samurai_kung_fuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

samurai_kung_fu

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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

クリスチャン・ベールの体当たりな役作りも素晴らしいし、エイミー・アービングのへそまで開いた胸元というキャラクター設計も面白い。ブラッドレー・クーパーの高圧的かつ暴力的である設定は痛い目に会うに相応しく>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

概ね誰でも「毎日笑って過ごしたい」と思うだろう。しかし、そういった言葉の裏には常に「貧しくてもイイから、人の迷惑にならず、出来るかぎり人を助けて、生きて、毎日ごはんが食べられることに喜びを見いだしまし>>続きを読む

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今、日本で「神様」と言った場合、白髪ロン毛、長いひげ、トーガを羽織って頭の上に輪ッカが浮いている老人をイメージするのではないだろうか?
その老人は都合の良い願いを叶えたり、窮地から無条件でさっと救いだ
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アフターショック(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

地震が起こるのは、必ず杓子定規なモニカが、子供のことを思い浮かべた時です。
彼女は過去に堕胎をし、そのことを強く後悔しています。最初の「大地震」は彼女が妹に堕胎を責められた時です。その後も子供のことを
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

5.0

要は「バカッターよ、永遠なれ!」という映画です。
前後のツイートからわざわざ場所や学校を割り出してチクるようなチンケで寂しいバカは東西南北見渡す限り誰もいない何も無い横断歩道の壊れた信号を守って生涯「
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47RONIN(2013年製作の映画)

3.0

「キアヌ・リーブス主演で忠臣蔵!」「ドラゴンやモンスターが登場して魔法で戦う!」「ケリー・ヒロユキ・タガワ!」などなどなど。
本作を取り巻く要素は、いわゆる「つっこみどころ満載」と言われるものが多く、
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

気弱で引っ込み思案な若者が、狂騒的(英語の古い言い回しでGAY:ゲイ)な兄弟と仲良くなる。
自分は親戚の美人のおばさんから性的な虐待を受けいていた。
ケンカするとキレて強い。
編集したカセットテープを
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白いのはかぐや姫が永遠の輪の中に閉じ込められている点です。
劇中、終盤。かぐや姫が月にいるときに、地球を見ながら童謡を歌いながら慈しむように涙を流す“天女”を見て、地球にあこがれを抱いたことが明かさ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

イーニドは「廃線になったバス停から、来ないはずのバスに乗ったじいさん」と同じバス停から、同じように来るはずがないバスに乗って消える。2人とも、街を出て、アメリカを出て、地球を出て、本当の「ゴーストワー>>続きを読む

異常性愛記録 ハレンチ(1969年製作の映画)

5.0

異常性愛路線の派手で面白い艶話かと思いきや、サイコパスの旦那描写が丁寧かつ恐ろしい。その上でちゃんと派手で面白い艶話にもなっているのが石井輝男クオリティ。
ラスト近くに繰り出される「ハレンチよぉ~!」
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ラガーン(2001年製作の映画)

5.0

大ヒット中の『きっと、うまくいく』アーミル・カーン主演。公開年の米アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた作品です。
イギリス統治下のインド、厳しい年貢と干ばつに苦しめられる農民たちが、年貢なしか、
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マニアック(2012年製作の映画)

-

日本で公開されているのはゴアシーンにボカシを入れたり黒を強く調整してある改悪版。 金を払って見る価値は残念ながら無い。

フッテージ(2012年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

近年流行りの「ファウンド・フッテージもの」を脱構築したら、どう考えたって普通のサスペンスになるでしょうよ! 大オチになるブギーマンの造形などふくめ不満はあるが、墓穴を自ら堀り進んでいく狂気に憑かれた父>>続きを読む

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

5.0

フランスの本家クレージーホースをさらにゲスにした舞台や、家族ぐるみで付き合いのある踊り子さんたちなど、一般的にはクズたちとその溜まり場のようにしか見えないが、それだって男にとっては命を賭けるに値する大>>続きを読む

コックファイター(1974年製作の映画)

5.0

男の情熱に対する女性の無理解というテーマを、自分の力ではいかんともし難い「闘鶏」で語っていく。 傍目からは努力も知恵も見えづらい、金持ちの趣味のような闘鶏に賭ける男たちの孤独。 スポーツものジャンルの>>続きを読む

ダーティ・キッズ/ぶきみくん(1987年製作の映画)

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キャベツ畑の赤ちゃん人形のパロディグッズの映画化。 もう今となっては二重三重に意味不明。 しかし、その儚さがたまらない。見返せば後悔必須なのに惹かれてしまう。

SM大陸/マンダラ(1981年製作の映画)

