もたさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ランド・オブ・プレンティ(2004年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

9.11を境に右傾化し、妄執に囚われるアメリカを描いたヴェンダースのゆったりとしたサスペンス。流石におせっかいだろう……。再会のシーンなんだそれ。

大阪の宿(1954年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

傑作だけど、見れば見るほど居心地の悪くなってくる感じは小津や成瀬とは違うし、溝口よりいい意味で俗っぽいドラマという印象だった。三好栄子演じる成金的根性論を振りかざす女将もいいけど、その女将のせいで確実>>続きを読む

マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

幸いなことに『ムービー・オージー』見ていたから涙なしには見れないけど、見てなくても心から素晴らしいと言える傑作。主人公の男の子がちょっと映画好き風なのに映画をまともに見ずにお喋りしているところにジョー>>続きを読む

HOMESTAY(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

心の声(ボイスオーバー)って語りのトーンで印象がまるで変わるな。

ニューヨーク・ストーリー(1989年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

スコセッシのやつはスティーヴ・ブシェミが珍しくイケてる男の役。全く面白くない……。コッポラのやつはソフィアらしさがすでに全開。全く面白くない……。ウディ・アレンのやつは消えた母が空から見守ってるのがイ>>続きを読む

クラム(1994年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『ゴーストワールド』以前に撮られたツワイゴフのドキュメンタリーというのは知っていたけど、リンチがプロデュースしているとか、そもそもロバート・クラムという人物が何者かとかほぼ知らなかった。ジャニスの『チ>>続きを読む

星の旅人たち(2010年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

申し訳ないが、エミリオ・エステヴェスの羞恥プレイみたいなものを感じてしまい、そういう面白さだけでなんとか持ってるみたいなところがあるけど、監督としては厳しいところがあるような。少なくとも終始画面が真っ>>続きを読む

てなもんやコネクション(1990年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり見ているのキツいところがある。

新しき世界(2013年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『インファナル・アフェア』〜『RRR』の系譜とも取れる。で、ラストのどんでん返し。こういうのたまに見ると面白いな。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

いまさら。キャスティングが良い。中でもレイチェル・ワイズの役がハマり役。個人的にキューブリックのフォロワーのイメージがある表現主義者ランティモスだけど、役者を外さないのが実は魅力。

おわらない物語 アビバの場合(2004年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

トッド・ソロンズの映画は初めて見たけど、もっと見たいと思った。U-NEXTとかにあまりない人。二人一役はブニュエルを思い出すけど、これは八人一役。少女の役にも関わらず、J・J・リーも演じていて、エレン>>続きを読む

そして船は行く(1983年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

サイレント映画オマージュということで、今のトレンドであるビデオカメラ風映像との呼応を感じる。コマ飛びとか16フレームに起因すると思われる速さとかまで再現している。という意味でもフェリーニの映像作家とし>>続きを読む

燃える惑星 大宇宙基地(1960年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

なぜかモスフィルムのクレジットと思ったら、要するにロジャー・コーマンの製作下でソ連映画をコッポラが編集しただけ……?

シド・バレット 独りぼっちの狂気(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

例外的にシドのファーストはアシッド・フォークにハマった時に結構聴いていたけど、彼や初期ピンク・フロイドをあまり聴いていない身としては、音楽性の深掘りがあまりないため、聴きたくなるようなドキュメンタリー>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

映画見てUSJ行ったこと思い出したけど、あのアトラクションの元ネタか。ロン・ハワードの説教臭さが悪い方に働いていると思う。サスペンス要素もテーマを大味にしている。キャストに期待しすぎたところもあるけど>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

独立してからはそっちに転ぶんだという展開で、意外性はあるけど、ウィレム・デフォーが出たりしてる前半の方がおもしろい。

ハウスメイド(2010年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

キム・ギヨンのオリジナルは見てないけど、雇い主と下女の関係性がかなり際どくでドキッとした。時代錯誤になりがちな古典リメイクをうまいこと観念的な文脈にしていてよかった。

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

アントニオ・バンデラスが最初は誰だかわからなかった。おそらく過渡期的なアルモドヴァル作品。カンヌ的な細やかなドラマにジョン・ウォーターズ的などぎつさが配合されている感じ。改めて思い返すと、ある時期のア>>続きを読む

アリア(1987年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

(主に現代に翻案した)オペラの短編集で、劇映画としてはサイレントという難易度高すぎる映画で流石によくわからず。しかも全部似たような画面でふーんとしか思えず。とはいえ、ゴダールのやつは冒頭に「強者に絆さ>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・グレイの見逃してたやつ。めちゃくちゃ良かった。アンソニー・ホプキンスが型にはまった善人じゃないし、もっといえば善悪にかなり距離を取ったようなタッチ。それを意識しすぎな気もしないでもないけど>>続きを読む

ショックプルーフ(1949年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

保護観察官と仮釈放中の女性受刑者の恋というフラーの尖ったところが出ている。監督はサークがしているということだけど、欺くはずが好きになってしまうくだりも真意がちゃんと描けてないし、そもそもストーリーに穴>>続きを読む

群山:鵞鳥を咏う(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

チャン・リュル初めて見たけど、前半受けた印象は初期ホン・サンス。韓国の田舎の湿気がそれだけ(じゃないが)でいいと感じるのはなぜだろう。都会に戻る後半でまたちょっと違った感じが出てるのもよかった。ちゃん>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

メルギブとホアキン主演の渋いSF。いくらでもシリアスにできるのに常にユーモアがあり流石だな。カルキン兄弟はロリーとキーランの違いがわからない……。

階級関係 -カフカ「アメリカ」より-(1984年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ストローブ=ユイレは全然見てないけど、切り返しに違和感があるのはカメラポジションの問題か。ドキュメンタリー的と言うか、演劇的と言うか、独特の演技にカフカ原作の他の映画も想起したけど、難解さが強いと思っ>>続きを読む

たそがれの女心(1953年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

脚本が素晴らしい。夫からもらった耳飾りをこっそり売り捌こうとするもバレて、という序盤の立ち上がりの部分でも、ゴマすりの宝石商とか癖の強い使用人とか出てきて豊かに展開する。それにしてもデ・シーカって俳優>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『コクソン』イメージしてたら、モキュメンタリーだし、終盤でファウンドフッテージものだともわかる。「ファウンドフッテージ=低画質」みたいなのも今どきリアリティないのかと思わせる綺麗な画質。と言いつつ意識>>続きを読む

ある女の愛(1953年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

いつもの如く「いつ恋愛の話になるんだ」と思った。離島の病院を引き継いだ若い医師の奮闘劇というDr.コトー的設定だけど、当人が女性で容姿端麗というだけでちょっと話が変わってくる。