オープニングのスタッフロールの感じ、一面の雪景色の白。007みたいだなあと思いながら見てました。
やや雑なストーリーと、アクションのバタバタ感。
ルーニーマーラのリスベットみたいにエモーショナルな魅>>続きを読む
いわゆるアンダーグラウンドの世界で行われていることなんかより、前半30分ほどの彼女の日常の方がよっぽどタフで。
ニューヨークで移民として生きるのがいかに過酷か。
故郷に戻るわけにもいかず(このあたり>>続きを読む
めちゃくちゃ笑いました。
と同時になかなか刺さる映画でもあります。
拗らせたヒロインが、「苦しんでいるのは自分だけではない。そして世界には自分の味方になってくれる他者がいる。」
と気づく感じがちょっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
なりたい自分はどこにいるのか。
親を殺し子を殺し、何をもっても規定できない虚像を求め続ける女と女。
その理想形を求めれば求めるほど、周りに死体が転がっていく。冒頭の死体は彼女たちが殺した自分自身のメ>>続きを読む
あけましておめでとうございます。
皆さま今年もよろしくお願い致します。
2019年は、この映画で始めたいと思います。
ロッキーシリーズを見たことがない私がこの映画語るのはアレかと思いますが、割とベ>>続きを読む
今年の映画納めはこれになりそうです。
美人でありたい
人を惹きつける言葉が欲しい
相手が耳を傾ける声を出したい
男らしくありたい
自分にないものを数えたらキリがない。
「人間にはできないことの方が>>続きを読む
社会というのは、迷惑をかけかけられる前提で設計されなければならない。
やたらに自己責任が叫ばれる現代へのアンチテーゼ。人と人とが集まる意味と可能性。この物語を映画にして伝えようとしたその姿勢がステキ>>続きを読む
勝手に助手席に乗り込む女。戸惑いながらもエンジンをかける男。様子を伺うと、女はシートベルトを締める。車がゆっくりと進みはじめる。
かなり薄味で退屈なストーリーではあるけれど。
このカットだけで、見て>>続きを読む
今年の「音楽映画」では1番好きでした。
アリーのサクセスストーリーとして、夫婦の物語として、ウーマンリブものとして、王道ではあるが普遍的。
レディガガの歌はもちろんのこと、なんといってもブラッドリ>>続きを読む
「それ」がなんだか分からないけれど、
とにかくそれと戦わなければならない。
痛みを感じながらも、その原因がなんだか分からない。
会社でも学校でも家庭でも、私たちの毎日はきっとこんなもん。
はっきり>>続きを読む
過去はいつでも美しいし、現実は誰にとっても1人で受け止めるには非情すぎるということ。
いわゆる“青春の終わり”を描いた群像劇。
こういうテイストの映画に自分は弱いんだなあと再確認した一本です。>>続きを読む
ビフォア~シリーズ×ウディアレンみたいなイメージでしょうか。
ビフォアほど品のある話ではないし、ウディアレンほど魅力的じゃない。
なんとも評しにくい作品。
2人の会話は楽しいし笑えるんだけど、彼ら>>続きを読む
お仕事映画としてはとっても面白い。
生放送のテレビ局の裏側、関わる人の緊張感とチームワークを窺い知ることができる。
だけれど、「テレビに何ができるか」という命題をぶち上げただけでその結論からははっき>>続きを読む
監督の長編デビュー作、初日舞台挨拶付きで鑑賞。
“風”が印象的な映画である。
予期せぬタイミングで吹く風に、上手く乗れない彼女たちの物語である。
羽をつけて空を飛び、思い通りの場所に着地できる賢吾>>続きを読む
正直この映画を消化しきれてないので、分かったように「音が素晴らしい」とか「エロチシズムだ」とか書けないのですが。
暴力が、振り下ろされる刀が不幸の連鎖を生む。
それを理解している男は事態を避けようと>>続きを読む
TAMA映画祭 大九明子監督特集にて、特別先行プレビュー
勝手にふるえてろ と同様に、
①拗らせた女性主人公が
②男性2人の間で揺れる物語であり、
③かつ女友達同士の友情モノ
である一作です。>>続きを読む
ヴォルデモートへの復讐という大義があった「ハリポタ」シリーズに対し、