5.0

インチキドキュメンタリーの珍作。 「アメリカにはハンバーガー屋、イタリアにはピザ屋、そしてニッポンには蛇屋があります。」のナレーションとともに、ぶつ切りにした蛇の炒めものを頬張るサラリーマンが写った瞬>>続きを読む

暴走!ターボ・バスターズ(2010年製作の映画)

5.0

オランダ人も、木靴でポックリポックリ歩いているばかりではない。 派手なトランステクノをカーステレオからブンブン鳴らし、マレット頭で借金踏み倒すDQNなバカを描いたバカ作。 清々しいバカを見たい人にオス>>続きを読む

命ある限り(2012年製作の映画)

5.0

多くの優れたメロドラマを排出したインドからのメロドラマ決定版。 愛し合う二人を切り裂くのは、もはや恋敵でも階級や金でも無い。 別れという概念そのものである。 高度に記号化された苦難は涙腺を荒々しく鷲掴>>続きを読む

タイガー 伝説のスパイ(2012年製作の映画)

5.0

インドからのジェイソン・ボーンへの解答。ハッピーはとことんハッピーに。アクションやロマンスと同じくらいに笑いも入れて。もちろんセクシーなダンスとノリのいい音楽も入れよと。本作にはボーン・シリーズに無い>>続きを読む

リンカーン(2012年製作の映画)

5.0

「スピルバーグ」が、「リンカーンによる奴隷解放を画く」「2時間半の歴史大作」「主演ダニエル・デイ・ルイスがアカデミー賞受賞」。などなど、本作にまつわる重苦しいイメージが先行しているが、実際には『スミス>>続きを読む

コズモポリス(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

完璧に調度されたカスタムリムジンで、マニュアル通りに生きて成功していた男が、自由を求めて床屋に向かう話。髪の毛をカタチンバにされ、片手を拳銃で撃ち抜き、シンメトリーが崩れてようやく自由な気分になるが、>>続きを読む

超立体映画 ゾンビ3D(2006年製作の映画)

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2006年の3D映画だが、赤青セロファンの紙メガネのアナグラフ方式。しかもディテールの細かなゾンビは効果を弱めてしまい、立体感が一番実感できたのは、ふわりと漂うマリファナの煙りという体たらく。全裸のゾ>>続きを読む

友は風の彼方に(1986年製作の映画)

5.0

『レザボア・ドッグス』で三すくみを引用されたことでも有名な香港ノワールの傑作。監督はリンゴ・ラム。

ネコのミヌース(2001年製作の映画)

5.0

ネコ・サスペンス! 人間になってしまったネコのミヌースがネコ・ネットワークを駆使してスクープを連発するが、町の有力者の秘密まで掴んでしまったことで、ネコ・ピンチに! という話。ネコ娘が妙齢の美女という>>続きを読む

女必殺拳(1974年製作の映画)

5.0

天才鈴木則文監督による脚本の初校にはえっちゃんを襲う格闘家に「超能力空手 由利ゲラー」という由利徹あて書きキャラがいたそうです(まめ)。 「ストII」の春麗キャラクター設定に本作ストーリーが引用されて>>続きを読む

どつかれてアンダルシア(仮)(1999年製作の映画)

5.0

近年のイグレシア作品の原型的な作品。 お笑いコンビのツッコミが殺傷沙汰までエスカレートしていく様子が笑えなくなるまで過激に描かれる。

ライフ・オン・ジ・エッジ(1989年製作の映画)

5.0

未来世界で繰り広げられるファミリーコメディ。 キッチュなセットとメイクが楽しい。

サーチャーズ 2.0(2007年製作の映画)

5.0

じいさんがトラウマ克服の旅に出て、理不尽な戦争の後方であるアメリカ国内をさまよう。 基本的には暢気で朗らかに。蘊蓄の弾丸は人に優しい。

悪魔の生首(1974年製作の映画)

5.0

池玲子とブルース・リーが等価交換された証拠として日本におけるカンフー/ブルース・リー史とピンキーバイオレンス史にべったり残る澱。

XYZマーダーズ(1985年製作の映画)

5.0

ライミ初期の傑作。というか、サム・ライミは傑作しか作ってないのだが。 監督のスラップスティックなコメディに対する愛情に溢れている。

プッシーキャッツ(2001年製作の映画)

5.0

ハンナ・バーベラの「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」実写映画化。全編にわたりタイアップ商品がひっきりなしに登場するが、映画を見ていくと、そういった洗脳紛いのマーケティングへの警鐘になっている。 楽曲がイ>>続きを読む

富江 アンリミテッド(2011年製作の映画)

5.0

数ある伊藤潤二原作の映像化作品の中で、もっとも優れた一本であり、井口昇作品の中でも、もっとも恐ろしく、センチメンタルな傑作。