Sasadaさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

Sasada

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

大満足です。
俺は今何を観てんの?って我に帰るシーンがちょこちょこあったものの(笑)、160分観て良かったーって思える映画。

男っぷりが過ぎるブラピ
繊細で人間臭いディカプリオ
軽やかで真っ直ぐなマ
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人狼(2018年製作の映画)

3.6

完成度は置いておいて。
韓国はネットフリックス製作で骨太アクション作ろうとしてるのに、日本は昭和のAV監督の武勇伝をドラマにして喜んでいる。

「規制だらけのテレビではできないこと」はそういうことじゃ
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監視者たち(2013年製作の映画)

3.9

緊張感を持続させるのが上手いですねえ韓国映画。

息抜きパートの長さ、程度がちょうどいいから疲れ過ぎずに最後まで観れる。

いなくなれ、群青(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最後で一気に持っていかれた。
自分の醜さを、欠点を愛するということ。
他人との相容れなさを超えて行くということ。

「他人に合わせてばかりだと、自分にできることがわからなくなる」
真辺が放ったセリフは
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

断絶と差別。こんなにも分かりやすく体感できる映画だとは。

「こっちにくるな」「俺たちを危険に晒すな」「お前の事情なんか知らない」
ヘイトスピーチを浴びる人たちってこんな気持ちになるんだろうなと思った
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さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)

3.9

車一台で同じ時間を過ごせば、大した事件は起きなくても何かは変わるのかもしれない。

“ずっと同じ空間にいなくちゃならない”っていう強制力が、良い方に働くことがある。

かしこまって正対したら言えないこ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.4

セクハラを“笑える場面”として描いたこと以外は大好きな映画。

ただその一点において高いスコアは付けたくない映画。

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.0

最近似た映画見たと思ったら「タロウのバカ」だ。

どちらも危うさとか色気とかじゃなくて、ガキのおままごと。

タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.0

演技なのか半分素なのかわからないけど、常に口が開いてるYOSHIが怖かった。

それから声変わりも済んでない子供が叫ぶと見てるだけでもめちゃくちゃ疲れる。
菅田将暉ファンが迂闊に観に行くとどんよりして
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.4

人生は、いつもちょっとだけ間に合わない

そう感じさせられるストーリー。
友情でも恋愛でも家族仲でも、大切だと気づいた瞬間に目の前に彼は/彼女はいない。

そりゃあ傷つくし寂しいのだけれど、それに気づ
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アス(2019年製作の映画)

3.8

複雑で多面的な人間らしさ
なぜ私が不幸せでお前は幸せなのだと妬む卑しさ
自分の幸せを邪魔するものに向ける容赦のない暴力

貧しい彼らは私たちだ。

エレミア書11章11節。「契約を破った。もう遅い」と
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.0

モノローグベースで進めるところは進め、
力の入る場面こそ寡黙に魅せる。

抑制の効いた側面もありつつ、137分緊張感が持続するパワフルな映画。

ポリティカルサスペンスとして、悲哀漂う中間管理職の決断
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ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

3.5

絵が綺麗で楽しいこと
ベルエポックを彩ったタレントが出てくること。
そこのみで充分見る価値のある作品。

お話自体は非常にチープなので、なんなら台詞なしで60分ぐらいで観られたらベストな気もする。

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.8

自分で自分を愛するということ。

好きな人の好きな人は自分じゃない。というか絶対にそうはなり得ない。
“存在しない愛”を求めた先に辿り着く、自己肯定の物語。

スターとして輝くために、派手な衣装で孤独
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.2

試写会にて。

1つの事件、2人の目撃者。
目の見えない元刑事と
目の見える孤独な青年。

バディムービーとしての心地よさ、チーム感が印象的。
主演も含め演技アンサンブルも良い。

だけれど、スリラー
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.6

身勝手で、ずるくて、信じられないほど冷酷で。
あまり見たくないダークサイドを見せつけられる。まさに“淵に立って”覗き込む感覚。

夫婦の仲は“それ”が起こってからの方が良く見える。

自らが犯した罪へ
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.8

映画館で観ることの意味がありすぎる。
全方位的にお勧めできる良作。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5

“概念”を人から奪い散歩する宇宙人たち。

家族 所有 愛etc...
奪われた人々はみなリミッターが外れたかのように振る舞い出す。

概念から解放されたとポジティブに捉えることもできるのだろうけど、
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よこがお(2019年製作の映画)

