歪み真珠さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

歪み真珠

歪み真珠

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ナポリの隣人(2017年製作の映画)

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わからない、ぜんぜんわからない、映画すべてがするりするりと手から滑り落ちていくような感覚。何もわからない。それでいてきつい、かなりきつい。何てったて子どもだ。あの子どもたちが何にもわからず殺されてし
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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きらびやかな宮殿バーン!、でっかい宝石ドーン!、デコラティブなドレスバーン!がスクリーン目一杯に広がってカ・イ・カ・ン。(薬師丸ひろ子風)
資格試験に向けてちまちましたことを書いて、覚えて、一点二点に
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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

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友人に勧められて観賞。期待値をあげられ過ぎた感が否めない。役者と音楽に頼りすぎ。幸い、友人はこのアカウントを知らない。彼女はこの作品が大好きらしく、それはきっと観賞当時、心の琴線に触れる何かがあった
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

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仁義なき戦い、シンデレラ!魔法使いがいないなら、仲間とともに戦おう!
私の靴を拾った彼は運命の…?!

狂喜!シェークスピアも裸足で逃げ出すドナウ版ロミオとジュリエット!!
『鞘はここよ』ならぬ、『お
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ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実(2014年製作の映画)

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カエサルは言いました。
「どれほどひどい結果に終わったことでもそれが始められたそもそものきっかけは善きものであった」
日本語には「無料ほど高いものはない」という表現があります。
それを見事に体現したか
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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映画としてはめちゃくちゃ微妙。偉そうなことを恐れずにいうととても雑なつくりの作品だと思う。じゃあfilmarksでこんなに評価が高いのはなんでかって?それはおそらく、みんなQueenが大好きだからだ!>>続きを読む

近松物語(1954年製作の映画)

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「不義密通の罪により磔」
………………………………………??????
この辺りの認識が浅薄な知識としてしか身についてないので、映画を見てもいまいちピンとこない。なんでそんなんで磔になるねん。百歩譲っ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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映画を見て腰が抜けるなんて体験をはじめてした。
喉がカラカラに乾いて手足が震える。生命の維持装置が故障したかと思った。危険すぎないか。ドラッグを取り締まるならこの映画を取り締まった方がいい。軽い臨死
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

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身体と心に記憶があるのなら、街にも記憶はあるんだろうか。
人が今まで出会った人の集積なら、過去の全ての人間ごと相手を抱くんだろうか。さよならだけが人生なわけない。
(ずっと見たかったこの映画を貸してく
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それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと(2013年製作の映画)

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大学の一般向け勉強会にて観賞。
これに参加しようと思ったのには二つ理由があって、一つは無料で映画が見れるという邪な気持ちがあったから。もう一つはドキュメンタリーの観賞サンプルを増やして自分なりにドキュ
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甘き人生(2016年製作の映画)

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私にとって人生の支えのような映画。それと同時にとてもパーソナルな映画。観賞から一年以上経ってようやくまともな感想が書けるようになった。

だいじょうぶ、ぜんぶだいじょうぶと言ってもらえたような気がした
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地蔵とリビドー(2018年製作の映画)

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予告を見たときから気になっていた!
アウトサイダーアート 一般的に有名なのは草間彌生かな。だけど私とっては伊藤若冲なんだ。まだ東京に住んでいた小学生の頃、父と母に連れられて見に行った展覧会で子供心にこ
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荒野の七人(1960年製作の映画)

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久しぶりに見返した。
バーンスタインの音楽がいい。マグニフィセントセブンもエンディングで同じ音楽を使っていたけれどあれは大正解だったよね!新たな音楽つくっちゃえよ!と若干の寂しさは禁じえないけれど…で
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タンポポ(1985年製作の映画)

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何を隠そう、私は伊丹十三が大好き!彼のエッセーはほとんど持っていると言ってもよい。
だから伊丹の映画が好きというより、彼の美意識でもって濾過された世界を視覚的に見ることができるのが嬉しい。

いきなり
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恐怖分子(1986年製作の映画)

