竜どんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

竜どん

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サイレントラブ(2024年製作の映画)

2.6

『シラノ•ド•ベルジュラック』と『ライムライト』を足してコメディ成分を削ぎ落とし暗くした様なテイスト…かなぁ?

共に痛みを背負った男女のハンデと格差を乗り越えての純愛ってのがメインテーマだと思うけど
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

アートでシュール、ポップで斬新な世界観が前人未到の完成度。CMからは想像できない程に性的要素が全編に渡って鏤められているのでセンス•オブ•ワンダー的なモノを想像していくと大怪我します。
「生」と「欲望
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サウンド・オブ・サイレンス(2023年製作の映画)

3.0

「ライト/オフ』的なホラーかと思いきや…イヤそうと言えばそうなんだけど何か釈然としないギミック。もっと単純に極微細音にも反応する悪霊譚で良かったのでは?

ゴーストの出現条件と弱点が同居してしまってお
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

熱い。
非常に高い熱量で原作に忠実過ぎる程忠実に描かれている。ともすればコスプレ感が前面に出そうなキャラクター陣が違和感なく画面の中を躍動する(皆さんちょっと清潔感アリ過ぎだけど)。欲を言えば+実写化
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.0

vesper=「黄昏」

ファンタジー色薄めの『ナウシカ』的アフターアポカリプス的世界観が好きな人なら刺さるキービジュアル。
ただそれ以外は主人公の属する下級層と上級層シタデル、更にその下に蔑まれるピ
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.4

質量ならぬ幸福量保存の法則という着眼点は斬新。他人の幸福を許容できない現代日本に蔓延する気風への風刺をも内包する社会派ホラーか。

陽光下描写が多いのに澱んで燻んだ不穏な空気が作品全体を覆っており、登
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.0

前回も書きましたケド、とにかくダサくてカッコいい!相変わらず話はペラいですが画面づくりに振り切ってて面白いデス。
あまりDCに詳しくないので「アクアマン」という存在自体前作で初めて認識したのですが、マ
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シャクラ(2023年製作の映画)

3.3

久しぶりのド兄さん超絶アクション中国侠客烈伝。ワイヤーアクションてんこ盛り『イップマン』よりエグ味の強い肉弾戦はボリュームたっぷり見応え充分。
…なんだけど、日本人には理解し難い中国人の情緒とストーリ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

80年代スラッシャー映画ファンが泣いて喜びそうな直接的かつ悪趣味な殺戮シーンがよりどりみどりアナログ手法で描写され、なかなか楽しかった。今はこういう作品少ないよなぁ。
犯人探しはミスリードがいまひとつ
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

じわじわと不穏な雰囲気は◎だけど、挿み込まれる回想で結構序盤から謎解きも犯人も丸分かり。加えて主人公に悪意がまるで無いので理不尽かつ胸糞ラストに暗鬱な気持ちになるなぁ。
愛娘の情緒が今どこにあるのか知
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.7

極限状態であるからこそ「普通」でいるのは難しい。地震大国である日本に住む自身がそうあれるかどうか問われる作品でした。
人間の醜い面を浮き彫りにするだけでなく、サスペンス要素もある良作。

バンバン!(2014年製作の映画)

3.5

Filmarksオンライン試写会にて。
インド版『ナイト&デイ』。トム・クルーズ/キャメロン・ディアス原作も中々にハチャメチャな作品であったが、美男美女が舞い踊る無理ゲーアクションと甘〜いラブシーンそ
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.1

Filmarksオンライン試写会にて鑑賞。

娘を誘拐されたシングルマザーが組織に果敢に立ち向かう物語。
ドキュメンタリータッチ。無駄な描写を排し、感動的な人間ドラマ・スーパーパワーを発揮した母親の誘
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

単純にスペクタクル・ロードムービーとして上手くまとめられており前二作より個人的には好み。一目で分かる新海誠独特の緻密な背景描写は勿論、繊細な表情をも描き切るキャラクター作画・ダイナミックなアクションシ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

やっぱりインド映画は長ぇなー(3時間)と思われるかもしれないが、最初から最後まで全編パワフルエンタメの名に恥じぬ怒涛の熱量全開☆全く飽きることなく鑑賞し切れるカロリーMAX作品なので心配無用なのでR。>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.6

ドンソク兄貴のハマり役☆☆☆マ刑事のパワフル剛腕ぶりが相変わらず半端ない。殆どの敵をステゴロパンチ一発で文字通りにぶっ飛ばす。リアルをギリギリ越えないその破壊力が滅茶苦茶イタそう(パンチの重さが分かる>>続きを読む

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.1

ひとりの若者が新しき世界に足を踏み入れ新しき自分を発見し新しき人生を切り開いていく王道青春映画。原作未読。
真っ白な紙上に紡がれていく水墨画の世界は鮮烈にして静謐。計算外の描点も表現の一部に変えてゆく
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呪われた息子の母 ローラ(2021年製作の映画)

3.5

シッチェス映画祭2022より。
定期的に人肉を摂取しないと死に至る病に冒された我が子のため孤軍奮闘する母親の狂気と悲哀を描く。
愛するが故に否定も肯定も選べない母親の息子への執着という切り口は良かった
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.0

