だいごろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

4.2

DVD鑑賞

記念すべき1000本目はケンローチの作品で。

愛なき街で少年はひたすらに母親の愛情、そして家族で暮らすことを夢見ている。
しかし、なりたくなかった大人と同じ道を辿ってしまう悲しい運命。
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

DVD鑑賞

若い頃のスカーレットヨハンソンとソーラバーチが高校卒業直後の女友達を演じる。2人は少し斜に構えた性格で、学校や街にいる人々を面白がって2人笑っている。

片方は仕事を始め、片方はあるきっ
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蟹の惑星(2019年製作の映画)

4.2

Vimeoにて鑑賞

去年見逃した今作が期間限定で1000円で観れるとのことで鑑賞。

東京の多摩川の干潟に暮らす蟹の生態。それを10年以上にわたり、趣味で(!)観察する吉田さん。吉田さんの蟹に関する
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ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

3.6

DVD鑑賞

圧巻のダンスシーンはやっぱりスクリーンで観たいなと思ってしまった。今度上映するタイミングがあれば行こう。

冒頭、スーパースターとして紹介されるラジニカーントに腰を抜かした…日本だとキャ
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野のなななのか(2014年製作の映画)

4.3

DVD鑑賞

大林宣彦監督「戦争三部作」の二作目を久しぶりに鑑賞。この戦争三部作を監督は「シネマ・ゲルニカ」と呼び、晩年は反戦への思いをより一層強くしていた。
本作は北海道芦別市を舞台に、第二次世界大
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港町(2018年製作の映画)

4.0

日本映画専門チャンネルにて

ある小さな港町とそこに住む人たちに密着したドキュメンタリー。フレデリックワイズマンに影響を受けた監督の撮る港町の風景は、モノクロでBGMを排除してひたすらその営みを映して
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Peace(2010年製作の映画)

3.8

日本映画専門チャンネルにて鑑賞

福祉の送迎サービスを行う夫婦に密着したドキュメンタリー

靴を買いに行く男性、「〜なぁ、〜なぁ」という話し方がリズム感あってとても魅力的。ほぼ聞き取れないけどずっと聞
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座頭市千両首(1964年製作の映画)

3.8

日本映画専門チャンネルにて

座頭市シリーズは好きな監督の回は押さえてるけど、池広監督は全く存じ上げなくてスルーしていた。

オープニングのタイトルバックの殺陣がめちゃくちゃカッコ良い。黒バックに、座
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ディセント(2005年製作の映画)

3.0

Amazonプライムにて

舐めてたけどちゃんと面白かった。洞窟に探検に出かけた女友達のグループ。序盤のサバイバル感は手に汗握るもので、あの地獄の綱渡りの緊張感は素晴らしい。
骨折の下りも痛さが伝わっ
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トラック野郎 突撃一番星(1978年製作の映画)

3.5

Amazonプライムにて鑑賞

冒頭のUFOから度肝を抜かれる。オープニングの空飛ぶトラックはかなり斬新。当時の流行を貪欲に取り入れるスタンスには素直に敬服するけど、途中から一切出てこなくなる。宇宙人
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廃市(1984年製作の映画)

3.5

Amazonプライムにて鑑賞

大林宣彦監督作品。ふるさと映画の名手である大林監督が今作で舞台にしたのは福岡の柳川。水の街で渡し舟に乗って移動するシーンが印象的。タイトルにあるように死にゆく街を舞台に
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

2.5

Amazonプライムにて

ずっとスルーしてた作品をこのタイミングで。

なぜか日本人の俳優がキャスティングされてる時点で笑う。「日本のヤクザ舐めるなよ!」と叫ぶのなんなの。

手の拘束の甘さとか、「
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カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

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YouTubeにて鑑賞

話の内容云々より、今このタイミングだからこそできる手段で作品を届けてくれたことに感謝。「カメラを止めるな!」の同窓会とも言える懐かしのキャストの皆さんに頬が緩みっぱなし。
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妻三人 狂乱の夜(1972年製作の映画)

3.5

Amazonプライムにて鑑賞

5年前の小沼勝特集以来。
このタイトルって正確には妻2人と家政婦1人なんだよな…(家政婦は確か結婚前に破談)
ブラックユーモア溢れる作品で面白い。父親とその再婚したての
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転校生 -さよなら あなた-(2007年製作の映画)

4.2

Amazonプライムにて鑑賞

素晴らしかった。「転校生」は大好きな作品ですでに観ていたのだが、大林宣彦監督によるセルフリメイクの今作はスルーしていたけど、負けず劣らずの傑作で感動した。

今作は尾道
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理由(2004年製作の映画)

3.8

シネフィルwowowにて鑑賞

これは凄い。あるマンションで起きた転落死事件を関係者たちが語っていく群像劇風な作品なのだけれど、その登場人物の多さが半端ない。尺自体も160分と長めだし、その長さに登場
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金田一耕助の冒険(1979年製作の映画)

1.5

Amazonプライムにて鑑賞

和田誠が手掛けたオープニングのお洒落なアニメーション、妙に耳に残るセンチメンタルシティロマンスの主題歌がピークであとはずっとつまらない。当時のCMやネタをパロディにした
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.5

Amazonプライムにて鑑賞

かなり久しぶりの鑑賞で、ポールトーマスアンダーソン監督作の中ではそこまで好きではなかったのだけれども、評価が変わった。

人を好きになる時、理屈じゃなく突き動かされる衝
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.6

BSでの鑑賞

恥ずかしながら初見。このタイミングでの放送はジュディ公開と合わせてなのか?

