ディレクターは決して空気ではないんだけど、自然にそこのコミュニティーの中に入っていて、被写体とのやりとりもあるのが面白い。
上映時間がちょっと長過ぎる気もする。
ストーリーがちょっと美しすぎる気もするけど、一本の映画としてみた時に、これもありなのかな。
20年ぶりに観た。
深刻に描くこともできるのに、それを感じさせないのがすごい。
静止画を組み合わせているのかというくらい、長回しの中の人が動かない。俳優も忍耐強い。
ショートムービーなのに、説明的なシーン、セリフが多いように思った。
主演のモトーラさんは良かったと思う。
出発点と着地点が違ってくるのは面白かった。
ただ、監督自身が時々出てきて、感情まで露わにするのはどうなんだろう…。もう少し観客を信じてもいいように思った。
お洒落な恋愛映画なのかなと思って期待していなかっただけに、じんわりきてしまった。
コメディのようでもあり、かなり笑えた場面もあれば、女性のほうの主人公の言葉にいちいち頷いてしまったり。また、大げさでは>>続きを読む
大きな出来事が展開するわけではなく、ささやかな物語が進んでいくだけなんだけど、どうしてだか、一瞬たりとも目を離せなかった。登場人物が胸の内に秘めている思いを口に出さないからこそ、進むストーリーもあるの>>続きを読む
ゴドーを待ちながら、を見ているような感じがした。40分くらいが経った頃、タイトルが出てくるのだけど、そこを一幕目と二幕目の境とすれば、余計にそんな風にも思えてくる。予告された結末に向かっていくのだけど>>続きを読む
一度目に観た時もよかったけど、二度目はさらにぐっと入り込めた。
夢や幻、亡霊といった非現実的な存在の力を借りることにはなるのだけど、複雑に絡みあった糸がほどけていくようで、たびたびホロリとしてしまっ>>続きを読む
複雑な心理を、行動としてどのように描くか、というのが監督や脚本家の腕の見せ所だと思うのだけど、一筋縄にはいかないストーリーが見事だと思う。
音楽も良かった。
マーカスという青年が最高。
この監督の作品はドラマはいいんだけど、2時間という映画の枠ではあざとさが目立ってしまう。テレビと違って映画では、それほど分かりやすさを求めなくてもいいいいのではないか。物語の伏線はもっとさりげなくても>>続きを読む
素朴な雰囲気が良かった。明るい出来事はないのだけど、対位的に使われる音楽のおかげでなのか、そんなに悲壮感は感じられなかった。そういう演出なんだろうけど、そこが良かった。
こんな佳作があったとは。
物語の筋とか関係なく、郷愁をなぶり続けられているような感覚があった。後半の夢遊感に浸れるかどうかで感想は変わりそうだけど。
気づいたらエンドロールだった。
凱里ブルースよりも先に観るべきだった。
面白かったけど、好みではない。
死が題材としてありながら、こんなふうに軽やかに描けるのはある意味すごい。もちろんこういうエンターテイメント映画があってもいいとは思うけど。
台湾映画に理想を追い求>>続きを読む
喪失を経験する度に、感情とは複雑化していくものなのかな、なんてことを考えてしまった。表層と深層とにある感情がどんどん乖離していくようで、歯痒かった。
ロウ・イエよりもジャ・ジャンクーを連想した。>>続きを読む
メカスの日記映画のようなものなのかな、とまったり見ていたら、虚をつかれた。
終盤にかけては、ものすごく切ない気持ちになった。
1日経ったら、また見返したくなった。
脚本もそんなに練られていない気がするのだけど、のんべんだらりと見る分には面白い。ダッドの生き方がかっこいい。
何の気なしに観てみたら、不意を打たれた。観ている最中にも何度か不意を打たれた。
ファンタジアというよりノスタルジアという気がするけれど、ささやかなストーリーがなんだか良かった。
長回しのカットとか、主人公の不死身感とか、どこか他人がプレイしているテレビゲームを見ているようだった。
両親を亡くした女の子が主人公だけど、絶対に泣かないだけに、余計にその悲しみが増幅されているような気がした。
そして、預けられた家の家族がみんな良い人なのも、悲しみとの対位になっていた。
でも、それらは>>続きを読む
いろんなものをきっちり描ききらない(説明し過ぎない)のがいい。映画の面白さはこういうところにあるんだな、と改めて思った。主人公の悲哀を帯びた演技がたまらない。グイルンメイもこの映画の役が一番良い。
“出戻り文化人”という表現がちょっとツボだった。
趣里の表現力が素晴らしい。
3年くらい前のフィルメックスで見たけど、再見。
大きな事件が起こるわけでもないし、何気ないシーンのつながりで、ストーリーは紡がれていくのだけど、妙に胸がじんとしてしまう。ラストの高速道路のシーンは>>続きを読む
ストーリー云々よりも、タイトルに“夜”という言葉が入っているように、闇の描き方や影の演出が印象的だった。
日本の多くの映画に足りないのはこの部分なんじゃないかと思う。闇は闇であって、そこに余計な情報は>>続きを読む
あれだけの登場人物のキャラクターを描き分けられるのがすごい。
全編通して笑えるのに、ちゃんと泣けるところを押さえているのもよかった。なおかつ、最後にオチを付けるのも忘れていなかった。
細かい小ネタも多>>続きを読む
久しぶりにトーホーの日に鑑賞。IMAXで観てみたくて選択。
面白かったけど、トイレに行きたくて仕方がなかった。
映画の感想ではないけど、周りの人がみんなポップコーンを食べていて、びっくりした。普段は>>続きを読む
劇的な事件も起こるけれど、描かれている14歳の日常に心を揺さぶられる。
主人公の女の子の目の演技がすごい。