4.0

観てて思い出したのは、「スリービルボード」

誰もが抱きうるほんの少しの悪意が連鎖すると、倍々ゲームで憎悪が吹き荒れる。
加害者に近しいものは謝罪すべきと考えるバカは、集まると人の命を簡単に削る。
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タグ(2018年製作の映画)

3.8

老いるから辞めるのではない。
辞めるから老いるのだ。

ステキな言葉です。
あの日あの時の行動が、後のその人をカタチ作るということ。
あの頃みたいにはしゃげないよなってスカしがちな我々へのメッセージ。
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.5

愛すべきバカ映画。

「イッツショータイム」カタカナ英語でドヤ顔する映画ってまだあるんですね。

玉城ティナ演じるオオバカナコに蜷川実花は自分を重ねてるんだろうし、だからこそ藤原竜也のシェフは蜷川幸雄
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.7

ゴールドラッシュに沸くアメリカ。
アメリカン・ドリームに目が眩む人々。

扱う題材は派手でハードな印象だけれど、その実は兄弟イチャイチャ映画という不思議な手触り。

一部過激な演出もあるしドンパチする
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.5

観れて良かった。知れて良かった。

トランスジェンダーを扱った映画って個人的にはあまり縁がなく。活字で理解はしているつもりでも、イメージできない部分もあったのが正直なところ。

性自認が違うってこんな
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.6

夫婦なので、決してどちらかが悪いという話ではなくどちらも同等にグズグズだってことだけど。

パパとママの対立の間で子は育つ。
何が正しくて間違っているか、少ない経験から判断を下す。どちらかの肩を持って
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.0

それぞれが岐路に立つおじさんたちが、自らの手に人生を取り戻す。
ヤジられようが冷笑されようが、俺は俺だと声高に叫ぶ。

異常なテンポの良さで紡ぐ、スポ根ものでありコメディであり音楽映画。

○が□にな
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市民ケーン(1941年製作の映画)

-

この名作がアマプラで観れると知りまして。
Youtubeにアップされてる町山さんの解説(予習と復習で2本!)と合わせてちゃんと観てみました。

羅生門
華麗なるギャツビー
ソーシャルネットワーク et
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ふたりの5つの分かれ路(2004年製作の映画)

3.6

“ブルーバレンタイン”系の映画といえば伝わるでしょうか。

出会ったあの日のように、恋に落ちたあの日のように、ずっとカッコつけ続けられたらいいのにねって。
お互いがお互いをちゃんと敬意とともに見つめら
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.6

心が付いて行かなかった。
表現したいことがなかった。
周りの景色にも人にも、まったく興味が湧かなかった。

サラリーマンなら誤魔化しながらのらりくらりと生きていけるけれど、シンガーでそれは致命的。
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アラジン(2019年製作の映画)

4.0

歌、ダンス、ストーリー、演出は皆さん素晴らしいとみれば分かるので特に触れませんが。

めちゃくちゃ「ウィルスミス」だったなあ。
青い魔人なのに人間:ウィルスミスだから、
最後のインパクトが薄まったのは
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奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)

3.9

フランス映画らしく、エスプリの効いたコメディ。

バカを集めて晩餐会を催すいけ好かない金持ちと、ノコノコとやってきた「奇人」、そして彼らに巻き込まれる人々の会話劇。

ともすればただのコントで終わって
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いちごの唄(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

コウタくんが気持ち悪い。
監督の感覚なのか主演の技量なのか、はたまた峯田和伸なのか。
童貞の理想が映画の中で叶って良かったねって冷めた目で見ることしかできなかった。

年上のパンクなお姉さんにレイプさ
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.0

オシャレでポップなフランス映画かと思いきや。

移民、宗教、欧州で問題になっている諸問題をちゃんと扱いつつ、擬似親子の物語に帰結する良作。

憎悪渦巻く時代の中で、無邪気に好きとか嫌いとか言える素直さ
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

3.5

大切な人の死で反転する世界

フェンスを隔てて響く歌声

屋上から降り注ぐ彼らの叫び

「青春映画」ど真ん中ストレートな映画。
俳優たちの決してうまいとは言えないお芝居も、不自然な言葉遣いも、不釣合い
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

フェイクニュースに踊らされる人々
自分を引き上げてくれるヒーローを待つ無責任な願望

立ち向かうためには、自分自身の弱さと向き合わねばならない。

トニーの遺志を継ぐために、彼には乗り越えなければなら
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.9

クズはクズとして社会的制裁は受けるべきだし、
制裁を受けた後のセカンドチャンスは誰にだってあって然るべきだということ。

周りを不幸にしてしまう“疫病神”だとしても、必要としてくれる誰かは必ずいるのだ
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