riさんの映画レビュー・感想・評価

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿のつくるマルチバースを駆け抜ける走馬灯!サイケデリックで楽しかった。

主人公のとる行動ひとつひとつに作家の変態性がこれでもかと現れていて、その気持ち悪さが逆にぐっときちゃったよね。

大いなる自由(2021年製作の映画)

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真っ暗闇の独房とマッチの灯り、巻きタバコが、体が、擦れる音。ラスト、タイトルの意味が回収されたとき力が抜けてしまった。

ベルファスト(2021年製作の映画)

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このテーマでこれほど温かいトーンの作品を見たのは初めてだな。「住めない場所に住み続ける」ことについて大切な視座をくれる。広角の画で、時折、後景に映る人が無言で物語に参加してくるなど、随所に息づく演劇的>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

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ハイコンテクストとローコンテクストの反復横跳び。粘り気のある映像表現が不穏にも、滑稽にも、儚くも見えた。翻訳の過程を繰り返し見せ、誤訳もありうることも示唆して…からのあの流れは巧すぎません?

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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主人公たちが「やさしすぎる」「繊細すぎる」と言われるような世の中だから、人の命や当たり前のはずの権利が軽視されるようなことがなくならないのだろう。

言葉が決して得意ではない人たちの、言葉の映画。それ
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

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グルーヴする生のエネルギーと破壊。
素っ頓狂な鼻歌+生活音のリズムがアヴァン・パンクだった。

アンナの出会い(1978年製作の映画)

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よかった…。『ジャンヌ・ディエルマン』に通じるタッチで『ジャンヌ〜』とは対照的な女性の日常を切り取っていた。ひとりでいることを許されていないかのような彼女の孤独。シンメトリーな画面構成における左右の揺>>続きを読む

なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

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夏の田舎のじっとりした不穏さと主人公の危うさがスクリーンを侵食する中、母代わりのレオーヌがいてくれることの安心感ったらない。

グレムリン(1984年製作の映画)

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グレムリンって地球外生命体だと勝手に思ってたけど中国から渡ってきた妖怪的な存在なのね。パペットの表情や動きの豊かさに感激。なんだかんだ母親が一番強くて怖い。

グレムリンたちが映画館で白雪姫観ながら「
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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常に隣り合わせにある虚無や美しく見える悟りの世界。それらに身を預けたくなる度に引き止めてくれるような作品を大切にしたいよ。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

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権力の腐敗と街の治安の悪化…

ロードムービー的な撮り方をしてるのは意外だったし好みだった。Nick CaveのO Childrenでダンスするシーンが特に。

ドビー大好きだよ〜

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

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最終章に向けての繋ぎなんだろうけど、ただストーリーを進行させてるだけのようで、見てて退屈に感じてしまった。。

字幕、ルーナのセリフがたぬきちみたいになってるの何とかして?😂

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

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これも当時映画館で見てたな…
自分の記憶が抜け落ちすぎてて驚く

抑圧された状況下でうまれる自主性、そして解放…
不死鳥の騎士団はパンクだね。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

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炎のゴブレットから見てないと思ってたけれど、全然見てた。14歳の人間関係の残酷さと、そこからの成長っぷり、自分が今の年齢になったからかぐっときちゃう…

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

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2000年代後半の邦画の味わい(テーマはとても現代だけど)

薬草煎じるの無条件でわくわくする

イゴールの約束(1996年製作の映画)

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なんという作品…
カメラを通じた対象への視線が優しい、それだけが救い

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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重力、という表現の重さと軽さ
横並びになれない2人の関係を覗いて苦しくなってしまったけれど、ラストの演出から、他者には踏み込めない領域なのだと悟った

生きなきゃ=食べなきゃ、なのとてもわかる

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

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真実と信仰の行方。恐怖や不安との対峙。すごく意地悪な風刺が散りばめられているけれど、そこに冷笑してはいられない切実さを感じた私は、良くも悪くもこの監督が作るものと一緒に歳を重ねているな…などと思う。

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