notitleさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

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LISTEN リッスン(2016年製作の映画)

3.0

聾者にとっての音楽。

題材は面白いし、
とても興味深い。

ただ、観る側として、
音、という情報を抜いた時、
それに変わる圧倒的な、
何かがあったかというと、
あまり感じなかった。

表現したいもの
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7s セブンス(2015年製作の映画)

4.5

失敗なのか、過ちなのか。
前進なのか、後退なのか。

呼吸もできない程
もがき、這い蹲り、
目の前にストンと落ちた幕。

余りに苦しく、辛い、
青春群像劇。

素晴らしい。
映画の映画、外れない。

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.9

全貌の見えぬものを、
身を呈して全身で感じる。
抑えきれぬ欲望。
狂気の沙汰。

テンポ良い序盤。
中盤ダレてからの、
張り詰め続けた終盤。
まるで、彼の拘った、
アート作品の如し。

砕け落ちた腰が
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

とても人間らしい。

良いことも、悪いこともある、
人間だから。

そんな、言語化し難い
雰囲気を難なく描く、
是枝さん。

感服。

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.2

衝撃の問題作。
という言葉がぴったり。
安っぽくてやだけども。

面白いかは置いておいて、
鈍く、乾いた狂気が乱舞する。
負のエネルギーで漲ってる。

どこに向かって行くのか。

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.6

己の存在価値を
見つけられず、募る疎外感。

自分を卑下し、
現実逃避し、
新しい環境を求める。

よくある逃げ…ではなく、
そこから
コミュニケーションを通し、
己と向かい合う大切さが、
堅実に描か
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.8

絶望とは、文字通り
望みが絶たれること。

1ミリでも、
望みがあるのならば、
頭と手を動かしてろ。

生温い湯に浸かってる、
自分の背中を押された。

気持ちと知識、大事。

太陽(2016年製作の映画)

3.0

世の中には、
劣等感を感じず、
好んで、意図して、
ホームレスの人もいる。

詰まる所、
人の価値観なんて、
ほんと様々。

なんか、決められた型に
押し込んでいるようで、
好きではなかった。

設定
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独裁者(1940年製作の映画)

5.0

唱導的な映画は、
好きではない。

ただ、これはもはや別格。
人類に対する、明確なメッセージ。
それも、命をかけた。
『感じろ』ではなく、
『理解しろ』。

最後のスピーチに、
何度助けられ、
道を正
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ドコニモイケナイ(2011年製作の映画)

3.6

渋谷が舞台。
夢と希望をもち、
上京してきた、
10代の少女の生き様。
と、その10年後。
ドキュメンタリー。

外れた箍が止まらない。

夢という机上の空論に、
しがみついているだけでは、
生きてゆ
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バクマン。(2015年製作の映画)

2.9

現代版『まんが道』。

見事に薄っぺらい。
スタイリッシュという
言葉のみ残った。

3時間の尺でも良いので、
丁寧に描いて欲しかった。

過酷で、冷徹で
壁にぶつかり、崩れゆく様を。
そして、それで
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恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

3.2

閉塞感漂う、
千葉の港町に
流れ着いた、
孤高感纏わりつく、
1人の青年のお話。

もうね、つげ義春。
世界観が完全に。
良くも悪くも。

いちいち、画がかっこいい。
けど、あまり中身のない、
雰囲気
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.1

初、日活ロマンポルノ。

衝撃!!!
70年代の西成。
ドヤ街の娼婦のお話。

生温い体温と、
虚無感、哀愁、
リアルな質感が伝わる。

昨今の前衛的な作品より、
エネルギッシュで、
艶かしく、爆発的
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生きる(1952年製作の映画)

4.7

入り組んだ、
組織社会の中で、
自分の立ち位置を見失う。

死と向かい合った時、
彼に見えたものは、
名誉でも、豊かさでもない。

熱意や、努力だけで、
なんとかなるとは思わない。
でも、それを理由に
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.4

マフィアとチンピラと、
カルチャーとお洒落さを、
ジューサーでウィーンってやって、
ドン!って出された感じ。

カオス!
もはや、ドタバタコメディ。
よくできてる。

編集も音楽も雰囲気も良い。

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少女の髪どめ(2001年製作の映画)

3.9

この監督の
人間性が、滲み出てる。
『運動靴と赤い金魚』然り。

優しくて、真面目で、
ピュアな、この感じ。

…というか、
イスラム圏の人々って、
そういうイメージ。
文化的なもの、なのかな。

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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.5

心がヤバい。
猛烈に掻き乱されてる。

『新しき世界』同様、
糸の上でマウントの取り合い。

血が出そうなほど、
唇噛みしめて、観た。

情とは哀しき性だ。
悲劇を生むこともあり、
道を開くこともある
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グーニーズ(1985年製作の映画)

