ルヤーナさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ルヤーナ

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用心棒(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

宮川一夫のキレキレ画面。念のための懐刀がちゃんと利用されるなど、ちゃんと要点を押さえている脚本も良い。

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

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ひっさびさに鑑賞。前見たときはそんなに面白いとは思わなかったけど、今みると面白かった。町山智浩はこの映画に関して「戦争の現場ではアメリカだろうとドイツ兵だろうと一緒だ!」みたいなことを言ってた気がする>>続きを読む

コンボイ(1978年製作の映画)

4.5

これは最高だった。とにかくオチが素晴らしい。ニューシネマを皮肉り、そしてワイルド・バンチへの「文芸的な」評価を嘲笑うかのようなラスト!!サム・ペキンパーは、ただトラックで走るかのように、ただ映画を作っ>>続きを読む

小早川家の秋(1961年製作の映画)

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『秋刀魚の味』とは翻り(こっちの方が先に作られたのだが)『小早川家の秋』は東京物語の変奏版。そこまで印象には残らなかったが、かくれんぼの下りのギャグは秀逸な諧謔だった。

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

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最初の野球見に行くから同窓会の打ち合わせには行けないと言って、次のシーンではその打ち合わせになってるギャグ、どこかで似たようなの知ってるなと考えたら、丹下左膳餘話 百萬兩の壺だった。
話はかなり意識的
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ある子供(2005年製作の映画)

4.5

これは素晴らしかった。ダルデンヌ兄弟の過去作を初めて借りてみたんだが、このときからスタイルは全く変わってない。とはいえ今作は『その手に触れるまで』と比べても不安定なシーンが多くて緊張感が凄い。バイクの>>続きを読む

真夜中のサバナ(1997年製作の映画)

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これは流石にあんまり面白くなかった。ただイーストウッドの娘がめちゃくちゃ綺麗&そのキスシーンは良かった。

ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)

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これは面白かった。ダーティハリーではハリーキャラハンと警察組織との対立が描かれ、官僚主義に業を煮やしたハリーがスコルピオを私刑する。これが批判も呼んだりしたわけだが、今作ではそういった部分を脱色し、同>>続きを読む

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

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面白かった。1ヶ月前なので細かいことは忘れてしまったが。前半の方が面白かった。1人の女性が主人公ではあるが、その周囲の人や大阪の街の人も映し出すというのは、ダーティハリーを想起させた。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

評判が良かったので期待したが、そこまで印象に残らず。ちょい役だったけど田畑智子が出ていて良かった。変に気持ちのいい終わり方にせず、ひとりいぐもというタイトル通りなのも良い。やはり持つべきはイマジナリー>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

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初タルコフスキー。だが、ほとんど寝てしまった。幸せなら哲学的なことは考え込まない、的なセリフがあって、身も蓋もないなぁと思った。

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.0

爆音で久々に再見。FINAL CUTは初。今回は有名なワルキューレとナパーム弾のシーンがやっぱり凄まじく感じたのだが、逆にカーツ大佐のとこで寝ちまった…。すまねぇ…。でも傑作

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

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なかなか面白かった。ロンハワードが無難にまとめてる感じ。原作がとても良い本で、個人的に海兵隊時代の話とかもかなり好きだったんだけど、そこら辺は割愛されていた。あれだけ実際の人物に似せて、エイミー・アダ>>続きを読む

しとやかな獣(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自殺する予兆として確か換気扇を、見詰めるのだが、それが妙に印象に残った。ただ、自殺は部屋の中から一瞬通過する形で見せるかと思ったが、そうではなかった。面白いが、川島雄三は『洲崎パラダイス』と『幕末太陽>>続きを読む

女は二度生まれる(1961年製作の映画)

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まぁまぁ面白かったけど、正直そこまで印象には残らなかったな…。

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

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初ペドロ・コスタ。これだけのスローシネマはツァイ・ミンリャン以来ですわ。こういうのは前もって構えて集中して観ないといけないんですよね。また機会があれば再見したい。

石の微笑(2004年製作の映画)

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初シャブロル。変な映画だが面白い。最初は主人公がマザコンっぽくてヤバいのかと思いきや、全然別次元のヤバいやつが出てくるという笑 意味ありげなショットが特に回収されなかったり、階段の登り下りの反復もあん>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

