Sasadaさんの映画レビュー・感想・評価

Sasada

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映画(869)
ドラマ(39)

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.7

“殺されたのは わたしの人生”

金正男の暗殺からはや数年。実行犯として捕らえられた2人の、事件当日までと事件発生後を追ったドキュメンタリー。

「その辺にいる普通の子」がいかにして暗殺者に仕立てられ
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.5

夫婦の危機をきっかけにした親離れ/子離れ

ビル・マーレイ演じるお父さんがお喋りで大胆でチャーミング。可愛げのあるおじさんってやっぱり魅力的。

娘を思うが故に夫婦のプライベートに土足で入っていくわけ
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.8

光と陰を用いて女優を魅力的に切り取った映画。

愛欲を芸術へ昇華させること
無駄に大きな物語よりも、今ここにある自分を愛すること
人は誰でも記憶と文脈に生きていること

鈴木杏の落語のシーンが最高でし
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“生きちゃった”

今を生きるわたしたちを形容するのに、こんなにも的確な表現はほかにない気がする。

我々の人生は、個人ではどうしようもないものに多大な影響を受けている。

生まれる家庭は選べないし、
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.8

「何を」ではなく「どのように」にこだわった映画。

決してドラマティックな展開が待っているわけではないし、大げさに感情を助長することもない。

ゆっくりと、淡々と、死の匂いを漂わせながら進む物語。
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近距離恋愛(2008年製作の映画)

3.5

「別府くん。あたし、たぶん結婚する」
(坂元裕二 “カルテット”の第2話より)

長年の友達だった男と女。女が突然結婚を決めた途端、男が気持ちに気づき愛を伝えるお話。

友情だと思っていたものは友情
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羅生門(1950年製作の映画)

3.3

日本映画にも字幕をつけてくれるNetflixに感謝する作品。

俳優たちの顔を正面から捉える潔さ
フィルターを通した事実の曖昧さと変容
見たいものを見て、信じたいものを信じる人間本性

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.6

ガイリッチーのシャーロックホームズにもレイチェルマクアダムス出てたなーと思いながら。

第四の壁を越えるエレノアホームズが主人公の成長譚。
テンポの良いアクション映画の側面はありながら。ひとりの女性と
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ベテラン(2015年製作の映画)

3.6

個人的には最近顔と名前が一致して好きになったファンジョンミン主演のコミカルな刑事物。

ヒールを演じるのはバーニングでの演技が印象的だったユアイン

韓国における「大企業」のイメージってほんとに庶民の
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ブリング・ミー・ホーム 尋ね人(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

結局は血縁なのよと言われている気がして、あのラストはサポートできないなと。

自分と同じ血が流れている者以外には「無関心」で良いのか?と、少しひねくれた解釈ながら思ってしまうのです。

悪意や事故によ
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アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.2

生瀬勝久が生瀬勝久にしか見えないお話。

吹替キャストが豪華で特に違和感もなく観れたけれど、生瀬勝久演じるゴメズのビジュアルが生瀬勝久すぎました。

さて内容としては。
見た目や能力を理由に排斥される
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.0

いじらしく、美しく、どこか懐かしい。

罰ゲームで参加させられた映画撮影でのキスをきっかけに、男友達との関係が変化するお話。

彼らがそれに気づく瞬間はマティアスが赤/マキシムが青を纏い、それ以外はマ
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

3.9

8月に観なきゃなと思っていながら気づいたら9月になってました。
原田眞人版を先に、、とも思ったけれど、ここはやはりオリジナルを。

日本が無条件降伏を宣言する、長い長い1日(と半日)のお話。

当然の
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アボカドの固さ(2019年製作の映画)

3.0

ユーロスペースの「1日1回21時枠」の作品

前原瑞樹の実体験を、自らが主演と脚本を務めて映画化したものらしい。

5年付き合っていた「しみちゃん」に振られた前原くんがそれを受け入れられず、どうやって
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眠る虫(2019年製作の映画)

4.0

金子監督とふくだももこ監督のトーク付きで。この手の舞台挨拶系でこんなに満足度の高いトークは初めて。
2人とも言語化がお上手でバイブス高くて、ワクワクが止まらない時間でした。

本作とは関係ないけれど、
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

クールでイケてる彼らに憧れて、
何とかして認めてもらいたくて、
同じ世界を見ていると思っていたのは思い込みで。

テイストは「グッドボーイズ」にちょっと似てると思いました。

仲良くつるんでいるだけで
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.4

お話の筋を追うのにいっぱいいっぱいでエモーションに浸る暇はない一方で、その筋自体もそこまで理解できないという消化不良に陥っております、、

インセプションとかメメントに比べても説明的な要素をかなり廃し
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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

3.8

原題はInside men
man じゃなくて menなのが適切でおしゃれです。

初めは誰が誰だか分からなかった人間関係が整理されていく脚本が見事。

容赦のないバイオレンスにらしさはありつつ、その
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ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)