マンチキンの国に辿り着いてモノクロからカラーに切り替わる演出はワクワクするな〜あの国のセットの質感はディズ
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時をかける少女(1983年製作の映画)

4.0

大林宣彦追悼放送にて鑑賞

久しぶりに鑑賞。大昔にはじめての大林宣彦作品として鑑賞した時は、なんじゃこりゃ感満載の演出に呆気にとられ、珍作扱いをしていた。
しかし、大林作品を多く観て、耐性がついたのか
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

Amazonプライムにて鑑賞

「デューン」に向けて、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の未見の作品を予習。ずっと観たかった作品。

ヒュージャックマンもジェイクギレンホールも良いんだけどやっぱりポールダノだ。
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恐怖(1961年製作の映画)

4.2

Amazonプライムにて鑑賞

超一級のサスペンスだと思う。
オープニングで湖から女性の死体が発見される。
この時点から、巧妙に張り巡らされた伏線と脚本の妙で、観客は掌の上で踊らされる。
主人公が車椅
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.8

Amazonプライムにて鑑賞

「許された子どもたち」の予習で内藤監督の前作を鑑賞。

地方都市の閉塞感、雪の白さと血のコントラスト、壮絶な復讐。

清水尋也が珍しくまともな役かと思いきや、終盤で覚醒
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俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!(2012年製作の映画)

3.5

Amazonプライムにて鑑賞

町山さんの解説とセットで鑑賞がオススメ。
アメリカの予備選挙で共和党の立候補者たちによる選挙戦がコメディタッチで描かれる。
こんなことあるかいなというとんでもネガティブ
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鬼談百景(2015年製作の映画)

3.8

Netflixにて鑑賞

先日久しぶりに「残穢」を観てやっぱり面白いなと思い、同じ小野不由美原作の今作を鑑賞。
「残穢」で竹内結子が演じた主人公が、読者から届いた怪談話を語るという構成で短編が10本収
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チップス 白バイ野郎 ジョン&パンチ再起動!?(2017年製作の映画)

2.0

地上波の深夜に放送していたものを録画して鑑賞。

マイケルペーニャが好きなので存分に堪能できたものの、相方には終始イライラさせられっぱなしで全く好きになれず。話自体も至極どうでもよいぐだぐだな展開で擁
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人狩り 中国の違法臓器売買(2016年製作の映画)

3.8

アジアンドキュメンタリーズにて鑑賞

「馬三家からの手紙」が素晴らしかったレオン・リー監督の作品を鑑賞。

中国における臓器移植の実態を暴いた衝撃のドキュメンタリー。噂で聞いたことはあったが、この作品
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.3

@シネマカリテ

産業革命から現在に至るまでの経済と人間生活、そして戦争へと帰結してしまう危うさを有名な映画のシーンや当時の映像を交えながら説明してくれるのでわかりやすい。
持つものと持たざるものに役
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馬三家からの手紙(2018年製作の映画)

4.0

@ケイズシネマ

衝撃的なドキュメンタリーだった。中国で法輪功という気功修練法を実践する団体が、かつては広く親しまれたにも関わらず、ある日を境に中国共産党の脅威とみなされ、法輪功学習者たちが労働教養所
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The Turtle's Head(原題)(2014年製作の映画)

3.8

YouTubeにて鑑賞

アリアスター監督の短編作品。
これも面白かった!監督はホラー映画を得意としているけれど、こういうコミカルな作品も上手いのね。

私立探偵の太めのおじさんが主人公。タイトルの通
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Munchausen(原題)(2013年製作の映画)

4.0

YouTubeにて鑑賞

アリアスター監督の短編。

これはすごく面白かった。監督のエッセンス炸裂。全編台詞のない作品なので、英語がわからなくてもオススメできる。

タイトルバックのあの妙に明るくカラ
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Beau(原題)(2011年製作の映画)

3.6

YouTubeにて鑑賞

アリアスターの短編。
これは面白い。家の鍵をなくしてしまった男が恐怖に苛まれる。誰か侵入してくるんじゃないかという懸念が頭を擡げ苦しむ様が奇妙で滑稽。
扉に鈴を付けたり、最終
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TDF Really Works(原題)(2011年製作の映画)

3.0

YouTubeで鑑賞

アリアスター監督の短編読本を手に入れたので和訳を観ながら鑑賞。
テレビの通販番組形式で紹介されるある商品。使い方は紹介されるが、なぜそんなことをするのか、目的はなんなのか一切説
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.8

Amazonプライムで鑑賞

恥ずかしながら未見だった今作。
今は才能が枯れた中田秀夫監督の秀作ホラー。
終始じめっとした空気感が良いし、団地の薄暗くて気味の悪さは素晴らしい。外観も満点じゃないですか
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平成ジレンマ(2010年製作の映画)

4.0

日本映画専門チャンネルにて

ずっと観たかった東海テレビドキュメンタリーの一本。

体罰で悪名高い戸塚ヨットスクール。過去に体罰やそれが引き金となって引き起こされた事故によって生徒が死亡し、戸塚校長は
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.2

日本映画専門チャンネルにて

公開当時に観て以来、久しぶりの再見。この作品が自分にとっての初濱口竜介作品である。

来るべき長編『FLOODS』へと繋がるパイロット版の中編。石田と染谷のコンテンポラリ
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