竜どんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

竜どん

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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.0

「〜才ボロボロだった。」
の冒頭くだりであーこういう畳み掛け関西系ノリかぁと弱冠ハードルは下がったものの、特に大きなクライマックスがある訳でもない小さなエピソードの積み重ね仕立ては丁寧で優しくコメディ
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.8

ロバート・A・ハインライン永遠の名作『夏への扉』の実写化。まさかこの原作の初映画化が邦画で成されるとは驚きと共に、多分に不安が…💧

結果、予想以上に良く出来ていました。
SF描写はTV枠の域を出てお
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

2.5

レビュー書くの忘れてました。
「ロメロいいですよね」しか印象に残ってないな笑
今時の夢見る若者達の刹那的な恋物語かと思ってたら、途中からもはやホラーだった様な?

6/5イオンシネマワンデイパスポート
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.6

ウーン求めるモノがちょっと違ったかな。
『キング・オブ・モンスターズ』のゴジラが怪獣王の風格全開で自分の観たい怪獣映画を具現化してくれていたのに比べ、色々詰め込みすぎたせいか世界観が陳腐・B級感が増し
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.9

鮮烈なオープニングに定評のある永井聡監督だけにのっけから世界観に引き込まれる。氏にはホラー作品のイメージが無かったのだが、引き出しの多い監督さんですね。

猟奇漫画原作にありそうなんだけどオリジナルム
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ロックダウン・ホテル 死・霊・感・染(2020年製作の映画)

1.9

「ガッ…グ…グガっ…ハッ…グふゥッ……ッッ」
死に瀕した喘ぎ声のみが響き渡るホテルの廊下。釈由美子演じる妊婦ナオミの苦痛と絶望の姿から始まる冒頭は出だしとしては悪くない。DV気質の旦那に悩まされる同じ
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.8

人斬り抜刀斎時代の剣心を描いた本作。
ストーリーに重きを置いた前日譚。いや今回もアクションスゴイんですけどね。ある意味チャンバラ映画としては正しいのかもしれないケド逆刃刀じゃないから人が死ぬ死ぬ。漫画
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.9

「音を立てたら超即死」劇場内に強力な静寂感が求められる肩凝りムービーの逆襲。とはいえクリーチャーのビジュアル・弱点等がネタバレしている作品だけに余り期待はしていなかったのだが…結果俄然パワーアップして>>続きを読む

モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.0

いやぁ良いね。
魔界と人間界の覇権を争う代表戦…馬鹿馬鹿しいまでのB級感溢れるストーリーを問答無用のアクションと厨二病こじらせVFXで煮詰めた快作。ゲームの映画化は大概が残念な結果になるが、本作は余計
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.4

最高です。『るろ剣』が剣劇アクションなら『ファブル』が対人+銃撃アクションの邦画最高峰。一作目も凄かったが二作目は更にアツい。岡田准一の俳優の範疇を超えたスタントはもはや達人の領域。ハリウッドもかくや>>続きを読む

シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

3.9

ここまでの展開を知っておかないと何のこっちゃ分からない作品ではあるけど(谷風とつむぎのデートシーンとか知らん人からしたら狂気やろ)、ファン目線なら大傑作。
谷風の「たった15mの身長差」発言、男前やな
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

「俺は…“何者でもない(Nobody)”」
取調室で男が語り胸から取り出したものは…。シブい佇まいと時折見せるダサさと可愛さにオヤジ愛炸裂。
鬱屈した毎日を送る主人公ハッチが些細な事件に巻き込まれロシ
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

『逆襲のシャア』に次ぐ宇宙世紀無印ガンダムの正統系譜最新作。原作既読。作画・演出・音響全てがハイレベル。ガノタじゃないとこの富野らしい過酷な世界観は理解し難いかもしれないけど、お預けを食らいまくった甲>>続きを読む

HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.0

私は北斎が大好きだ。すみだ北斎美術館は7〜8回位行ってる。『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は恐らく「波」を描いたモノとして世界一有名な絵画なのは間違い無いだろうし、米『LIFE』誌「この1000年で最も>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

3.7

元ネタでは描かれないキャラのスピンオフはより原作の世界観に深味を与えてくれるので結構好物。『101匹わんちゃん』や『101』では敵(かたき)役に過ぎなかった「クルエラ・ド・ビル」に制作陣の溢れる悪役愛>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.6

ラッセル・クロウ怖っわ。彼の代表作と言えば『グラディエーター』マキシウスだったのが、完全に本作トム・クーパーに更新されてしまったホド。
粗暴で理不尽・薬中(違法薬物ではない?)の癖に、妙に頭が回ってフ
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.2

石橋ユウという同じ姓名の息子を持つ三者三様の母子の物語。三つの家庭が絡み合うミステリーサスペンスを想像していたのだが、彼等の動線が重なることは無く社会映画の趣が強い。
親の側から見た理想の我が子・家庭
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.7

ようこそ!夢と狂気の世界へ!!
アニメ映画だからこその勢いとテンポの良さ、新鮮かつ仰々しいまでのアイディア満載の画面演出とカット割、それらを構成する精密な作画、楽曲の入り、こだわりの音響、全ての要素が
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映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット(2021年製作の映画)