3.6

今も昔も変わらず面白い。
やることはいつも同じだけれど、これを楽しめる大人でいたいものです。

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.4

清原果耶は、広瀬すずとともにこの先何年も日本映画のセンターを張ってゆく俳優なのだろうと思ってます。

優しく丁寧な今作は、彼女の魅力を広く知らしめるには適切な映画。

桃井かおりを筆頭に吉岡秀隆、坂井
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.9

自らなにかを選び取ることができず、言い寄られる女と一時的な関係を築く男と
その彼に心の底から惚れて、自らの姿を見失う男

同性愛をテーマにした映画では決してなく、人を好きになることの悦楽と地獄の物語。
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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.6

公僕と呼ばれる職につく人々は誰のために力を尽くすのか
メディアと権力との適切な関係性とは
法や職業倫理を超えた善悪の判断etc

硬派なテーマを含んだ、実話に基づく物語

イラク戦争の裏でこんなこと
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.2

映画における「音」の歴史とこだわりと進化のお話。

一本の映画がどんな工程を経て、どれだけの人がどれだけの熱量を込めて完成するのかを知ることができます。
観る前と後で世界の見え方/映画体験の性質が大き
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.8

これpart1なんですね。
韓国製の良作アクション映画という評判は聞いていたものの劇場スルーした作品。

「悪女」とかと比べるとフィジカルで魅せるポイントは少ないのだけど、どこかmarvelのような華
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.9

陽光の下で大手を振って歩けない日陰者たちの逃避行

男は役者としては生活できず、オレオレ詐欺の受け子で端金を稼ぐ
女は過去のトラウマに囚われ、田舎の介護施設で入居者たちの生と死に向き合う

現実に気づ
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.8

老人が導く去り際の美学

若者との交流を通じて頑固な老人が変わっていくというストーリーは「グラントリノ」「ヴィンセントが教えてくれたこと」風

老い先短い自分は、これからを担う息子たち世代に何ができる
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人数の町(2020年製作の映画)

2.0

人間は考える葦である
と定義するならば、現代に生きる我々のうちどれだけが「人間」として存在しているのだろう。そう問いかける映画。

ホームレス難民、家庭内暴力、低投票率、ネグレクト、SNSの功罪et
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.6

アメリカで黒人として生まれて
暴力を振るう親の元で育って
大金を稼げる職にはつけなくて
まだ言葉も話せない赤ん坊を抱えて
分断と格差に取り残されて

全編にわたって重くて辛いドキュメンタリーで、なりた
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裏窓(1954年製作の映画)

3.4

舞台のような映画。アルフレッドヒッチコック監督作。

足の怪我で動けない主人公を軸に、窓から見える範囲の中で事件発生から解決までを描くのがパワフルで勇気があるなと。

出てくるたびにハッとさせられるほ
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ポイント・ブランク -この愛のために撃て-(2019年製作の映画)

3.3

フランクグリロとアンソニーマッキー共演によるバディアクション

真新しさはないしツッコミどころも多いけれど、こういうのはそれでいいと思っちゃってもいるので満足です。

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

キモくてダサくてウザい

大学入りたてのころにとりあえず一緒にいた奴を、後々大した奴じゃなかったと気づいて切り捨てる。

ただそれだけの話を、「なりたい自分」だの「世界を良くする」だの理由をつけて引き
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ウルフなシッシー(2017年製作の映画)

3.4

アストラルアブノーマル鈴木さん の大野監督

同棲カップルの口喧嘩の79分

「映画館でわざとらしく爆笑する自称映画好きのためにお前は映画を作ってる」
パンチラインでした。

ふたつのシルエット(2020年製作の映画)

3.9

初日舞台挨拶つきで鑑賞

かつての恋人同士が、年月を経てお互いにパートナーがいる状態で再会し、、、
というお話。

この手のストーリーに無条件に反応してしまうのはなぜなのだろうと最近考えているのですが
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氷の微笑(1992年製作の映画)

3.8

シャロンストーンが足を組み替えるシーンがあまりに有名な今作。
名作のイメージがあったけれど意外とこちらでの評価は低めですね。

「信頼できない語り手」を含めて犯人は誰か?という点で最初から最後まで飽き
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(2020年製作の映画)

3.0

糸じゃなくて「ファイト」の方が相応しい

菅田将暉と小松菜奈をもってしても好きになれない映画。

登場人物が多く、それなりの俳優たちを起用しているので飽きはこないものの薄くて長い。

縦の糸と横の糸は
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.9

“共に生きよう”

自然と自然
人間と人間
男と女

無邪気に一体化する心地よさではなく、他者を他者として認めるその先にある共生のお話。

ナウシカは聖人君子すぎて胃もたれした自分としては、バランスを
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