もたさんの映画レビュー・感想・評価

もた

もた

ろくでなし(1934年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ワイルダーだから演出が野暮ったいというか妙に軽い感じ(あるいは安っぽさ)があるものの、彼がフランスで犯罪グループを題材にしたプレヌーヴェル・ヴァーグ的な作品を撮っていたという事実に驚く。日本でいう中平>>続きを読む

シナのルーレット(1976年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

久々にファスビンダー。恐ろしい、というかモラル的にもいっちゃってる感じがする。そしてブリギッテ・ミラの顔怖すぎ。黒沢清は『蛇の道』でこの杖の少女を参考にしたのかな。

クレーヴの奥方(1999年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

あまり乗り気ではない結婚をした後、(実在のアブルニョーザなる)中年ミュージシャンに恋した美しい人妻が周りの男を不幸にしながら自らも葛藤する。確かに古典的な感じはあるけど、オリヴェイラの演出もなかなか癖>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

新作に関しては他にも見ないといけないの山ほどあるけど、とりあえずこれから。ほぼ滑り込み。
本当に素晴らしかった。足立智充は『きみの鳥はうたえる』のしょうもなすぎる役があったから、この「普通にいい人」が
>>続きを読む

この空は君のもの(1943年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

これもなんか凄い映画だった。女性飛行士の話という予備知識があったものの、なぜか一家の引越しからスタート。娘のピアノが壊れるあたりで、「ここから娘は飛行機にシフトするのか?」と思ったら「新しいピアノどう>>続きを読む

もどり川(1983年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

神代辰巳の映画は久しぶりで作風とか忘れてしまったけど、それにしてもこの作品は荒井晴彦すぎる。

高原の情熱(1944年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

濱口竜介のお気に入りのやつ。『曳き船』と同じでアンチジャンル映画という感じがするし、ラブコメ、コメディ、サスペンス、スリラーを感じながらも、とりわけアクションがすごい。例えば仮装パーティーのシークエン>>続きを読む

春のソナタ(1989年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりロメールすごいな。良い映画というか勉強になる。ほぼダイアローグだけで話が進む。要所になかなかすごい編集があったりするけど。

永遠のガビー(1934年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

オフュルスの映画もっと見なきゃダメだと思った。思いっきり照明の人映ってて最高。ダンスでどれくらい回転するかで、『天国の門』『踊らん哉』といい勝負。カメラまで目が回ってて最高。時間の経過は語りで処理。

鶴は翔んでゆく/戦争と貞操(1957年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

カラトーゾフの映画やっと(『レッド・テント』は見てたけど)。パルム・ドールも獲ったやつ。映像の凝りようがすごいけど、ちょっとうるさくて内容に勝っちゃってるような。結構しみじみとした話だからな。あとワン>>続きを読む

アメリカン・ゲリラ・イン・フィリピン/アイ・シャル・リターン(1950年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ラングの戦争映画。日本軍に奇襲仕掛ける終盤は面白いけど……血の気の多さの割に展開が地味で恋愛とかもよくわからないし。ロングショットが多く画面はいい感じなのでちゃんとした画質で見たい。

挑戦(1969年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ヴィクトル・エリセ以外は知らない監督。それにしても3つ通してよくわからなかった。エリセのは編集が凄いけど、彼の他の作品とテイストも違いすぎるし、やっぱりよくわからない。

55年夫妻(1955年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

グル・ダットのやっとやっとやっと見れた作品だけど、それ以上にいろいろと面白かった。内容としては、インドの一夫多妻制の廃止と離婚法成立を巡る55年のリアルタイムな風刺映画で、劇中では自由恋愛や女性解放的>>続きを読む

愛される方法(1963年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

イエジー・ハスは『サラゴサの写本』しか見てないし、時代設定もテーマもまるで違うけど、回想の繋ぎとかで思い出すところはあった。飛行機の客室で昔の男を懐かしむって春樹かよと思った。

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『アンブレイカブル』と『スプリット』の続編で話題になってたけど結局見逃してた。アメコミアプローチを敬遠してたような気がする。忘れてるというのもあるけど、さすがに夢のコラボ止まりで面白くはない。『サーヴ>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

アニメーションが明らかに過剰。世界中の素晴らしいプレイはいつも努力によって成り立ってるのだろうけど、素晴らしいプレイには惹かれても、それに注がれた努力にはさほど興味がないのかもしれない。なんか美大生が>>続きを読む

ムービー・オージー(2009年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

お尻は死んでしまったけど、ティム・バートンがリメイクする『妖怪巨大女』(酷すぎるタイトル)が見れた。テレビを経由した映画とか、フォー・シーズンズと思ったらスタジオで真顔で踊る参加型番組(『ヘアスプレー>>続きを読む

偉大なるマッギンティ(1940年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

スタージェスながらコメディではないけど、演出がところどころコメディ的で気持ちがいい。展開とテーマは凡庸だけど、洒落たラストはやっぱりコーエン兄弟を思わせるな(『オー・ブラザー!』あたり)。

ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

出演作も見てないし、フィリップ・ガレルとニコが結婚していた時期があったとは知らなかった。「ファム・ファタール」という言葉を知ったのはニコの曲だけど、そんなイメージとはかけ離れた人物だったのだろうか。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

やっと見た。この作品を4Kで仕切り直ししようというのは、ファンとしてもちょっと思いつかなかったので、A24に感謝。 そして、IMAXで見られるのはとても感慨深い。しかし土曜昼なのに自分も含め10人くら>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

劇場行かなすぎるのを反省した。窓越しの会話、ほぼ『お早よう』じゃないか。掴みどころのない話だけど、ウェス・アンダーソンはどれだけ削いだ心理描写でエモーションを生み出すかというのをやってるんじゃないかと>>続きを読む

伝え続ける情熱と音楽(2014年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

生涯を通して若手の育成に尽力したクラーク・テリー晩年の姿を追ったドキュメンタリーだけど、彼の特徴である朗らかな演奏を想起せずにはいられないような人柄が、たとえ歳をとっていても垣間見える。同時に師弟とい>>続きを読む

レンフィールド(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『レゴバットマン』の監督。めちゃくちゃ面白い。ドラキュラのしもべとして生きることに嫌気がさしたレンフィールドがグループセラピーを通して抑圧から脱却しようとする。これだけで満点。ニコラス・ケイジがベラ・>>続きを読む

>|