maoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

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松本大洋さんの漫画を読んだことはないんだけれど、青い春を鑑賞して只者じゃない雰囲気を感じたのと、その溢れ出すオリジナリティが面白くて感動したから鉄コン筋クリートにも興味を持った。

台詞が、いや言葉が
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老人Z(1991年製作の映画)

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こんな婆さんになりたい。世迷いごとをぱっぱと仕分けして、人のどんな騒ぎもなだめるような優しい声の婆さん。

迷宮物語(1987年製作の映画)

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2話と3話が1話に挟み込まれた形式をとっている。

1話を観た時、今までの「最高」をお詫びして撤回の後、ここに最高を捧げたいと思った。この表現の素晴らしさに心底感動した。

情報化社会の前夜くらい。こ
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花様年華(2000年製作の映画)

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女性が美しかった。

運命の潮流に逆らい掴み取る美が輝かしい昨今、自分の国、血からなる美を探し求めた。そして、憧れるのはこういう涼やかな様相であった。

西太后 [ノーカット版] 第一部(1983年製作の映画)

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いい画ばかりでつい写真を撮りたくなる。広大な土地が有するのは、無制限に流れることを許された自然の曲線。そこに吹く風の形を想像すれば、龍と鳳凰を身近に感じる。石彫りのノミの一刀は時を刻むように重い。侵略>>続きを読む

えびボクサー(2002年製作の映画)

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「えびボクサー」

シャズの社内恋愛を描いたテレビドラマシリーズ、スティーブがある1人の女と出会った事から始まるサイコホラー、アムの裏社会バトルアクション、ジムの南国ミュージカルムービー、が観たい。
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

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私が小学生の時のこと。時計の針が23時をまわっている。眠気が限界まできていたが私はじっと画面を見つめている。父親がその映画を観終えるのを待っていたからだ。

んー、面白い。と言っていた。

あれから1
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ダーウィンの悪夢(2004年製作の映画)

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悪夢のような現実
一体どうすればいいんだろう
歌声が本当に綺麗で忘れられない

スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

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大人が終始いやなものとして描かれていた。全員信じられなかった。少年と少女ばかりが清らかだった。レイは必ず生身の人間の心配をした。そういう倫理観が彼や世界の科学を人のために発展させるだろう。

〜楽しか
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オフサイド・ガールズ(2006年製作の映画)

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命懸け。

この映画を観ようと思ったのは、自分の性別が世界中でどのような位置にあるのかをもっと知りたかったからだ。

私なら罰が怖いので法律に(そこのルールに)従うだろう。でもその一方で心の一部が、気
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

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自分はファッションのジャンルを意識したことがなく、また憧れることもできない人間なので、俺たちはモッズだ!と叫ぶ姿に対して熱くなれない。ちょっと楽しそうだし少し羨ましいとは思っている。

そういえば織田
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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

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素晴らしい作品だと思う。

王子様は最初から死んでいた。永遠が最初からないように。アンシーは愛の器。ウテナはそこに注がれる愛そのもの。

この映画を理解しようとする人が好き。それこそ革命であるから。

華氏911(2004年製作の映画)

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思った。そもそも戦争には勝利も敗北も存在しないのだ。そんなに戦いたいのなら盤上でチェスでもオセロでもやればいい。人の命は失ったら戻らない。イラクの罪なき民間人、戦争の意味を問いながらも将来のため戦地へ>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

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おそらく広大な国土によって培われたと思われる人々の自由な気風が心地よい。羨ましいほどだ。

男女の愛について。
男は結局のところ女に惚れて、女は男を捨てた。ほとんどの番をみる度に、この人らの絆はどれほ
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いのちの食べかた(2005年製作の映画)

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私はこの映像で手元の肉の真実を知った。

人間が生きて行くためにかかせない家畜との契約(牛や鶏や豚たちは種の保存とひきかえに、その身を人間に捧げる)。そしてその安定供給のための効率化。ここに善悪は無い
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バケモノの子(2015年製作の映画)

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獣が体当たりしたときの衝撃波を私は一体どこで見て覚えたのだろうか。そのシーンに胸が踊った。バケモノ同士の戦いをもっと見たかった。なんならそれだけでいいくらいだ。はっきり言って期待しまくってた自分が憎た>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

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この光景を目撃したのが私なら、さっさと狂女になって、3人とも一太刀で片付けたいと思う。散々罵った挙げ句の果てに。でもそれじゃあ尺が足りないし、映画好きとして我慢強く生きたい。でも短気すぎて無理かもしん>>続きを読む

