雨上がりのシーンが美しかった。それでいて、毒っ気があって、忘れられない場面になっている。
登場人物の背景までも丁寧に描かれていているからこそ、どの視点で見るかによって印象も変わりそう。
「すばらしき世界」と地続きであるかのように役所さんが圧倒的。
白昼夢的な映像はもう少し咀嚼しなければならなかったが、光の捉え方が美しかった。
アパートの間取りが気になった。
シニカルな笑いもありながら、最後は流してくれた。思春期特有の揺らぎと、背景にある社会的問題の描き方も好感が持てる。
また観たい。
今やっている朝ドラは、脚本も演出もこの映画を参考にすればよかったの>>続きを読む
子どもが見ている世界って決して宇宙ではない。
[とはいえ、対話が(成立しているようで)成立しないことは、相手が子どもでなかろうとありうることだけど…]
対話している相手の声に耳を傾けてみることは、自分>>続きを読む
何年かぶりに鑑賞。
メモリアを観た後だと、メモリアの手引きになっているのがよく分かる。
サントラをよく聴く。
終盤のお父さんの話に胸を打たれ、最後のカットに涙する。
観るのではなく、浸るというべきか。
アピチャッポンの映画には心地良さがある。
いろんな音に溢れている。
プログラムのアピチャッポンの言葉に、「何年も私は3時間の眠りの後に目覚めていた。……」とある>>続きを読む
期待して観ると裏切られることの方が多いが、期待を上回る面白さだった。抑揚を抑えた芝居が訴えかけてくるものは、案外大きい。
籠城する学生たちの心情の変化に、複雑な思いがした。
匿名性で綴られるだけに、観る側もある程度情報を備えておく必要があるかもしれない。
第13回座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルにて。
個人的に>>続きを読む
ロングショットの多用や、フレーム外での演技(視点の固定)が印象的で、ややもすれば叙情的になりがちな題材を、そうなり過ぎずに描くことに成功しているように思った。
カラフルさにミュージカルなのかと思って観始めたのだけど、後半につれて微細な心理描写が見事だった。
主人公の表情が良かった。