maoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ラッキー(2017年製作の映画)

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画面から去る彼の背を見失わないように見つめていた。青空を背景にして確かに微笑んでいた。そのシーンが焼き付いて離れない。映画という装置、道具、人生という物語、事実。物。

ザ・ベスト・オブ・デイヴィッド・リンチ・ドット・コム(2007年製作の映画)

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監督が絵の具を混ぜ合わせるところを見ていたら、作業を止めていた絵を進められた。

ダムランド(2002年製作の映画)

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願ったり叶ったりの映像。
アニメーションでしか実現不可能。
笑った。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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ジーンはその後どう生きていくのだろう。親切な友人がきっとサポートしてくれるはずだけれど。心残りは、真実が闇の中にあるということ。いつか届いて欲しい人にだけ届くのだろうけど、それじゃあまりに独りよがり。>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

愛にまつわる水のはなし。

彼女がパートナーに助力を乞うシーンでは、あの必死の手話が、「声の代わり」なんかではない事を存分に知らしめた。彼女にとっての手話や、発語できる人々にとっての会話は、数ある表現
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

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ベラドンナという毒草が昔から好きだった。それは語感が良かったから。有毒というだけで甘美な世界が広がるというのに、ベラドンナとマドンナは響きが似ている。

ハッピーエンドなんてご都合主義もいいところ。し
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

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自分が期待して求めているものがなかった。ファッションや俳優の美しさ、色調の設定、こだわり、可愛くて目が幸せ。だけれど寄宿舎という狭い空間の、ほぼ外の現実から隔離されたあの場所でのストーリーを楽しむには>>続きを読む

デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

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デヴィッドリンチを見ていると本当に気分がいい。ストレートに脳から手へ、キャンバスへと伝っていく様、見事な自然曲線。監督の作品が不可解とはよく言うけれど、結構なるほどねと思えることは多く、すべて繋がって>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

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誰も憎めなかった。それがリアリティをもたらした。未知との遭遇で人間を描き、人魚を描いて少女を悼む。

砂の惑星(1984年製作の映画)

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ホドロフスキーがこれを観たというので気になって私も観てみた。原作を読んでみたい。カイルさんが頑張ってたよ。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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監督のインタビューに背中を押された。理屈をこねるのも楽しいが、直感をそのまま受け取るような映画体験が重要であると。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

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こんな映画も撮るんだって、安心して観ていた。ただ、主演俳優の末路が悲しくやるせない。今度、ハリーディーンスタントンとデヴィッドリンチに救ってもらうしかないよ。兄さん!

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

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黄色のラインがクール。
「見つからないのよ ハイウェイに飛び乗るドライヴ」というジュディマリの歌詞が思い浮かぶ。「未来は見えない ケセラセラ」も始まる。共通しているのは若者の焦燥感についてだ。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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青空に映える赤い薔薇と白いフェンス。しかし、それを特別にしているのは地中で蠢く虫たちの映像。

カイルさんこの時おそらく26歳。大学生役。チワワみたいで可愛い。

エレファント・マン(1980年製作の映画)

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若かりし頃のアンソニーホプキンス出演。これは実在した人物を描いている。彼を見ていると、肉体とか言葉とかにとらわれて見えない魂の美しさが際立つ。まるでそれが使命かのような人。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

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スパイクがかわいい。デヴィッドリンチ作品の中では一番好きかもしれない。本人もかなり楽しかったようだし。真空パックにされていくような閉塞感。

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

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映画全体に散りばめられたモチーフが奇妙でトリックを仕掛けられている感覚が面白いけれど、私は共感して涙を流したりとかしてしまっている。神聖視されるほど自分で破滅を選びたがる心理のような。ローラ・パーマー>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

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ハリーポッターの世界が広がってとても楽しめる。主人公も魅力的で目が離せない。

映画として成立するかは甚だ疑問だけれど、魔法動物たちの生態をもっと見てみたい。植物もいいなぁ。それとそれを使って薬を作る
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

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こんな今の日本でも美しい映画って撮れるんだ、って思った。だけど、どんな人でも一生懸命に生きているし生きてきたんだから、心を動かされる映画が生まれるのはふつうなんだ。そのふつうをきっちり映し続けている監>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

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疲れてる日にみたため、意味を考えてないまま 変なものに遭遇したという感じ 元気あるときに理解を深めたい

式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

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ラストの呆気なさみたいなもの、この問題にとてもリアリティを与えていた。日本で映画を撮るならこういうのが素敵。仄暗くて湿度があって。泣いたりとかわくわくしたりとかはしないんだけど、映画にして残したことは>>続きを読む

月光の囁き(1999年製作の映画)

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一回観た事があるのに忘れてて二回目を観た。綺麗な人たち。運命の人。会えないよね。

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

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映像を流し音を聴く。あちらとこちらの境目がとけてなくなり、映画の中の時間を生きる。人肌から発する湿気が移った。じめっとしている。いちおう1〜2月頃の話だけど。

御法度(1999年製作の映画)

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道路ですれ違いでもしたら泣き出しかねない美しさ。

ピンポン(2002年製作の映画)

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実写映画というからには原作があります。原作という完全があるから、私としては実写映画というものは新たな視点でその物語を見れるチャンスと思っています。別にイメージが崩れることはない。原作があるんだから。>>続きを読む

月とキャベツ(1996年製作の映画)

5.0

月夜の晩、キャベツの羽ばたき。

もうそれだけで充分でした。

この季節に観てよかった。
この作品は、街中で偶然知り合った人から、あなたをみていたらこの映画を連想したと言われて教えてもらったもの。
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デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

5.0

涙が止まらなかった。ただ可哀想だから泣いたわけではないと思う。人間が保有してる正誤のレーダー。それにひっかかった。

彼はようやく罪を償えるところまで漕ぎ着けたように思えた。そこで死刑が執行され、償い
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まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

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誰もがやり直したい。しかし諦めずにいることは少々難しく、煙草をくゆらす。そんな日常を精一杯ゆるく生きていく人々。身近であります。

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

レスリーチャンという人物を知ることで、この作品の重みが増した。今はもう、想像するしかないのだが。苦しいのだろう。その苦しみを分かろうとしたところで仕方がない。小石頭くんじゃなければいけなかったのだよね>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

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羊たちの沈黙でファーストインパクトをくらい、シリーズ2作目となる今作を鑑賞。レクター博士を見たいという欲望が叶えられた。クラリスに関しては、女優の都合があるにしろやっぱりジョディフォスターが良かった。>>続きを読む