さみさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

さみ

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マトリックス(1999年製作の映画)

4.7

午前十時の映画祭にて鑑賞。久しぶりに見たけどやっぱ素晴らしい映画だね!当時この映画が公開された時はあらゆる面で衝撃的だった。今でこそマシンガン撮影とか手垢にまみれてしまったけど、だからこそそれくらい凄>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

ワンカット撮影にひかれて鑑賞。途中からワンカットであること忘れながら観てました。点火されてどんどん煮えたぎり沸騰してふきこぼれたりしながらの俳優さんたちの演技とセリフに気づけば圧倒されてた。一緒に深呼>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭にて鑑賞。ずーっと気になっていた作品。映像アートのようで古びた感じがまったくしないのに驚き。名作ってこういうことだよね。
レプリカントの悲哀がたまらないのは、レプリカント役の俳優さんた
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

赤ちゃんを産み、捨てる現実と、赤ちゃんを育てるためと未来の狭間のストーリーだなと感じた。登場人物たちがどこか哀しくて淋しくて人が好い。ソン・ガンホは本当に名優。
ラストは賛否がありそうだけど私は好きか
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

毒殺未遂のニュースは本当に驚いた。その後逮捕されたところまでは知っていたので、その間をこの映画によって埋められた。もの凄い人だと思う。妻のユリヤさんもかなり凄い。ロシアを愛しているからこそどうにかした>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

まるで外国語映画のような作品。余白・行間がたっぷりなので観る側の想像力がとても必要。年配の観客が多かったし内容的に年齢の高い人たちには身近で考えさせられる作品だけど、むしろ若い人たちに想像力をもって観>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

想像していたのと違って、なんていうかテレビシリーズのウルトラマンといえばな映像も含めコラージュしたような編集だった。こういうやり方もあるんだなと。ローアングルでセリフのスピード感に合わせるような細かな>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

原作は既読。原作とはアプローチが違うので別物と思った方がいいのかも(李監督らしい)。熱烈な凪良先生ファンはどう見てるのか…だけど。
とにかく俳優さんたちの演技が素晴らしいしそれが前面の作品。すずちゃん
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

ただただコワイ映画だった。阿部サダヲの洞穴のような黒目に取り込まれてしまうの、オソロシイ…。ああいった役は本当に上手いですね。
あちらとこちらの境界線でぐらんぐらんする岡田君の演技がすごくよかった。見
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

4.0

どこまでも情熱的な愛の物語だった。どうしても家族に告白できずにいたマドが、病気になり自分の気持ちを感情を出せるようになれたのが(もうそうするしかできない)、皮肉で哀しくて切なかった。かといって決してあ>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

とても深い映画だった。子どもは大人を見てるし驚くほどわかっている、と思う。子どもたちのインタビューを聞いていて、頼もしくもあり切なくもあり…大人たちしっかりせよ!と言われてるようだった。
俳優さんたち
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

終始不穏だった。内容を掴み取るのが難しかったんだけど、強さとは…というのと、フィルのセクシャリティも秘められていたのかなと。異様にローズを敵対視してたしピーターへの接し方とかからも感じられたから(違う>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

家族それぞれの想い愛が素敵な映画だった。音のない世界をあの場面で表現して、お父さんに聞かせるシーンにつなげる演出!お父さんがルビーの歌を振動で聞こうとするのに泣いてしまった。もちろんラスト、家族に聞か>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.0

超久々カラックス監督作品鑑賞。すごく変わったミュージカル映画だったけどおもしろかった!アダム・ドライバーはダークサイドが似合いますね。容赦なく墜とされてましたね。
身勝手な男の末路といえば身も蓋もない
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.5

実話をもとにした作品。古き良き時代って感じかな。事実を隠すためとはいえ、他人としてではなくまさに隣人を思いやる気持ちが優しい嘘になったような。家族のなかにある悲しみともさりげなく向き合う形にもなってい>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

4.7

原作は未読。要所要所で必ず涙してました。まつりちゃんがカズくんと出会って生きたいと望むほどに、薬の量が机いっぱいに拡がる場面が胸をしめつけるほど切なかった。カズくんが好きですと言ってもまつりちゃんから>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で鑑賞。実話を元にした映画。殺人事件の全体像とマージの警察官としての姿や夫との仲睦まじい様子が対比されている感じが、更に事件の悲惨さを際立たせているなと。だからこそ犯人を捕まえた時のセ>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

ある一日だけにスポットをあてて逆再生してゆく、ある恋人たちの物語。とてもよかったしおもしろかった!タイトルをラストに持ってくるのがニクイ。なんとなくミュージックビデオ風にも感じた。ケーキをふたりで食べ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.0

