こまだこまさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

こまだこま

こまだこま

映画(756)
ドラマ(0)
アニメ(5)

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

素敵な映画だった。3人の生い立ちや現在の悩み、葛藤などがリアルに映し出されていて、ヒリヒリとした痛みを感じる作品。でもその痛みや陰の部分と同じくらい、スケートボードのシーンが眩しく輝いて見えた。スケー>>続きを読む

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

3.4

白黒フランス映画。モリディアーニという人物やエコール・ド・パリの時代が好きな身にとってはたまらない作品だった。生い立ちや作品など事前知識が多少ある方が楽しめる作品かも。モリディアーニがぽろりと零す台詞>>続きを読む

天使の入江(1963年製作の映画)

3.5

カジノで出逢うという偶然のような必然のような気まぐれな運命の恋物語。自由で奔放で美しいジャンヌ・モローが魅力的だったな。クロード・マンのスーツ姿も眼福だった。フランス語の響と、のらりくらりとした展開や>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

前々から楽しみにしてたのですが、期待を裏切らない最高な作品でした。13歳という少年の憧憬や葛藤などが丁寧に描かれていて、胸が締め付けられるような気持ちになった。
主人公も、兄や仲間たちのキャラクタ
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.5

ごめんなさい。頭おかしくなりそうだったし気持ち悪かった。世界観やヴィジュアルが美しかった分、ショッキングだった。

ミスター・ガスパッチョ(2016年製作の映画)

3.4

シャイな主人公が教室で好きな男の子のことを見ている視点のリアルさ。学生時代の片想いを思い出し懐かしくなった。
作中で用いられているものの色合いがポップで、キッチュな小物の数々にも心が踊った。大人の階段
>>続きを読む

百万粒の涙(2015年製作の映画)

3.7

すごい良かった。途中まではわりとゆったりとした流れの不思議なロードムービーだったのだけど、後半になって展開のラストスパートが待ち受けていた。全部観てから、物語全てを振り返りたくなる、そんな1作だった。>>続きを読む

エサ(2015年製作の映画)

3.4

作画もストーリーもシュールの極み。水槽の外の美しい世界に憧れる主人公のお魚くんの切ない目つきが印象的だった。オチも個人的には好き。

ゾンビと花束(2015年製作の映画)

3.0

家の外で起こっていた世界の終末に全く気づかない主人公って設定からコメディーで面白い。ゾンビの、ゾンビなのにどこかくたびれていて紳士的なキャラクターに親しみを感じた。先の見えない未来をひとりで迎えるより>>続きを読む

リッチーとの一日(2012年製作の映画)

3.5

20分弱という短いショートフィルム。素人視点ではあるが、この短い尺の中で何を浮かび上がらせるかが短編の難しさであり醍醐味なのではないかと思う。
主人公リッチーと姪っ子・ソフィアの距離が次第に縮まっ
>>続きを読む

美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 スペシャルプレゼント 亜美ちゃんの初恋(1995年製作の映画)

3.4

すみません。。アマプラで見つけてしまったものでつい。。そして外伝までフィルマークスにあることに感動。
セーラー戦士の中でも控えめな亜美ちゃんがメインのお話。恋愛に不慣れで、けど夢見る女学生のピュアさ、
>>続きを読む

メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

3.4

作品全体を通して、映画の歴史とともに映画修復という仕事について考えされた。時代と共にオーディエンスや世間が映画に求める役割は変化していき、始めは大好評だったメリエスの作風が次第に飽きられてしまうとこ>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.9

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.4

天才ってすごいんだな〜ってのが大きな感想。マークは天才なりに、友人への嫉妬とか失恋の痛手を、見返してやりたいという想いがあって、それらが原動力になっていたのだと思う。過去シーンと2つの示談シーンが折り>>続きを読む

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

3.5

砂漠の僻地で暮らす兄妹の元へ、謎の男がやってくる。兄妹と男の3人の登場人物のみで作り上げられた物語。舞台設定やキャラクターの衣装と個性が、カルト的世界を作り出していた。
空を飛びたいと願い、両手を
>>続きを読む

花と雨(2019年製作の映画)

3.7

個人的に好きな作品だった。
幼い頃に、イギリスで過ごした経験から、イギリスでも日本でも疎外感を感じてきた吉田。彼の1番近くで環境を共にし寄り添っていた存在が、他の誰でもない姉だったのだと思う。映画の中
>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.8

映画監督アニエス・ヴァルダと現代アーティストJR、50歳以上年の差がある2人のロードムービー。行き先を決めずにその場その場で話し合いながらフランス国内を巡る旅は観ていて楽しい。
広い壁を見つけると
>>続きを読む

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.4

他の方も書かれているけど、邦題の残念さよ。。この邦題つけるくらいなら、そのままOh Boy で良かったと思う。
主人公のニコは、モラトリアム真っ只中で飲酒運転で免停くらってて親の学費をくすねててどうし
>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.5

