こやちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

こやち

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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.5

水泳コメディ映画かと思ったらヒューマンドラマ。何も考えずに泳ぐ。何も考えずに泣く。夜のプールには泣かされた。

水泳教えちゃるってダンナをプールに引き摺り込んだが、教え方が厳し過ぎると1日で拒否られた
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.2

「これは実話です。」
アフガニスタンから難民としてロシア、デンマークへと逃げ続けた青年の実話。アニメに差し込まれるニュースの実写にリアルさが実感される。
「そこに居ることを許される場所が無い」という生
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

『犯罪都市』の二作目。前作よりエンタメ性が増したか?

マ・ドンソクの背中が出てくるだけで安心する。早く張り手をぶちかましてやってくれ。
敵役のソン・ソックは目がすわっていて怖い。この人がラブコメとか
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雨の首ふり坂(2018年製作の映画)

3.5

歳をとり静かに暮らしたいと思っても己の過去がそれを許さない。

藤沢周平の『帰郷』のように歳とった渡世人の話。こちらは池波正太郎だったのね。やっぱり作家も最後はそこら辺に落ち着くのか。

若き日の源七
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

アニメ業界の下請けブラック労働環境のお話『派遣アニメ』ではなく覇権争いのお話でした。

実際のアニメの制作現場がどんなものなのかはよく知らない。あんな風に同じ時間帯に当てたりするかとか土曜の夕方に若者
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スワンソング(2021年製作の映画)

4.2

それでも人生は素晴らしい。

老人ホームで暮らす元人気ヘアメイクドレッサーのパット。袂を分かったかつての友人の死化粧を依頼され、最後の仕事のためにホームを抜け出すロードムービー。主に徒歩。街を彷徨いな
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.6

日々生きていく日常に起こる事は、隕石にぶつかっちゃうのと同じくらいな奇跡なのかもしれない。ツユクサはどこにでもあるけど、草笛はツユクサがいい。
大人だって恋をする。大人だから今まで生きてきた時間がある
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.2

ドキュメンタリーとは言え、あの事件の実際の映像、航空機内の呻き声から緊急搬出まで撮影されていたとは驚き。

プーチンは国家なのか。ナワリヌイがどれだけ周到に証拠を集め世界に真実を発信したとしても、どこ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.0

俺のブタを返せ。慟哭のリベンジスリラーとか。と言うか、喪失と救済の物語。ニコラス・ケイジのヒューマンドラマでした。

こんな相棒がいるのなら、私もトリュフ採りして暮らしたい。トリュフのために行方を探し
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

75才以上が自らの生死を選択できる〈プラン75〉

役所の窓口では、にこやかにソフトな口調で案内してくれますが、「75過ぎたのに何で死なないの?」と言う有言無言の圧力がかかってくるわけですね。あんまり
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

この極彩色の乱痴気騒ぎは何か見覚えがあると思えば、そうだバズ・ラーマン監督の『ムーラン・ルージュ』だ。
狂騒の20年代とも言われる世界大恐慌前の爛熟したNYの社交界の豪華絢爛さは、世紀末のパリ同様に来
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.6

そうなのよ。老後の資金がありませんなのですよ。2000万とかって言ったって、アレやコレやであっという間に消えていくのよ。生活レベルを変えていくしか無いのよね。ダウンサイジングが必要。月々九万円の仕送り>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.2

麻薬絡みの大金を持ち逃げした男。ギャングに雇われてソレを追う殺人鬼。二人を追う老保安官。テキサスの乾いた空気の中で、何の躊躇も無く犯罪や殺人が為されていく。

目のイっちゃってるおかっぱ頭のハビエル・
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.8

モリー、パパはもう施設に入らなきゃダメだよ。でもモリーはパパの認知症を認められなくて無理な一人暮らしをさせ歯医者とか眼科とかに連れ出す。自分の大事なプレゼンの日に、しかも検査なんていつでもいいじゃん。>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

3.0

恋する光が見える西条君と3人の女の子。こんなのがモテ男か?

北代さん、いいじゃんねぇ。何を迷う事があるのかが分からない。だいたい、恋とはなんぞやとか考えるものじゃないだろ。
あと、伊藤蒼がやっぱりい
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アフロ田中(2012年製作の映画)

3.2

とにかく彼女を作らなくてはならないアフロ田中君の自分探しの旅。いきなりアフロになったりいきなり学校辞めたり、突き抜けた性格のようでいて、アフロの中身はうじうじと妄想だらけ。青春か。友達含め実はどこにで>>続きを読む

透明人間(1992年製作の映画)

4.0

ジョン・カーペンター監督のSFサスペンスの様なコメディ、ラブコメ?透明人間になれたらあんな事もこんな事もやっちゃったりして…
何だかいけすかない主人公が突然の事故に巻き込まれて透明になっちゃうんだけど
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

精神疾患のある犯罪者を収容するシャッターアイランド。姿を消した収容者の捜査に連邦保安官のテディが乗り込んでくる。

冒頭の島への上陸時から何だか違和感あるし、劇伴も陰鬱に盛り上げるしで、コレ絶対ハナか
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.8