想像していた感じとは違ったけれど、とても面白かったし色々うまいなと思わせる作品だった。“さがす”…そうきたかと。社会と人の裏側と闇、そういうやり方があるのかと葛藤を抱きながらもぬかるみにはまってゆく父>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

雑誌記事形式のオムニバス映画、でいいのかな??あまりついていけなかったから内容理解を諦めて、映像と音楽と詩的文章を楽しみました。アニメショーンがかわいかった。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.7

まず齢を重ねたキアヌとキャリー=アン・モス、よく出演したなと。そこを思うと観れてよかった。内容はもう絶対的運命の二人の愛の物語、でしたね。ネオが弱いというかヘタレなのがちょっと可笑しかった。
監督がラ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

すごくおもしろかった!会話劇というか朗読劇のような、セリフの量と長回しの作りにピリリとした緊張感と感情抑えめなのがいい。俳優さんの演技力が問われますよね。
3話とも良かったけど好みなのは3話目。掛け違
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.3

原作は未読。とてもよい映画だった。ちょっと泣いてしまった。人は傷つき傷つけてしまうものだし、未知なるものには不安と好奇心が宿るもの。それらを同姓を好きになること、"普通"であることに上手に落としこまれ>>続きを読む

悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.3

とてもおもしろかった!おしゃれフランス映画とはまったく違っててちょっとびっくり。SNSで人との繋がりが拡がっても自分の世界はそして世間は狭いのだと、それまでの思考を呼び戻される感覚だった。偶然が結びつ>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

全編破壊しまくりでしたね。悪対悪の構図をとりつつよく見れば、シリアルキラーの恋物語だったり、ヴェノムとエディの痴話喧嘩だったりで、相変わらずのヘンな面白さ。元カノカップルの振り回され具合もナイス、いい>>続きを読む

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

3.7

残酷とかダークとかには、ちょっと疑問…日本側の宣伝戦略なのかな?ある意味正統派ファンタジー映画、やんちゃな木の人形・ピノッキオが人間の子供になるまでの成長物語かなと私には思えた。かわいい映画にする気が>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

5.0

原作は既読、ドラマも視聴済み。ドラマの雰囲気そのままな作りがとてもよかったですね!映画だから…と特別仕様にしないのがいいしその方がこの作品には合ってる。京都ロケは逆に映画だからこそ実現できたんじゃない>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.6

原作は未読。愛のバトンはリカママ自身だったのかなと思ったラスト。みいたんと優子ちゃんの繋がりやチラ見せ伏線にほぼ気づいたせいか、それほど泣かなかった。オチバレは気にしてないんでしょうね。
良い人たちし
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草の響き(2021年製作の映画)

3.7

原作は未読。観終わってからしばし考え…感想が難しい作品。
狂わないために走るというセリフがあったけど、後半からは逃れるため、あるいは振り払うために走っているように思えた。走っている時だけは責任も社会も
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.8

ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの半生。スナフキンとおしゃまさんのモデルが恋人とは聞いていたけどビフスランもそうだったのですね。
自分に正直に生きていた人なんだなと。自由とは孤独と責任が伴うもので自由
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.6

終始アルコールの匂いたちこめる映画、お酒の飲み方がすごくてびっくり。
アルコールがもたらす効果?良し悪し?を描きつつ、人生のワンシーンで飲むお酒も描いているのかなと感じた。
お酒の力を借りることや逃げ
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僕たちは変わらない朝を迎える(2021年製作の映画)

3.8

短編恋愛if作品、主役ふたりの雰囲気のせいか、さりげなく印象的な映画。都会の片隅のとある恋の話っていう感じがとても好き。肝心な時に言葉が見つからない事、何かが違うことは分かっていた事、それに気づいたと>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.8

映画と映画館愛の作品、良い作品だった。朝日座が封切り劇場ではなく名画座っていうのがポイントかな。フィルムだからこそ半分暗闇で残像現象でネクラ、そして知らない者同士の時間の共有、それらのワードが映画好き>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.0

久々に素直におもしろかったと思えたシャマラン監督作品だった(個人比・うう~んと首を捻るラストじゃなかったから)。
時間は超速で過ぎてゆくのに人生は止まる、そして家族の物語の側面もあったかなと。母は強し
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

80年代、まさに切り取ったひと夏の恋。ラストはアレックスがちょっと大人びた顔になっていたのが印象的でした。
恋をして傷ついて失って…ダヴィドへの想いが溢れるというより爆発してしまうアレックスの抑えきれ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

原作は未読。ほぼ3時間の上映時間を苦にせず中だるみもなく引き込まれるように観ました。主軸のストーリーと音の創作ストーリーと劇中劇。三つの要素がそれこそ本のページを捲るように演じ語られて、最後の舞台シー>>続きを読む