「ファンタビ」のテーマはより現代的かつ政治的。
自らと能力も住む世界も違う他者は敵か否か。「純血たれ」と望むことは正義たりうるか>>続きを読む
上に振り回される現場のゴタゴタを、渋いキャストで超絶スタイリッシュに撮った映画
社会の最底辺から復讐の一撃
というよりは、搾取される人々から支配層へのカウンターパンチ。
オモテの世界もウラの世界も、世の中は一握りのスーパーリッチのためにできている。
一泡吹かすために戦うか、泣き>>続きを読む
復讐でもあり愛でもあるけど、
1番しっくりくるのは“執着”の物語だということ。
「親」は子のために全てを犠牲にし、常に優しく親切で物分かりがよくなければならない。
そんな虚像に挑んだ異色作。
吉田羊演じる光子は正直最初っから最後まで何の共感も同情もできないダメ人間なんです。>>続きを読む
ルーニーマーラがケーキだかパイだかを散々食べてトイレへダッシュし戻しちゃうシーン。固定したカメラで不自然なほどの長回し。
愛する人を失った悲しみを、こんな形で表現できるんだと思って大好きでした。>>続きを読む
こういう作品をもっと観たい。
映画館で、なんも考えずに笑える映画って貴重ですよね。
未だにクリスマスの季節にホームアローンやってるのは、それを超える作品が中々出ないってことなんだと思うし。
今作>>続きを読む
本谷有希子なので、「これは私の物語!」と思えるかどうかが決定的に分かれ目となるのはわかってた。
一瞬でも冷めてしまったら、もう彼らは自分勝手でうるさいクソ野郎にしか見えなくなるから。
で、今作私はま>>続きを読む
映画としては、手放しで賞賛できるものではないのかなと思った。
起こった出来事を並べるだけで、心にフックするものがないのでやや退屈。
Liveがすごいすごいって言うのはわかるけど、なら実際の映像を映>>続きを読む
Plan75
人々のために国家はあるのか、国家のために人々がいるのか。
後者を選んだ未来は、子供の誕生を素直に喜べない未来だ。
我が子が暮らすこの国は、死ぬことを高齢者に同意させる、“cool”で”d>>続きを読む
誰かと一緒に生きていくということ
誰かと共に生きられないということ
幸せな誰かに、自分の不幸を押し付けないということ
あいあい傘の下の2人は同じ歩幅で同じ方向を向くだけじゃない。
近くにいすぎるから>>続きを読む
ダークヒーローの誕生譚
シンプルな作りにしたとはいえ、前半はやや退屈。
ヴェノムがトムハに寄生してから一気にギアチェンジして本番。次作以降にとっても期待できる疾走感。
アイアンマンともキャップとも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
SNSってだめだね怖いねって映画ではない。やっぱり対面のコミュニケーションが大事だねって映画ではない。
(SNSが手がかりになるわけだし、事件が終わった後だって親子はメッセージでやりとりしてるわけだか>>続きを読む
今ではない“いつか”
ここではない“どこか”
私ではない“だれか”
彼らにとってはそれが高校時代であり、東京であり、椎名くんなのだろう。
所詮はないものねだりだけど、誰もがその憧れを持っている。(>>続きを読む
まだ何者でもない彼らは、何者かになろうとした。
目一杯背伸びをしたけど、届かないものがあった。
人がなにかを諦める瞬間っていうのは画になるなと思う。
いろいろと雑だなという映画
ふうかとシンが互いに興味を持ち始めるとことか、仲を深める過程とか描く気ないんですね。
仲良くなってからのコント風なやりとりが撮りたかったんですね。
やらない理由を探すなっ>>続きを読む
人生を、踊れ!
まさにその言葉通りの映画。
主人公は40歳を過ぎたボクサー。49戦33敗、勝ったのは13。
いわゆる“もってない”男の物語。特別な才能に溢れた者の夢に溢れる話が映画になるなら、その>>続きを読む
片思いってことにとっても価値を置く映画。
答えを出したくない、先延ばしにしたい。嫌われたくない。振られたくない。
楽だし綺麗事言ってられるけど、その思いのベクトルは自分に向いている。
それこそまさ>>続きを読む