とぽとぽさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

おかしな二人(1968年製作の映画)

3.5

ジャック・レモン✕ウォルター・マッソー=今見るとすごく新鮮というわけではないかもしれないが、対照的な2人の共同生活が笑いを誘う。生活能力ありすぎ潔癖症で、今で言えば女子力高い女房役ジャック・レモン。『>>続きを読む

マイ・ファースト・ミスター(2001年製作の映画)

3.5

逆さまに見ると人生がマシに見える

人付き合いを避けてきた独り者たちが時にぶつかり合いながらも友達作り。みんな同じなんだな。友だちになりたい、もっと知りたい。そう、友情は相手を知ることから始まるのだか
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ライラにお手あげ(2008年製作の映画)

3.0

結婚すべきじゃなかった相手!最初は戸惑うだろうけど長い目で見たらお互いにとっていい話

結婚した途端に豹変!ファレリー兄弟✕ベン・スティラー=『メリーに首ったけ』コンビが贈るバケーション・ロマコメ。フ
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レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ(1976年製作の映画)

4.0

熱狂じゃなく"狂熱"!永遠の詩は終わらない…未だにぼくらの中で鳴り止まない!!

後年を生きるぼくらとしては、もっと素直にツェッペリンのライブだけ見ていたいけど!それも(今となっては)本作を語るうえで
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黄昏のチャイナタウン(1990年製作の映画)

3.5

愛されるべき人

レッチリのカリフォルニケイションで歌われるような欲望絡み合う汚れた街で、もっと愛されて然るべき人を、しっかりと愛してくれた人たちへ。

僕は不倫で食っているようなものだな

そう始ま
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

健闘したな、ヴィルヌーヴ(それ以上)

至極!なんせ迫力がスゴい映画(館)体験の楽園
ファーストシーンから引き込まれる…その本編尺ずっと"最高!"ってわけではないがしれないが、やはりサンドワームに乗る
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真実の囁き(1996年製作の映画)

4.0

境目

"線"(ex. 人種、国境)はなんの意味もなさないもので大事なのは人間、そして真実は闇の中?そして、それらのためには時に無理して掘り起こさないほうがいい事件もあるのかも。なんのための胸元に輝く
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トワイライト 葬られた過去(1998年製作の映画)

3.0

知らないほうがよかった…"ナニ"

昔から知っているつもりの友人知人も信頼できなくなっていく因果な商売にうんざり。あぁ、無情…。
役者夫婦の屋敷に居候している老齢の探偵にはある噂がある。酒飲みの役が似
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.5

なんでそんなに黙ってるん
こいつらホウレンソウ取れんのか

もちろんパニクることもあるけど、にしても何故そうなるという連繋取れなさすぎたゆえのしでかしやらかし連鎖祭が目立って見ていて腹立った。けど、ド
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.0

"パーフェクト"になんかならなくていい!

『オトナ帝国』✕『天カス学園』二番煎じ感。普段の古沢良太脚本と違って(終盤の伏線回収みたいな展開は"ザ・"だが)、今まで幼少から彼が見てきて影響を受けてきた
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ローラーボール(1975年製作の映画)

3.0

試合シーンは面白いけど本編の大半を占めるサスペンス部分の退屈さといったら!せっかくだったら余計なもの入れずもっとこの競技にピント絞ればよかったのに!!

フォントと(変にややこしくなる前の)作品最初の
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

平和だけど結構深い

"お友達" 愛菜ちゃん ✕ 信子 = うららと雪、晴れて降ってかわいい2人。あっら、キッス…あら〜。ちょっと興味あるかも、流行ってるよね"BL"!…ズルい。ひどい日になったね?い
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

2.5

多くは期待しないから!

コロナ禍で人恋しいタイミングだからこそ気づけたことがあって?怒りが爆発する後半よかったけど落とし所はあんまり好きじゃなかった。けど、女性の視点から書かれているわけだし、タイト
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恋は光(2022年製作の映画)

3.5

タイトル通りキュートなロマコメ

勝手に校正"赤ペン先生"しちゃう"先生"、冒頭から強烈なインパクト残して最高。恋している女子のキラキラが見える・可視化できるらしい特殊能力のオーナー(持ち主)。平祐奈
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

あなたはなにを受け継ぎたいですか?

バックグラウンド出自が個人に影響するか…あるいは、【しなくても周囲・世間の目がそれをいかに許さないか(←こちらが本作の核)】。いつまで罪の意識に苛まれながら背負い
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

"あの野郎だけは怒らせるな"

ナチスが絡んだ 金(きん)を掘っていただけの害のない白髪の男は、実はフィンランド最強の兵士だった…老兵は死なず!決して怒らせてはいけない男を目覚めさせてしまった"ナメて
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.2

アメリカの核心を突く"揚げ足取り"

この作品について考えれば考えるほど、その目を見開くほどの恐ろしい面白さに気付かされる。彼らが聞きたいものだけ聞きたいような形で語られ、流行りモノのように世の中に溢
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

名前に意味が?