2.9

実写TV版・アニメ版・映画版どの映像化も仰々しいまでの過剰な漫画的演出がハマっていて原作モノとしてはまぁまぁの出来栄え。同じギャンブル系故か『カイジ』なんかとどうしても展開が似通ってしまうが、本作シリ>>続きを読む

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

2.9

仏映画にしてはネットリしていないし妙な心理描写も存在しないわかり易い(笑)ロマンティックラブコメディ。
映像は凝っていて挿み込まれるSF描写は丁寧で緻密、フランスの美しい街並はまるで旅番組を見ている様
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

大学時代四年間を共に過ごした友人の交通事故による訃報をご遺族からいただいた時の事を思い出しメチャクチャ刺さった。亡くなるほんの2ヶ月前に新年会で皆で集まり馬鹿話で盛り上がったばかりだった。吉尾達の様に>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

「ホームレス」ではない「ハウスレス」という人生を選ぶ人々の半ドキュメンタリー映画。
産業を失い閉鎖された街を離れ、バンを寝床に季節毎に転々と職を求め放浪生活を営む主人公。貧困や就職難にあえぐアメリカの
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スプリー(2020年製作の映画)

2.6

承認欲求に関心の無い自分からするとカートのフォロワー獲得至上主義のサイコパスぶりは全く理解の外であるが、バズりたいなら殺人方法はもっと凝らないとね。より鮮烈より斬新な描写を求めるのは過激動画とホラー映>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.0

想像以上に苛烈且つ胸糞、ネット社会の深淵を覗き見るドキュメンタリー。
SNS上に蔓延する児童への性的虐待は万人が刮目すべき重要課題であるというのは前提で、問題提起としての切り口が余りに斬新でエンタメ性
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

4.1

連載開始から25年ジャンプでは不遇とされる歴史物で当時大ヒットを放った異彩のアクション漫画『るろうに剣心』の実写映画化最終章。「九頭龍閃!」「天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)!」真似したなぁ笑。>>続きを読む

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.0

あの小説をよく映像化しようと思ったもんだが、ほぼ原作通りに描き切ったSABU監督の意欲に脱帽。前半導入は竹宮ゆゆ子の面目躍如たるラノベっぽいくだらないノリがまんま再現されていて好きな人には堪らんでしょ>>続きを読む

バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.0

俳優陣は死ぬ程豪華。様々な作品に彩りを与える名バイプレイヤー達が全編に渡って映り続ける。アッここにもそこにもあそこにも…この人こんな使い方するなんて…贅沢味がスゴい。役所広司や有村架純は主役級だと思う>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

ヤシの木とプールとビールという鈴木英人的リゾート感、タイムループというSF王道設定ロマンティックコメディかと思ったら、全然ロマンティックじゃなかった笑
下ネタ満載ポップでお洒落でクスクス笑える。休日に
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.3

血みどろ要素満載のブラムハウス版頭の悪い(褒め言葉)『転校生』or『君の名は』。入れ替わり直後おっぱい揉んじゃうのは万国共通の男のロマンである。
都市伝説としてのブッチャー君や呪いの短剣設定は薄っぺら
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ゾッキ(2021年製作の映画)

3.0

ユルくてジワる。『ゾッキ』には悠久の時がたゆたっている。ひたすらこのユルさに身を任せないとアカン作品や。だがそのユルさが心地良い。

サエない男藤村のこれまたサエないチャリ旅行の道の行きゆき。
ワゴン
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

2.9

ホムンクルスという折角の面白い設定の掘り下げが雑。イヤあの物語を2時間でまとめた清水監督を褒めるべきなのか。
一般市民とホームレス社会の狭間という舞台設定、厭世的な主人公名越の綾野剛・サイコめいた研修
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

いわゆるストップモーションアニメーションで人形達にこれ程迄の生命を吹き込んだ堀監督の情熱と狂気(撮影年数7年/総コマ数14万!)にまず感服。とんでもない作品です。
可愛くユーモラスかつキモ成分溢れるキ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

設定・ギミックが他には無い発想で引き込まれる。グロく汚く痛く狭く醜い展開、パッと見印象は『SAW』や『CUBE』に似ているが、横方向へは皆無/縦への広がりのみ際限無く続く世界観は、上層[先進国][富裕>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

右肩下がりの出版業界自らの雑誌を守るため、変わり者編集長と出版社経営陣の騙し騙され狐と狸のばかし合いそして勝利のカタルシス!みたいな展開を期待していくと少々肩透かし。ビジネスドラマの趣が強い。
「騙し
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.1

ドラゴンが大暴れする映画って「ロード・オブ・ザ・リング」みたいな正統派ファンタジーは多いけど、本作は厨二病要素の入った「モンスターハンター」ワールドをちゃんと形成していて楽しい。ディアブロスやリオレウ>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.9

終わってみると種明かしや設定はありふれたものなのだけれど、巧みな伏線回収と二段三段構えのどんでん返しのお手本の様な作りで面白かった。
前半は物語が何処に向かっているのかすら分からなくて緊迫感もありサス
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