Sasadaさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

Sasada

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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.0

“何も起きてない”ように見えて内面の葛藤や成長が顕然と現れる映画ってたくさんあると思うし私は大好きなのですが。

この映画は文字通り“何も起こらない”し“起こす気がない”
相も変わらず「綺麗な画にポエ
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女は女である(1961年製作の映画)

3.2

UNE FEMME EST UNE FEMME
女は女である

そのものズバリなタイトルがハイセンス。

アメリカの息子(2019年製作の映画)

3.6

18歳の息子が行方不明に。警察に集まった、別居中の黒人妻と白人夫。
深夜番の新人警官は権限の問題で全ての情報を明かすことができず、ただ時間だけが経過していく。。

回想シーン等は少しあるものの、ほぼほ
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DRIVE/ドライヴ(2019年製作の映画)

3.5

オーシャンズとワイルドスピードにインド風味の歌とダンスを効かせた不思議な映画

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.6

「IMFには頼らない。韓国経済は盤石だ」と政府の人間が嘘をつくように、
町工場の経営者は「給料は払うよ。大丈夫だ」とその場をしのぐ。

みんなでその大きな嘘に加担して、膨れ上がった時にはもう誰にも責任
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5

なりたい自分になれなくて。あの子はなりたい自分になれていて。虚勢を張って嫉妬を抑えられなくて。

それでも、自分が見ている世界と他人の見ている世界は全くの別物で。黒は白に、赤は青に見えるかもしれないの
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.6

老いた体で生まれ、年々若返っていくベンジャミン。

それでも人生は一度きりだし、
過去を後悔するし未来への不安もある。挑戦するのに遅くはないし、歩む道はいろんな偶然の積み重ね。

人とは違う一生を送る
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.9

映画館で観ればよかったー。

盲目的にルールに従う者が、他者を思いやる愛の男へ。それが世界を救うし、目の前の彼女をまた救うのだ。

ライトなSFとしてすっきり観れる、隠れた名作。

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

2.5

感情が動くことのない単調。
内面の葛藤のない単細胞。
韻も踏めないから無い引力。

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.0

過去と現在を何度も行き来する構成。
意味ありげに出てくるけど、ただ「美味しそう」なだけの料理。
説明過多なモノローグ。

何から何まで合わなかった。

てか、家族を壊して家族を作って、大人ってこんなに
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若さと馬鹿さ(2019年製作の映画)

3.8

南瓜とマヨネーズ きみの鳥はうたえる に続く、「気だるい恋人たちの日常」の映画。ハイジ、カレー、布団で見つけた他の女のそれ。
ありふれていてかけがえのない日常は、いとも簡単にこぼれ落ちる。

「アイス
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.7

突如電気が全く使えなくなった世界。

いくらでもダイナミックで大規模な衝突を描けるはずなのに、徹頭徹尾「家族」という最小の共同体を描く姿勢がステキ。

彼らにとってはお互いに向き合うための時間が必要だ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.4

物事の意味はその場その時ではなく、後になって遡及的に付与されるということ。

今作で描かれる、徹底的なまでの反復。

「いいですよ」「え?」「だめですか?」
枝を折って示すファイティングポーズ
「どな
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.8

家族っていうのはやっぱり一種のセーフティネットだということ。人が追い込まれた時に最後にすがる望みの綱だということ。

そういう意味で、結婚に向いてない人こそ/愛し愛されることが不得手な人こそ他者と一緒
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.4

手近なもの全てを利用して「殺す」アクションは健在。過去作同様どころかパワーアップしてる。
孤独なジョン・ウィックにバディ的な存在が都度できるのも新鮮で魅力的。

にも関わらず、これを見るために全二作を
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

1.0

キツすぎた。最初から最後まで無理だった。彼らが大声をあげるたびに悪寒がした。

上手くないからといって熱量に逃げる映画だって充分「小狡い」と思うけど。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

家族という呪い。
愛が深いんじゃなくてもはやホラー。

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.2

道なりじゃなくて道無き道を
生き恥をさらして生きなきゃならねぇ
誰でもゼロだろ1から学べ
ドン底にいるなら位置は下がらねえ

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大して詳しくないので知った風なことは言えませんが、
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フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

3.6

ヒロインのマリアンがヒロインらしからぬ冷血っぷりでおもしろいです。

タロンくんとジェイミーフォックスのバディ感がもっとあれば、、!