名前がさほど重要でないということが作中度々語られる。
本作を見る前に『ミツバチのささやき』や『エル・スール』をちゃんと見直さなかったことが悔やまれる…そんな無知な自分を思い悔しくなる
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

時代錯誤にアナログな恋模様

季節が巡っても、時が流れてもきっと変わることのないカウリスマキ流スレ違いロマコメ。作中ラジオから聞こえる音で伝えられるロシアによるウクライナ侵攻の情勢。そして、電話番号や
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ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

3.5

悪祓廻戦 第1巻

少年マンガ的燃える展開!
神は何もしてくれなかった、復讐しよう…。過去の出来事から神を"信じない(=憎む)"ようになった若き格闘家とバチカンから来たベテラン神父という異色の組み合わ
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マーベラス(2021年製作の映画)

3.0

ベテランは健在なり!安定の午後ロー感

マーティン・キャンベル監督作品に、脚本は『イコライザー』シリーズなど信頼に足るリチャード・ウェンク。
三者三様適材適所キャスト!サミュエル伯父貴が『パルプ・フィ
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ザ・ローリング・ストーンズ レディース・アンド・ジェントルメン(1973年製作の映画)

3.8

ロック史に燦然と輝く名盤『メイン・ストリートのならず者』のU.S.ツアーという脂の乗りまくったストーンズを収めたライブ映画!ノリにノッているR&Rの最高峰ここにあり!!

ビジュアル面でも100点の最
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

ストレス発散元気の出るシリーズ第3弾ドン!!!

広域捜査隊 ✕ 汚職刑事 ✕ ヤクザ = 3作目に相応しいクソ分かりすぎる三つ巴で益々取っつきやすい作風に!ノワール味は皆無に等しいが、回を重ねる毎に
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

何を信じるかはあなた次第

"人間"を炙り出す家族ドラマ in 法廷モノ=求心力のある法廷家族ドラマ。裁判で肝心なのもストーリーテリングで、一種の"ショー"。そして、本作は視点を変えるとカミングオブエ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.0

"There is a hook in me."

彼は命を救ってくれた恩人か?俺に呪いをかけた…。アフガン人現地通訳との絆、誓い、約束。高尚なテーマや胸打つメッセージがなくとも観客を愉しませる面白い
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

3.5

"家族団らん"

感謝祭の夜、娘の家に集う家族三世代それぞれが問題を抱えていて…コレが本当の"イット・カムズ・アット・ナイト"だ?
徐々に不穏さ・不気味さを増して、息の詰まるような時間が流れていく戯曲
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

仲良しや"好き"が普通な距離感の近さを疑え

こうした解釈が合っているかは分からないけど、個人的には相反する感情を抱く家族や友人への気持ちを少し思い出した。例えば会いに行くのは面倒くさいとか思って、会
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Wander Darkly(原題)(2020年製作の映画)

3.5

幸せにならなきゃ

シエナ・ミラー✕ディエゴ・ルナ=自分は死んだものと疑わないエイドリアンとマテオが "彼" 死神の影に追われながら、2人の思い出をめぐる旅に、観客もまたその真偽が分からぬまま夢と現実
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暗闇でドッキリ(1964年製作の映画)

3.2

"不測の事態を常に予測せよ"

事実!男どもがこぞってコソコソと館内で夜這ムーブを見せるファーストカットから楽しげ。そして、事件はもう始まっている…。そう、ピーター・セラーズの体を張った印象的な個性的
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.0

バカげた見栄とか若さへの執着

妻と社長が体現するそれらから解き放たれて、自然のままに生きましょうよ、と。たとえ技術が進んでも、楽しいことはほどほどに。さっさと教えろ!新居の地下室に人生を激変させると
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

新しい自分を始めるには過去の自分も連れて

記憶を失った男が、"新しい自分"プログラムに参加して、色んな"初めて"を経験していく。届くカセットテープに指示されるがまま実行してはアルバムも作成していく。
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シーフォーミー(2021年製作の映画)

3.0

助けはいらない!腐った自分と決別を

他人に助けを求められない主人公が、他人の助けを受け入れられるようになるまで。
見るからに被害者みたいな弱々しい描き方ではなく、その点には大いに好感を持てたが、全体
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スージーQ(2019年製作の映画)

3.0

いつも自分の進みたい道へ行くのね、チビちゃん

スージーの選んだ道は間違いじゃない。急いで地元デトロイトを出ては -- 女性ロックンローラーの開拓者というだけでなく-- 、一見節操のないほどに何にでも
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マクベス(2015年製作の映画)

3.0

ご乱心ファスベンダーにご用心

荒涼とした大地で権力に取り憑かれ、猜疑心に悩まされ、不安に押しつぶされそうになる……自らのした罪"盛者必衰の理"。錯乱、正気を失ったのか?強迫観念に駆られ狂しくなってい
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.5

クリンジコメディ

"固定概念を覆す"先生の存在からカートゥーン作家になることを決意して家を出る主人公。ヒーローコミックは興味ない。例えばTVシリーズ『ビッグバン★セオリー』のキャラクター達が実は明る
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魅せられて(1996年製作の映画)

2.5

コムシ・コムサ(まあまあ)

ベルナルド・ベルトルッチ✕リヴ・タイラー=イタリア的らしい作品。1975年の8月どこにいたか覚えてる?隣人の芸術家との心の交流、実の父親探し、そして初恋の人をずっと想って
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