notitleさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.1

各々、互いに向き合うことなく、異なる距離感で、目紛しく変化し続ける感情。全てがちぐはぐで、心乱される。
至る所に鏤められたメタファーに頭まで掻き乱され、完全にパニック。
罪からは逃げられない。生きるっ
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キネマ純情(2016年製作の映画)

2.5

やりたい事は理解できるが、もう少し、どちらかに振り切らないと個人的には気持ちがついて行かなかった。
狂気か熱、どちらかが足りない、と思う。

PK(2014年製作の映画)

3.8

インド人て、インド人らしさを客観視できているんだな、と驚いた。あのカオスな空間は、意図して造られてるのか。神様が掛け違えてるのかと思ってた。
久しぶりにインドでも行こうかな。と思わせてくれる、飛びっき
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.7

正直、どういうリアクションが正しいのかよくわからない。戸惑っているし、虚無感もすごい。
誇りを持って死と向き合う彼は、仕事に生かされてたのかもしれない。丁寧で几帳面、変化を嫌う彼が、最後の仕事を通し、
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偽りなき者(2012年製作の映画)

1.0

とても良く出来た映画。人間の怖さ、醜さをこんなに表現するものはない。評価される理由も納得。
ただただ、嫌い。吐き気がする程の嫌悪感。如何にかなりそう。自分が危険因子なのかもしれない、と思うほど心乱され
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FAKE(2016年製作の映画)

3.4

人の手でカメラを撮り、編集している限り、全くの中立なんてないわけで、それ自体がもうFAKE。
様々な真実と偽りが混在する中で、森氏思い描いた所に無理やり着地させた感が否めない。多分、また別の第三者が、
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.0

夜のハイウェイに電話。余計なノイズを排除し進んでく。そして会話が、彼を語るには充分な為人を形成してく。気がつけば会話に色がつき、動き始めるかのよう。
情報量、時間、緊張感が絶妙。面白かった。

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

個人的にこの人の作品は、蔑ろにしがちな、感情の領域をザクザクと踏み荒らしてく。
愛ってそんな安っぽいものじゃないし、共感ってそんな薄っぺらいもんじゃない。だから人は後悔と向き合いながら、孤独の中生きて
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.2

子供でも大人でもなく、多感な少女たちが、文化や宗教、不条理な現実と対峙してゆくお話。
そんな現実から、希望を勝ち取るべく走り抜ける少女。儚さと美しさが散りばめられた映像だった。

ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)

4.0

こんなん笑う。

自我を抑えきれず、感情を剥き出しにしながら不器用に生きる人と、プライド高くヒステリアスで同様に不器用な人、反発しあう個性が向かい合い、恋をした。
冗談のような我のぶつけ合い。

些か
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.0

日本国家機関の表層部の無能さを晒し、実は汗水を垂らしながら国家の核となっている中間層の重要性を示し、苦難、逆境に立ち向かう日本凄いだろ、底力みろ!
そして、核エネルギーは良くないよ。…的な。国民性や社
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.2

極力、がやを削ぎ落とした、
とてもシンプルなお話。

引返せぬ現実に踏み込んだが故、脆くも崩れてゆく未来。抜け出せない負のスパイラル。渇いた暴力と余計な葛藤は希望など生み出さない。

平成ジレンマ(2010年製作の映画)

3.9

あの戸塚ヨットスクールの現在を描くドキュメンタリー作品。東海テレビ。

とても胸糞悪い。
フィクションかと疑うような展開。言葉を選ばず書くと、社会から外れ、向き合うことを諦められた子どもたちのお話。
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.1

琴線が張り巡らされ過ぎていて、もうなんか単にずるい。

愛ってすごい。
母に電話してみよう。

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

3.6

企画し、映像を撮り終わった時点で、東海テレビの勝ち。

とても貴重な映像だと思う。
素材テープ未編集版をダラダラみ続けたい。一般人てなんだろか。
法の下の平等ってなんだ。

ひそひそ星(2015年製作の映画)

2.6

思い出や記憶、そういった人間的なモノを全て排除され、機械的で合理化されてしまった、いつかのお話。
僅か残った人類は、退廃的なその空間で、ひっそりと過去のそれに縋るように存在し続けている。