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.0

「マックじゃないよ、モス。モス。」
変なプライドだけど、捨てらんないのよね。

真実(2019年製作の映画)

3.9

わだかまりを抱えた母と娘

職業選択、夫との関係、子どもへの接し方。無意識のうちかあえてなのか、母とは違う生き方を選んだ娘。

彼らの人生を解きほぐす“真実”についてのお話。

「いくつもの役割を演じ
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

4.0

「何かあるけど何もないんじゃない?」
不倫相手との関係を質問された時のアンサー。この作品を象徴するセリフ。

器用に見えるけど器用じゃない。
前に進み続けているようで止まったまま。
セックスはするけど
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.6

意味わからんけど好き。
家から出れない週末だからこそやっと観る気になれた。

ブリッツ(2011年製作の映画)

3.5

アクションは控えめながら、
ステイサム節は全開。最高。

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.0

園子温が描く、“愛の不在”

必要とされたい大切にされたい求められたい。その欲望の前に垂らされた、救いに思えた一本の糸。手繰り寄せられたその先で出会う真実。

不必要に思える暴力描写
目を背けずにはい
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

無差別テロを体感する映画。手に汗をかき肩に力が入るこの手の作品は、やっぱり映画館で見てなんぼでしょう。

特殊部隊は全然こないので華麗なガンアクションとか全くないです。無抵抗な市民がただ無慈悲に殺され
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.6

星野源の“アイデア”の歌詞に好きな一節がありまして。

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おはよう 真夜中
虚しさとのダンスフロアだ
笑顔の裏側の景色

独りで泣く声も
喉の下の叫び声も
すべては笑われる景色

生きてた
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.7

BELIEVER というややエモーショナルな副題の通り、ただの「犯罪組織への潜入もの」では終わらないのが魅力的。

何を信じて何を疑うか、信じられるものがそもそもあるのかと問われている。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

キャストが大変良い。彼らそれぞれの演技を見るために行ってもお釣りがくる。

松岡茉優
母を亡くし音を無くした「消えた天才」
恐怖と不安と戸惑いを携えながら鍵盤へ向かう、折れる一歩手前の強さを体現。
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.7

試写会にて一足お先に。

家族に暴力を振るう父を殺した母。
残された三兄妹は、世間からの視線や嫌がらせに耐えながら大人になった。
事件から15年が経ち、母は子供達の前に帰ってきた。

ひとよ=一夜、人
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ただ君だけ(2011年製作の映画)

3.4

たくさんの属性を持つがゆえに、淡々と詰め込む印象になってしまうのも仕方ないか。

もっと恋愛映画として観たかったし、
ボクシングの映画として観たかったし、
1人の男の成長期として観たかった。

チェッ
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おいしい家族(2019年製作の映画)

4.0

自分が自分であることを誇り、
他人が他人であることを愛す。
誰も傷つけないし傷つけさせないという点においてプライドを感じる映画。

いやー優しい。。優しすぎて好き嫌い分かれてしまうかもしれないけど、
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惡の華(2019年製作の映画)

3.6

他とは違う何者かになれると錯覚し、
手にした詩集が向こう側へ連れて言ってくれることを願い、
何もできずに“普通”に帰着する。

自分自身は反抗期もなかったし、住む街は大好きだったし、あんな焦燥感はなか
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

ひたすらにハンヒョジュの映画。

インサイドvsアウトサイドは別にテーマではない気がした。大切なことはイケメンの日に起こる(もしくは起こす)しね。

見たことのないあなたを想像すること。
多面的で複雑
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