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なかなか面白かった。最後の方をみるに、何らかの政治的なメタファーとかがあったりするのかなぁ。

セノーテ(2019年製作の映画)

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映画のリアリズムとは良くいうが、有名なバザンのディープフォーカスと長回しにしても、所詮は然るべく仕組まれた「リアル」に過ぎない。映画は否応なしに現実を無秩序に切り取ってしまうという厳然とした事実に対抗>>続きを読む

早春(1956年製作の映画)

5.0

こんなにも受け身な主人公でありながら、すこぶる面白い。

TENET テネット(2020年製作の映画)

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ノーランは、難解だけど理解できるものを目指したのか、内容なんてどうでもいいから楽しめ、を目指したのか。前者なら前者でもうちょっとわかりやすくしてくれと思うし、後者なら後者でもっと面白くしてくれと言いた>>続きを読む

空に住む(2020年製作の映画)

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青山真治ってほとんど見たことない(寝不足で『こおろぎ』をみて半分以上寝た)んだけど、どうなんだろう。叔母さんが怖いんだけど、それもあんまり物語には食い込んでこない。率直な感想として、つまらなくはなかっ>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

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あまりに期待値が高かったもので、ちょっと物足りなさは正直あった。普段の黒沢清映画に比べて、セリフが多く、かつ普通なんだよな。ちょっと変な会話だったりってのがなくて、映画としての良い歪みが少ない。あと、>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

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少し寝た。話に関しては正直ついていけない部分がだいぶあった。
市民ケーンの脚本家のハーマン・マンキーウィッツを描くという題材で、白黒だし、トレーラーを観た印象だと、相当古典的ハリウッド映画的な文法に似
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

登場人物が多いのだが、それを混乱させずに捌けてるのが優秀。一方、人物の価値観は流石に同時代並みで、ついつい批判的に観てしまい心からは楽しめず。これだったら『青空娘』の方が好きかな。
式で始まり式で終わ
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台湾新電影時代(2014年製作の映画)

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まぁ、テーマが台湾ニューシネマなので、それだけでそれなりに面白く観ていられる。が、人をもっと絞っていいので、もっと一人ひとり詳しく喋って欲しい。人によっては一言二言くらいしか喋らない。どんだけカットし>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

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大変申し訳ないのだが、序盤の方で結構寝てしまい、ストーリーがなんとな〜くしかわからなかった…。冒頭の傘で顔が隠れたまま赤い服の女が現れ、そのまましばらく顔を映さずに焦らしつつ、ティルトアップして顔を映>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

悪い映画ではなかった。ティーンムービー(といっても本作の場合10代前半だけど)として良くある葛藤を描いているため、普通に感情移入しやすい。しかし、そんな中で明らかに歪な存在感を示す兄の存在。部屋にはソ>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

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面白かった。ある程度は(アメリカ)映画を観てないと楽しめないんじゃないか。
個人的な映画体験として、映画を見るようになって3年くらいは比較的新しい映画ばかりを観ていた。それが徐々に古い映画も掘るように
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暗黒街(1927年製作の映画)

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ノワールもメロドラマも好きなので、普通にツボな映画。それにしてもサイレントは少しぼーっとしてるとすぐ話に置いてかれるから観てる方も集中力がいる。

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

第二部丸々寝た。そこそこ面白かった。てかペスト流行の時代を反映した映画とは知らず、それが今のコロナ禍と思わず一致して驚いた。ノスフェラトゥが来るとペストが街に広まるという、得体の知れない何者かにより良>>続きを読む

イントレランス(1916年製作の映画)

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告白すると4つ物語があるっていってたけど2つ目と3つ目の違いが分からなかった。バビロンは凄いのだが、やはり1番は現代編(金がかかってるバビロン編も良いが、こういう題材の方がやはり映画的である)。婚約す>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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やりたいことはわかる。スーパーバッド的なティーンコメディにビッグ・リボウスキとかあそこらへんのシュールなやつ(なんていうジャンルなのかがよく知らない)を足して、それを女子でやると。うーん、とはいえ映画>>続きを読む

秋日和(1960年製作の映画)

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コメディ寄りの小津。他の彼の作品と比べるとゆるいかもしれないが、それでも当然面白い。しかもやっぱりちょっとヘンなんだよな小津の映画は。電車に向かって手を振るシーン、あの屋上から電車が見えるような気がし>>続きを読む