4.0

ドキドキ、ワクワク、
夢と希望、友情。

大人になって、
気付かぬうちに、
失ってたものが、
宝石箱のように詰まってた。

遊園地のアトラクションの様。
でもこっちの方が良い。

子どもができたら、
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.0

全くと言っていい程、
アクション見ないが、
観た。いや、見た。

何も考えず見れるし、爽快。

でもあんまり好きじゃない。
サラリとしてるし、
無駄に人が沢山
死ぬのが好きくない。

クロエが只々かっ
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.9

愛という言葉を知らぬ青年が、
感情のままにそれを表現し、
嫉妬し、崩れてゆく。

好きな場面が沢山。
音楽も、画も好き。

ただ、
コロコロ変わる女心に、
心の騒つきが隠せない。

紙ひこうき(2012年製作の映画)

2.8

ファンタジーは
ほぼ観ないが、
好きで無い理由が分かった。

多分、“作為的な何か”が、
好きではないのだと思う。

嗚呼、悲しき自分。

作品はシンプルで素敵。
好みの問題。

youtube短編

Doodlebug(1997年製作の映画)

3.0

ここから始まる。
ノーランの世界観。

アイディアそのものは、
突出してないと思う。
ただ充分に片鱗は感じれる。

つまり、ここからどう進むか。

youtube短編

海街diary(2015年製作の映画)

4.3

人間味溢れる、
温かい気持ちになる、
とっても良い映画。

設定が、よくできてる。
そして、それが、
上手く描かれてる。

是枝さんぽい、
丁寧で、体温を感じれる、
リアルで躍動感ある作品。

色々、
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

3.9

止まらぬ負の連鎖。
世代を超えて。

一つ一つが
繋がっている訳ではない。
それでも、尾のように、
纏わりつく。

ただ、意外と人は見てる。
良きも、悪きも。

完璧でなくても良い。
恥じぬ、生き方を
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一粒の麦(1958年製作の映画)

3.8

50年代、
大きな夢と希望を抱き、
集団就職で上京する、
少年少女のお話。

決して、あまくはない。
現実の壁にぶつかり、
時には潰れ、
試行錯誤しながら、
強く成長してゆく姿が印象的。

軽薄になっ
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.5

親切さに欠ける作品。
欠点をあげると、
きりがない位。

でも、不思議と、
紐解いていくと、
繭の如し。

ただ、やっぱり
もろもろ背景の知識ある方が、
より鮮明にすべてが繋がりそう。

でも、嫌いじ
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El empleo(原題)(2008年製作の映画)

3.2

補完しあい、
人は生きている。

…って意味。
ではないよな、これ。

究極のヒエラルキー。

youtube短編。

663114(2011年製作の映画)

4.0

ゾワッてなる。

この世は、
何億年も続き、
様々な生物が鼓動してる。

この数十年で、
人間という生き物が、
それをぶち壊そうとしている。

とてもシンプルなお話。
でも、向かい合うべき現実。

y
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.8

哀愁感、とても。

思い出は残念ながら、
並列ではなく、積み重ね。
なんなら上塗り。

たまには、
掘り返してみよう、
忘れぬように。と思ふ。

youtube短編。

名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

3.8

2人の成長の物語。

泣くことしか知らない赤ん坊、
のような青年。
息子を前に振る舞い方、
愛し方を知らない親父。

抑えきれない感情が、
清々しい程に描かれている。
それしか術を知らない。
そんな彼
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.4

無骨で不器用で駄目な
爺さんと少年の話。
青年ではなく、少年の。

それも、箱に入れて
育てられた少年の。

難しいことはいらない。
深い話じゃない、単純なこと。
そんなことも含め、
よくできている。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

人生、不平等で不条理。
そう、上手く生きる奴が、
上手くいく。哀しい。

中毒症状の描き方が、
なかなかリアルで、
気持ち悪い。

スタイリッシュで、
スピード感があり、
ダメ人間のタイトな人生のそれ
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.6

人種、思想、年代…
偶発的、恣意的。
様々のものが、
葛藤し、刹那的に交差する。
意思は反発を産む。
カオス。

怒り、憎悪、偏見といった、
マイナス思考を中心に。

「クラッシュ」と言うには、
些か
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

岩井監督の、
壮大な自慰行為。

あざとい。
黒木華のプロモート映画。

それでも、引き込まれた。

悔しいけども、この人で、
この作品を作ったことは、
間違いではないと思う。
それに尽きる。

鬼が来た!(2000年製作の映画)

4.3

衝撃。

人間の汚さ、弱さ、卑しさが
ユーモアを混ぜつつも、
リアルに描かれている。

「野火」とは異なるリアル。
どちらかというと、心のお話。

2000年の作品とは思えぬ、
演出に感服。
これ、ほ
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四月物語(1998年製作の映画)

3.6

多くの事象は、
偶然のようで、
実は必然である。

ソレそのものではなく、
環境や周りのものが、
ソレを彩る。

本来、そうではないものが、
爽やかに描かれていて、
興味深い。
なんとなくスキップした
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