人間賛歌的でもあった序盤から、人間社会からの脱落と孤独への愛にフォーカスしていく終盤までの変遷が、人恋しい秋から雪景色の映える冬へと移ろう季節に投影されていたように感じる。
旅する奇人が巡りあった他人>>続きを読む
エドガー・ライト節炸裂!!
小気味よいカット割、すっとぼけた登場人物、爆発に銃撃戦にカーアクション……観ていて本当に気持ちがいい。最後の音楽&ロゴも最高にカッコいい。傑作。
それぞれの立場、関係性、人間性を淡々と、かつリアルに描いていて、セリフや音楽の少なさ同様、必要以上に悲劇的にしたり、ご都合主義的な展開を削ぎ落としている印象。決して幸せな映画ではないが、観ていて心地好>>続きを読む
"現実と想像の区別がつかない"という幼少期のお話がいつの間にか"イマジナリーフレンドは自身の狂暴性を投影した別人格"にすり変わり、あとはデカい音と怖い顔と痛々しいCGで怖がらせようとするつまらない作品>>続きを読む
自覚があろうとなかろうと、男性の言う"恋"とは得てして属性に回帰するものである。鮮烈な結末を以て描かれる男女の対比はかなりセンセーショナルだが、確固たる存在感で挿入される毛糸のさくらんぼのパンツのエピ>>続きを読む
17歳の危うい美しさ。愛情でも快楽でもない何かを虚ろに求めるイザベル。ジョルジュの妻と会って、その輪郭に触れたような表情が印象的だった。
美しいものの美しい瞬間を叙事的に描く手法が好き。ポスタービジュ>>続きを読む
とにかく見せ方が巧い。
猟奇殺人犯の話でありながら殺人シーンは一切映らず、あくまで"理性的でハンサムな主人公が殺人犯として有罪にされるまで"を描いている。その名高さからもはや倒叙的ですらあるにもかかわ>>続きを読む
ニューヨークを舞台とした、豪華3監督による三者三様のオムニバス。芸術、恋愛、富豪のくらしと垣間見える貧富の差、市民のコミカルなかかわり。大都市ニューヨークがそれぞれの視点から切り取られていてとても面白>>続きを読む