ぽるぴさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ぽるぴ

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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.8

依存症の何が怖いか。それは結局のところ人間関係を破壊する事だ。助けがあれば、家族や友人の協力があれば乗り越えられる。そんな事を言われても、その家族や友人に愛想を尽かされ距離を置かれる事こそが問題なのだ>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

4.5

冒頭から主役の認知の歪みが酷い。清掃員は子供を転ばそうとはしていない。映画には描かれていないが、その後の裁判でも自身に非は無いと信じ込むのだろう。嫌になる。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

スコセッシ映画として100点満点以上の出来。しかし、僕はこの映画を決して褒めたくはない。オセージ族、特にモリーの視点を加えるべくトム・ホワイトからアーネストに主役を移したと言われるが、それはいつものス>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

4.3

ガールズエンパワメントムービーの皮を被り、時代の最先端を鋭く皮肉る。この監督の映画は今回で3作目だが、フランソワ・オゾン監督恐るべし。次回作は是非トランス女性がオリンピック女子競技で優勝する話を観てみ>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.3

fuckに爆笑。
世にも珍しいスローテンポ出オチムービー。フィンチャー味溢れる映像美と、マイケル・ファスベンダーのダサさと色気が共存する演技。己のミスの後始末をしているだけで何故こんなにも格好良いのか
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カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

4.5

モーの「許す」という行為にリアリティがあった。プライドのために死ぬのは愚か者のする事だ。息子の仇と言えども、家に帰るという今の目的を達成する為には力を借りる他ない。結局は裏切られるわけだが。殺しておく>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

ナチスの兵士達が一部を除き悪の軍団として描かれていない。隊長と不死身のおじさんに逃げ道を塞がれる若者達に感情移入してしまい、頭空っぽにゴア表現やアクションを楽しむ事が出来なかった。クソ野郎しかいないナ>>続きを読む

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.8

全体的に笑える所も多い映画である。しかし、暗闇の中パナヒ監督が国境線に立つ場面に言い知れぬ恐怖を感じた。日本人にはあまり馴染みの無い国境という概念が、確かにそこにあり二つの世界を分割しているのだと、映>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

4.8

母親の一言一言に神経を逆撫でされる主人公。その気持ちはよく分かる。だが一方で今作は、母の一見理不尽な優しさが心に染みる。ダイエットを強制する場面は、言葉は悪くとも娘に心を強く持てと促しているようだ。何>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.8

子供の頃、ホラー映画を見る度にトラウマが増えた思い出があるが、久しぶりに新たなトラウマを頂いた。目を瞑るとオオカミに見られている気がする。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

アクションが長い長いそして長い。キアヌ・リーヴスとスタントマン達の宴会場はこちら。映画を作るスタッフ達が1番楽しんでいるのが伝わってくる。
テンポ感を重要視する僕としては、それを捨てアクション一辺倒な
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ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

5.0

IMAX上映するべき映画。アクション映画というよりはヒーロー映画的。戦い方もヒロイックだ。MCU作品ファンには是非観てほしい。
俳優陣も素晴らしい。一瞬一瞬の表情で物語を語ってくる。序盤からずっと厳つ
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

4.5

ブギーマンを観てこの監督のファンになったので気になっていた一作。先日機会があり劇場にて観賞。
流石のテンポ感にやはり信頼のおける監督である。更にブギーマンにも言える事だが、観客が画を見飽きて来るタイミ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.3

今回のマッコールさんはイチ個人ではなく街を守る。他者への憐れみ以上に自身の安住を得る為だ。人情劇としてシリーズは続いてきたが、最終章は自分の欲望と向き合う主人公の姿を観る事が出来た。完結編に相応しい物>>続きを読む

ヒンターラント(2021年製作の映画)

4.3

傾いた風景が魅力的。斜め撮りを多用する映画はチープだが、今作に限ってはその画作りにしっかりと意味が与えられている。敗戦した行く先不安な国民や憔悴した兵士達の内なる傷が、心象として世界観に投影されている>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.5

個々がどう生きるかが大事。
自分らしく生きる人はお年を召す度に美しくなるのかも知れない。

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.5

芸術とは掛け離れた場末のストリップクラブの活気が、臨場感のあるカメラワークと画面の荒さによって美しく映る。
終盤、自身の店に戻ってきたコズモは温かい笑顔で皆に語りかける。死を覚悟した男は気楽になれるの
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.8

お母さんパートが何処となくロードオブザリングで好き。

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.8

コメディ色強めで上映中ずっと笑わされた。
夫が戻って来てから本当の人生が始まると言い、それまでの数年を人生の土台作りだと割り切るマリア。結果としては、その強さこそが彼女の人生の象徴となってしまった。夫
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.3

ハイテンポでスポーティな映像表現による臨場感の演出は、ニール・ブロムカンプ監督の得意分野であり今作にもピッタリとハマっている。グランツーリスモという題材はまさに彼向きではあったが正直期待以上である。カ>>続きを読む

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.5

踊らないインド映画もあるのかと思ったらしっかり踊ってて安心。既視感のあるシーンや展開が多いがテンションマシマシなので問題なし。僕の大好きなMI:2のバイクで向かい合うシーンもまさか氷上でやってくれると>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

5.0

何があろうと強く逞しく生きようとする、若しくは痩せ我慢するレオの気持ちに懐かしさがあった。だが同時に大人として、そんなレオに対して苛立たしさを覚えるレミの母に共感してしまう。レミの死さえ糧にして成長す>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

4.3

全体から漂うゴジラ・モンスターバースの香り。ティラノサウルスからのメガロドン、そしてジェイソン・ステイサムのコンボはまさに大人のお子様ランチだ。始まって数分でニッコニコである。それからパワードスーツの>>続きを読む

ブギーマン(2023年製作の映画)

4.8

ストーリーが段取り臭い。だが、驚異的なテンポの良さによる映画としての面白さが勝る。監督達の「好き」が詰め込まれた今作には、観ているこちらもついつい笑顔にさせられてしまう。点滅する光を見つめ、トラウマを>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

4.3

脚本がおかしい、あの幽霊ちゃんの目的と結末が一致しない。そう思っていたがしっかりオチがあった。良かった、エンドロールで退席しなくて。
幽霊ちゃんが死んでも生のパワーに溢れているところに好感が持てる。人
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