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

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トムクルーズが映画をポップに引きずり込んだ…とても好きなラストシーンだ。そのまま15分くらい先をみてみたい。あと、飽きるほど生きてみたい。このラストシーンみたいに、永遠の命だって捉え方一つな気がする。>>続きを読む

大秦帝国(2008年製作の映画)

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中国史にハマっているならおすすめ。孝公の時代に仕えた商鞅が頑張るお話です。笑った顔も真剣な顔もカワイイです。ふたりとも。孝公は頻繁に泣くし、民思いの殿様といった感じなのですが、そんな殿を主に実務の面で>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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格好悪いところが無い。バイクのカタログを読んでる気分。廃墟と化した都会を走る不良になってみたいと思わせる、その設定が良い。

そう設定。紙面上でしかその夢を見ることは許されない。もし本当にその夢を叶え
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オープニングの曲を聴いていると、これから展開される物語に期待で胸が高鳴る。ここには人間の心を動かす理論がある。理論なんて言うと征服したがりの悪役みたいだけど。

今回の悪役フロローは愛憎渦巻いてた。確
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

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名作ってこういう作品に授けられる呼称なんだろう。隅から隅までエンターテイメント。テンポがいいし踊り唄いながら観ていた。雨の日の憂鬱を感動や期待にかえるほどのパワーがある素晴らしい映画だった。ああいう小>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

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上下に長い建物はわくわく。建物は設定。落ちる感覚を存分に味わった。

あのふたつの指輪をはめるとき、ああいった石の台っていうのはどう識別するんでしょう。同じくらいの大きさの石ころでも読み込んで時計動い
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

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死霊のはらわた。
昔から気になっていた名前。
観た。

〜完〜

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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日常に溶け込んでいる戦争をみつけるたび、何もかもが泣けてしまうのだった。すずさんよりも未来に生きているから。

もうチョコレートをねだらなくても微笑み合うことが出来ている現代で。また、同じような苦しみ
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IT/イット(1990年製作の映画)

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みんな楽しそうに遊んでる。混ぜて〜。

…間違ってsideBから観ちゃった。しかも気付かずに。なんの思い入れもないままラストシーンを観てとりあえず笑い、その後前半を楽しんだ。

〜完〜

汚れた血(1986年製作の映画)

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前髪に息を送るクセが途轍もなく可愛らしい。こんなに可愛いおんな見たことないよ!って思った。骨抜き。もっとこの映画をわかりたい。

白い馬(1952年製作の映画)

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少年は馬と遊んでから撮影に入ったのだろうか、まったく恐怖心を感じなかった。どうやって撮ったのか気になるところが多々あった。引き摺られているシーンは実際にやったのか?ファンタジーを解き明かさせてほしい。

赤い風船(1956年製作の映画)

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風船は素晴らしいですよね。
風船ひとつあれば、映画が撮れるし、物語がうまれるし、ファンタジーになるし、人々が振り返りその顔は笑顔であるし。

私の住む灰色の街にも、カラフルな風船を放ちたい。心が軽くな
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

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フランシスを見ていると、自分の父親を見ているように錯覚する。

弱さと暴力。都会と田舎。母親と子。

逃げて逃げて、逃げる途中で彼の無防備な背中を思い出す。どこか愛おしい。だけれど逃げないと。

これ
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イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

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思ったことを箇条書きにします

・主演俳優がとても魅力的。横顔のシルエットが息を飲む美しさ。プールサイドで日光浴をしているところなんかは、ギリシャ神話でもてはやされる少年のよう。そのまま水に落ちて花に
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

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春の海 終日のたり のたり哉

かぐや姫の物語を観てから、高畑勲監督の作品が観たくなって。
頑張って生きることは美しいけど、このくらい頑張らないのも相当に美しいと思った。

日本の家庭って言われて。
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アース(2007年製作の映画)

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雪の上を歩くシロクマの足音で、その冷気が伝わってきた。鳥肌がたったがそれでいい。

私は都会に住んでいる。かつては田舎に住んでいたのだが。壮大な自然は心を震わせる。その中に身を置くことで生まれたストー
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

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オーディションの様子をみた。
主演の人、コメディアンだった。
22歳だった。

応答にて、「言葉にできないけどそう感じたんだ」みたいな、けっこう抽象的なことを言ってた。でもそう思うことは自分にも度々あ
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