ウィレム・デフォー演じるフィンセント・ファン・ゴッホが良い。フィンセントの情熱も不安定さも伝わってくる熱演だと思う。
内容としては、ゴッホの生い立ちや印象派、ポール・ゴーギャンについてなどある程度の事
>>続きを読む

Daydreaming(2016年製作の映画)

3.8

RadioheadのMVだけれど、ひとつの映像作品だと思う。繰り返し観る度、作品の世界へ引き込まれてしまう。
映像では、いくつものドアを開けて彷徨うトム・ヨークの姿が終始映し出される。どのドアを開けて
>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

3.7

"his"は、主人公・迅にとって色んな意味が含まれていると思う。それは元恋人である渚の子ども・空の存在であり、渚の奥さんの存在であり、交換した思い出の洋服であり、はたまた渚の恋人である迅自身のことでも>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

4.1

好きなシーンと心に刺さる名言のオンパレードでしたね。。冒頭、クルパーと先輩の疾走感溢れるスーパーグレートチキンレースも最高だったし、ジョンイルとのエピソードも胸熱。バスケゴール決めた後ドロップキックか>>続きを読む

純平、考え直せ(2018年製作の映画)

3.5

フィルマークスを開いてから、評価低っ!とびっくり。歌舞伎町を舞台に真っ直ぐイキる純平、私は好きだったけどな。スレッドでの繋がりをひとつの拠り所とする加奈も、現代の女の子って感じで良い。硬派なチンピラと>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.2

う、うーん。。イマイチわからない。前作同様、入り込めない涙。ストーリーとかではなく、荒野を猛スピードで走るカーチェイスの高揚感をヒャッハーー!と楽しめば良いのだろうか。
ひたすら車とバイクを暴走させて
>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.4

どんだけ濃ゆい1晩だよ!とツッコミを入れたくなってしまうのはさておき。ヤクザと中国マフィア、公安が入り交じり、陰謀や寝返りとハプニングが物語を終盤へ引っ張っていく。アクションがド派手で、良くも悪くも三>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

画の美しさから"岩井俊二監督だ〜〜!"と叫ばずにはいられない、そんなオープニングから始まり、あっという間の2時間だった。今は徐々に手紙文化が消えつつあるけれど、やっぱり手紙っていいなぁと思わされる。ず>>続きを読む

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

3.6

原作の物語以外でも、絵本や、朗読、プラネタリウムなど、様々な形の『銀河鉄道の夜』を通して世界観に触れてきたが、映画作品は初。登場人物がほとんど猫で表されているところも猫好きとして堪らない。
街や家の描
>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.0

ひたすらバイクと車が荒野を暴走する映画。自分にはあまり響かなかった。マックスの人間味溢れるキャラクターは好感が持てた。
メイおばさんが銃をぶっ放すシーンがかっこいい。

スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

3.5

主題歌と映像が良いのと、そして若かりし浅野温子が可愛い。独りでひたすら風船を膨らましてみたり、"おじさん"の家を楽しそうに破壊してみたりと、自由なさち乃が魅力的だった。掴みどころがなく野良猫みたいで可>>続きを読む

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.8

家族の物語を通して、人生というものについて考えさせられる作品。5章立てのオムニバス形式の中でも、所々で章の繋がりが見えるところが面白かった。

特にスペインの章では、富豪のサチオーネが印象的なキャラク
>>続きを読む

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.9

 絶滅危惧種の雁をヒナから育て、ともに海を渡る。ロマンチックで非現実的にも思われるが、実話に基づいたストーリーであるというから尚更驚いてしまう。

 自分のことを信じて慕ってくれる存在が、人の心を揺れ
>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

2.7

つまらなかった。。
物語の背景や設定が面白そうだと思った分、期待しすぎてしまっていたのかもしれない。
1つの列車内の前方と後方での貧富の差とそれによる差別が顕著で、カーストがリアルな本作。ストーリーと
>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.9

Amazonプライムで鑑賞。永田と沙希の出会いとなった渋谷原宿、そしてメイン舞台の下北沢、高円寺と、自分に馴染みのある街並みが出てきてほっこりした。そして柔らかい音楽が彼らと街をそっと包み込む。

>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.6

レンタル開始になって意気揚々とお店へ。劇場で観ようか迷っていた本作、家で鑑賞しました。時間の流れが早い。
内容は超王道ミステリー。屋敷の雰囲気と探偵役のダニエル・クレイグ、どちらも渋くて良かった。謎解
>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

薬物依存の息子と、彼を取り巻く家族の重たい物語。万人に受け入れられる作品では無いかもしれないけど、私はとても好きでした。
"更生"って口で言うほど簡単でなくて大きな苦しみが伴うし、誘惑や弱さに負けてし
>>続きを読む