むぅ…何だこの青春ムービーは?
もっとJホラー寄りのジメッとした作風かと思っていたのだが、肝心の〈赤い人〉が高校生共を殴って投げ飛ばして圧殺してってパワフルモンスターなので「怖い」ってよりもその暴力性
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オカムロさん(2022年製作の映画)

3.1

コロナ禍に対する風刺…なのか?
最初のキャンプ場導入こそホラー映画っぽいが、そこからオカムロさんが社会現象になるまで疾風怒涛の首チョンパ。あまりに多く狩り過ぎてありがたみが薄れちゃってるw話が進むにつ
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ソングバード(2020年製作の映画)

3.0

コロナ禍真っ只中の2〜3年前だったらもっと緊迫感を以って鑑賞できたかもしれないが、「withコロナ」が当たり前になってしまった今となってはなぁ…
実際のCOVID‑19自体感染率が高いとはいえ劇症型疾
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ザ・シスト/凶悪性新怪物(2020年製作の映画)

3.0

令和のまともな映画館(イオンシネマ)でこんなの流しちゃイカンだろって位のZ級っぷりだが…そこにシビれる憧れるゥ的好事家のみ限定向け作品。

時代設定自体1961年と古いのだが、作品の作りそのものが70
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デュアル(2022年製作の映画)

3.2

ポスターのデザインや煽り文句はアクション映画の趣きだが、主人公サラの病状発覚→クローン生成→決闘当日に至るまで『世にも奇妙な物語』並みにライトでお手軽なユルユル展開。女医さんの無責任発言や元カレのクズ>>続きを読む

声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

3.6

面白いッッ!
元警官主人公ソジュンが有能過ぎてコレといった危機に陥らない・自らも被害者の割にはその感情を表に全然出さないといったきらいはあるものの、無駄を削ぎ落とした半端ないスピード感と良テンポで「勧
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

ネイチャー・ホラーとでも銘打っても良いかの様なアイスランドの広大な風景が美しい圧倒的に台詞の少ない静謐な作品。半羊少女アダは想像していたよりも早い段階でハッキリと画面に登場し(序盤段階では最後まで見せ>>続きを読む

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

3.0

肉食魚系パニックホラーとは恐怖対象を異にする「水中+悪霊」という切り口はなかなか斬新(特殊状況下過ぎて近似作品は出ないと思うが)。密閉空間における窒息死・閉塞感・暗闇への恐怖、水中だからこその悪霊の緩>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

恐竜…いくつ歳を重ねても胸踊るキーワードである。90年代彼等の息づかんばかりの姿を具現化してくれたジュラシックシリーズも遂に最終章。30年も続けば実際の古生物学的にも新しい発見と変遷があり、ソレに準じ>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.0

大きく分ければ「悪魔祓い(エクソシスト)」ものにカテゴライズされるのであろうが、所謂欧米的な「悪魔」は出てこないしバチカンも絡んではこない。
万物に霊が宿るとする〈アニミズム〉は日本にも通じる信仰形態
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.0

『Believers』→「信者」という呼称は現代ではともすればイキ過ぎた盲信を揶揄するに使われる言葉になってしまっているが、敬虔・熱心であるがゆえ正常な判断を欠いてしまうに至る人間の脆弱さ・不合理性を>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

2.9

うむぅ…本当にリメイクでしかないなぁ。
オリジナルに忠実に丁寧に作られているだけに、展開・ギミック・伏線回収全て事前承知で鑑賞するとやはり面白さは半減。
日本版『カメ止め』の異例の大ヒットを受けての番
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アドレノクロム(2017年製作の映画)

2.9

色収差を多用した一人称視点は確かにドラッギーではあるが、さして革新的な画面作りがなされている訳ではなく目新しさは無い。ヴェニスビーチギャング達の副腎を狙った殺人や食肉シーンも陽光のもと勢いだけなので緊>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.4

70年代R&BとC&Wの融合で世界中を熱狂させた「キングオブロックンロール」エルヴィス・プレスリー。彼の登場の前と後とでは明らかに音楽の有り方が違う。それ程までにエネルギッシュかつ革新的。まだまだ人種>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.7

もはやベタと言って良い程に有名な「そこに山(エベレスト)があるからだ。」という言葉を遺したジョージ・マロリーのチョモランマ踏破の是非を問う夢枕獏原作の山岳ミステリー。
この手の作品は現代風にブラッシュ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

2.6

ウーン思ってたのとちょっと違った。予告を超えるコトはなかったかな。

人間の「欲求」の箍を外してしまう突然変異ウイルスに冒されてしまう台湾を舞台としたゾンビ系ホラー。
「人間の意識を残したままの凶暴化
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X エックス(2022年製作の映画)

2.8

「クソったれなホラー映画」wですね。
【若さ】や【美しさ】への妄執を描いた作品は数あれど、性別を問わず若い肉体にむしゃぶりつく老婦の倒錯した欲求→受け入れられないと悟るや否や無表情に逆ギレる凶暴性、自
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.9

かなり面白かった。他国紛争を舞台にしながら同一民族でありながら南北で国を異とする朝鮮だからこそ描けた作品と言えよう。こういう骨太な映画を作らせたら日本映画はまだまだ韓国に追いつけないなぁと思う。
コミ
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