戊辰戦争で官軍に与せず武装中立を目指した越後長岡藩の家老河井継之助。原作は司馬遼太郎の『峠』
主演役所広司をはじめオールスターキャストでもっと面白くなりそうなのに、何かちょっと地味だったかな。河井継之
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ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~(2022年製作の映画)

4.2

認知症だったお母さんが脳梗塞を起こして寝たきりになっていく。家事なんか何にもしないで本を読むだけだった100歳間近のお父さんは、炊事洗濯裁縫までこなす様になって介護の為に身体を鍛え始める。

胃瘻はな
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

4.2

63年工藤栄一監督作品のリメイク。オリジナルは流石に60年前ともなると言葉遣いがちょっと難しく、ストーリーや結末含めわかり易くなっている。チャンバラシーンが結構長いけど、オリジナルでも七人の侍でも長か>>続きを読む

くじらびと(2021年製作の映画)

4.2

インドネシア・ラマレラ。鯨とともに生きる村人たち。石川梵監督が30年にわたりラマレラ村を取材し2017年から2019年の3年間に撮影したドキュメンタリー。

青黒い海と鯨の赤い血。銛一本で海に身を躍ら
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人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

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死ぬかもしれないと思えなかったら家で昼寝でもしてる方がまし。
いろいろ凄すぎて真似はできないけれど、クマと戦った事はないしそれだけは避けたい。ホントに。

たくさんの人が山で死んでいったけれど、山野井
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.9

寄せ集めダンブルドア軍団vsグリンデルバルト。グリンデルバルトがジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに代わっていよいよ本格登場。
ダンブルドアとの関係はやっぱりマッツじゃないとって思えてくる。あの含
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.6

モノクロでドキュメンタリー感増し増し。
9歳の甥のジェシーを預かる事になったラジオジャーナリストのジョニー。名前が紛らわしいな。仕事で子供達のインタビューをしているはずなのに、こまっしゃくれたくそガキ
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.0

中村靖日演じる主人公が、誠実に生きていれば人生そうそう悪いもんじゃないかと思わせてくれる。いろんな人間の欲望が蠢いていも、彼は気付かずに夜の路上で踊ってたりする。
ヤクザの組長もなかなかツライよなスト
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.4

やっぱりクライマックスのステージはワクワクしたね。
ボスのクリスタルが親バカで娘のためにバスタームーンをクビにして殺してやると思うのなら、娘のステージに立つ姿に心を動かされないのだろうか。あそこで改心
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声もなく(2020年製作の映画)

3.9

闇の仕事を請け負う口の聞けない青年と、両親に身代金を払ってもらえない少女との邂逅。

韓国のイケメン俳優ユ・アインが15キロ増量して坊主頭で台詞は無い。彼のやるせない表情、なんとももどかしい。少女役の
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

松井大吾✖️クリープハイプ
クリープハイプの「ナイトオンザプラネット」に触発されて作られた作品。ジム・ジャームッシュの「ナイトオンザプラネット」の影響も多分にあり、作中にも使われている。そして主人公は
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

煉獄さ〜ん!
まず名前がすごいね。罪を浄化する炎ですって。NHKのLIFEでウッチャンの偽煉獄さんで笑ってたけど、本物煉獄さんは凄かった。あんな先輩が欲しい。最近めっちゃ嫌な仕事が回ってきちゃったんだ
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マイ・ダディ(2021年製作の映画)

3.6

ムロツヨシのシリアス路線。いわゆる難病物だけど、そこに親子関係の秘密が絡んでくる。神は居るのかと思う様な事が次々起こり牧師である事も辛い。

毎熊さんをそこに持ってくるのはちょっとズルくないかな当たり
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ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

3.6

ダ・ヴィンチ最後の傑作を巡ってのミステリーの様なドキュメンタリー。

13万円の『救世主』が捏ねくり回されて最終的に510億円に。みんなダビンチの威光にあやかって儲けたんだからやっぱり価値は有ったのか
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.4

人種差別が法的に許されていた1940年代から公民権法が施行された1970年代のアメリカ南部を舞台に、老齢のユダヤ系未亡人とアフリカ系運転手の交流をユーモラスに描く。(wiki)

1948年のジョージ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

もしも殺し屋が女子高生だったら。だりぃ〜とか言いながらお仕事。いけない事だけど、なんかコイツうざ〜って思ってると、彼女たちがバシュッて撃ってくれるのでちょっと爽快ではあった。卒業したら社会人。社会に馴>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.8

詐欺師たちの詐欺合戦。詐欺師の英雄とは。
例によっての騙し騙され。と思ってタカを括っていると、そんなもんじゃなく最後まで騙される。

赤星さんいつも酷い目に遭わされていて、今回も髪掴まれてガシガシやら
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

大学四年、児童福祉の仕事も内定している卒業間近のホリガイ。自身に何か欠落を感じている様だが、それでいて飄々としたおおらかさがある。彼女の身辺で起こるいろいろな事。まあ大学生の頃にはいろんな事が起こるよ>>続きを読む