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エドワードヤンは人間が崩れていくさまを撮るのが本当にうまい。いわゆる「ふつうの」思考状態から外れていき、静かに壊れていく様子を音楽もなしに役者とその画面構成だけでやってのけてしまう。

そう、画面構成
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モロッコ(1930年製作の映画)

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好きな宝石は?と聞かれたらなんの迷いもなく私は「真珠!」と答える。
マレーネディートリッヒが愛する男を追うとき、夫から贈られた真珠のネックレスが椅子に引っ掛かり千切れてしまう。なんて映画的な!なんて映
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

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ストーリーなんてあってないようなものなのに、ヴィスコンティの完璧な美意識に飲み込まれた。
塩野七生がヴィスコンティを絶賛する理由がだんだんわかってきた。この監督が俳優へ贈るプレゼント、まさにその人にぴ
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恋する惑星(1994年製作の映画)

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私はトニーレオンの目にとことん弱い。いや、むしろトニーレオンの目がよすぎるんじゃないか。正確にはこの人の目というより、好きな女性を見つめるときの目の優しさが好い!演技ということを忘れる。心底相手のこと>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

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もうっっ!!大好きだ、クリストリッツァ!愛してる!

始めてこの監督の映画を見たとき大天才なんだと確信した。見たのはオンザミルキーロード。聖書のような「鳥と空と愛の物語」好き勝手やりたい放題しておきな
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

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Yeaaaaaaah!!!!!!!!!!!!!!!!
楽しい!!めっちゃめちゃに楽しい映画だった!
最後まで見たら合点がいくよと言ってた意味がわかったぞ!私もこれから未見の人に最後までちゃんと見てね!
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欲望の翼(1990年製作の映画)

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面接終わりに駆け込んだ!去年から楽しみにしていたよ!ありがとうシネマート!

警官とマギーチャンが歩くシーンの足元だとか、夜の雨の中壁にもたれて咽び泣くシーンだとかベットでケラケラ笑いあうヨディとミミ
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万引き家族(2018年製作の映画)

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この映画の第一印象は音楽がとっても素敵だ!ということ。不協和音のような、でも心地よくて、雨の音のようなあるいはしずくのような。少しずつ捩れていく音。是枝さんの映画で音楽が印象に残ったことがなかったから>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

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二回目の鑑賞。
初めてみたときに度肝をぬかれた。黒澤明の人間としての深さを思いしった。どうやったらこんな映画撮れるんだよ。作品のもつ質量がまるごとのしかかってきた初めての経験だった。今まで私の見てきた
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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『さんをつけろよ!デコ野郎!!!』
金田のバイクじゃん!万歳三唱、国旗掲揚、感謝感激雨あられ!!

ちなみに私の興奮したベスト3を自己満足で挙げさせてもらうと以下の通りです。
・金田のバイク
・プリ
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

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疲れた…頭が沸騰する。生半可な気持ちでいるともってかれる。体力の消耗と疲労。

映画の話をする度に必ず母が口に出す「ゆきゆきて、神軍」
人生で一度は見たかった作品ながら借りるのには抵抗が大きく、買う
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

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余りにも有名な作品ながら始めから終わりまで一編通して見たのは今回が初めて。
大雑把な感想としては「アラビアのロレンス」に似ている。映画らしい映画という点で。
壮大なセットに粋を極めた調度品、斜陽にすら
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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赤みの橙と緑みの青という補色の関係にある二つの色を効果的に使った色彩とタップしてくるくるとよく動く足元、廊下や裏口へと続く道の奥行き、ボイルされる卵と風呂場の水との連動性、画面構成はとっても好みだった>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

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「ややこしい、良くできているが、とにかくややこしい」と聞いていたのでwikiであらすじを確認し、かつ誰がどの役かまで把握した上での鑑賞。気合い入ってるでしょ。

そもそも夢の中に入るという設定からな
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

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ジュピターズムーン
木星の衛星、 EUROPA。ヨーロッパの語源。
人が宙に浮くという設定からしてSF的映画がどうも苦手な私は完全にお手上げ。しかし信頼している映画評論にて高い評価を受けていたため半
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