面白かった
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

流石、イーストウッドという感じ。面白かったし、ストーリーの組み立ても、とても良かった。
事実に基づいている前提で。
ごく最近起きた出来事にもかかわらず、国を司る人達がこんなシミュレーションをするなんて
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モッシュピット(2016年製作の映画)

4.0

この映画の外のこともみたし、この一年で状況も色々変わった。各アーティスト、好きなので全然冷静な評価ではない、泣いちゃう。
0を1にするって本当に大変。でも実は、1を2にすることも同じくらい大変。

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ほったまる日和/ほったまるびより(2014年製作の映画)

3.4

動きと音は時として、言葉の役割を超越し、温度や匂いまでも伝える。見え難かった輪郭がはっきりと見えてくる。
構図が好き。

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.8

少し路を踏み外しても、結局何も変わらない。同じところに収束される。何か変わるかと思った。
小さな町で起きた小さな出来事。

言葉に出来ない鬱屈した気分の少女たちの描写が素敵。

葛城事件(2016年製作の映画)

3.2

どこでかけ間違えたのか、
どうしていればよかったのか。

一度掛け違えた負のスパイラルは、知らぬ間に大きな歪みを生み、歯止めがきかなくなっていた。それでも、時は流れ行く。

下衆の愛(2015年製作の映画)

3.9

映画の映画、面白い論、
漏れなく面白い作品。

言葉の、というか映像の暴力。
間違いなく下衆の集まりだった。
なんか生きるの辛くなる。

そうやって一歩踏み出す。

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.6

大袈裟、
そんな事ないわ、
そんな甘くない。

色々とご意見はあるでしょうが、
この作品好き。
夫婦の距離感が素晴らしい。
なんか嬉しくなって少し涙出た。

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.1

時間軸のマジックにかかったかの如く、終わりを迎えた。

乱雑に散りばめられた、
あれやこれが交わる事はなかった。
困惑している、少し。

ラブ&ピース(2015年製作の映画)

2.8

如何してこんなものを
撮ったのだろう。

なんか、あなたの撮りたいものこれじゃないでしょ、感が凄い。
新宿スワンとはまた異なる、コレジャナイ感。
今後この監督みなくなるのかな。

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

2.9

巧妙で、硬い理論を並べようとも、
道徳は揺らがない。
全然哲学的じゃない。
軽快でおしゃれなリズムのように。

今更、何故これをとったのか。
サクッと見れるのは相変わらずの評価点。

若葉のころ(2015年製作の映画)

3.5

若葉のころ。
新芽でも、青葉でもなく。
時を超えて交わる、透き通るようなピュアな気持ち。

自分も大人になったんだな、と少し悲しい気持ちになった。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.1

不器用な人ほど、
人との距離を求めつつも、
距離を詰めたがる。
己の如し。

是枝さんにしか撮れないこの感じ。ほんと好き。
今年は少し早めに実家へ帰ろう。

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.0

とても、よく出来たゾンビ映画。
迫力もあるし、ドキドキした。

ただ好きじゃないだけ。

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)

3.5

無限に重なり合うヒエラルキー。

韓国社会の形状が上手く描かれていると思う。社会に対する怒りとエネルギーが淡々と描かれていた。
結論はもはや二の次。
裏の権力が蔓延る社会への怒り。

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

3.4

数年ぶりに会った父は、
やっぱり父だった。

そんな父が死に直面したとすれば何ができるのか。。
登場人物みんな、不器用な愛と優しさが詰まった心が温まる作品。

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

3.9

女子校という鬱屈とした舞台で混じり合う、5人の少女。
各々が少しずつ絶妙に違う方向を見てる。
そして、その感じが上手く
言語化され、画になってる。

叙情的で、言語的な、この監督がそもそも好きなんだと
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おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

4.8

田舎出身の、表面的なサブカル好きクソ野郎!と言われようとも、好きなものは好きだ!!素敵だ!ドキドキ、ワクワク止まらない。

排他的な小さな町で、こんな町から出たい、と思いながら出会った大切なもの。
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暗闇から手をのばせ(2013年製作の映画)

3.3

身体障害者専用のデリヘルで、
働き始めた女の子を中心に回るお話。

何が普通で、何が幸せなのか。
ふとした事で全ては変わり得る。

興味深い内容だが、少し表面上をなぞってる感が否めない。