どびしたさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

どびした

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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.9

デパルマが一流のスタッフ、キャストを得て初めて大衆に迎合した作品だと思うが、要所でデパルマらしさがみられる。

この作品をみてから寒いときに足踏みをするようになった。

アリスのままで(2014年製作の映画)

3.7

記憶のピントが合わなくなり、大切なものが失われていく。
ただ決して消去出来ない、心のフィルムはあるのだと、教えてくれる。

いつも素晴らしい演技を披露するジュリアンムーアだが、本作は想像を超える名演。
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ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)

3.4

リメイクでもリブートでもない、リノベーション映画。

Part1鑑賞時のドキドキ感、Part2鑑賞時のワクワク感はないが、キャメロン版へのリスペクトがPart3、4以上に溢れてる。

ただ、作品全体の
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罪の手ざわり(2013年製作の映画)

3.9

環境汚染、地域格差など高度成長期の日本が抱え始めた闇と被るため、かつての邦画ノワールが醸し出していたギラギラした質感がある。

叙情的な映像の中で生じる、突発的な暴力描写は北野映画と相通じるものを感じ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.7

鑑賞中、無我夢中でハリウッド映画を観ていた、80年代後半頃の中学性の自分に戻された。

画一的な最強ヒーロー物に辟易してたので、ごった煮熱量半端なしの本作に、懐かしさと新たなアクション映画の方向性を感
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海街diary(2015年製作の映画)

3.7


これだけ華やかな女優を揃えたらトレンディドラマのような薄っぺらい作品になりがちだが、さすが是枝監督、生々しさはなくとも品格ある作品に仕上げている。

チャッピー(2015年製作の映画)

3.9

手に負えない悪党を一掃するためロボットが導入される所は「ロボコップ」(敵役ロボのデザイン、チャッピーのリンチシーン等々、想起させるシーンもちらほら)、またロボットがインプットを重ね人間らしくなるあたり>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

4.3

境遇は違えど、自由に生きることを許されない三人が繋がり、同じ景色をみる。
静かだが、力強いメッセージがこの映画にある。
今年の邦画暫定ベスト1

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.7

ハリウッドと一線を画し、ぶっ飛んだ映画を量産していた当時のオーストラリア映画を代表する作品。
1から2へパワーアップした跳躍度、2から3へ面白さの急降下具合はエイリアンシリーズと通じるものがある。

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.8

デニーロ出演作史上、一番カッコいいデニーロがみれる作品。
劇場公開当時、回りは同時期公開された『ダイハード』に夢中だったが、個人的には断然本作を推してた。
いつまでも見ていたいと思えるほど好きな映画。

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

2.8

バトルロワイヤルを水で薄めた様な映画。
とにかく世界観がチープで奥行きがない。
ジェニファーローレンスが巧いのでそれなりの作品に見えるが、並のティーン女優が演じたら、ただのB級作品。

沖縄 うりずんの雨(2015年製作の映画)

3.6

沖縄の問題は形を変えながらも、本質は変わらないということを歴史から繋いでいく。

現在の状況はあらゆる差別が発端となっているのだと痛感させられる。

明確な思想が基にあり、ドキュメンタリーとしては正し
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.5

傑作率10割のダルデンヌ兄弟作品。
社会的弱者が、生きる為に必死な姿を常に描いている。
今回も期待通りのクオリティだが、期待以上の驚きがなかった。

ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.4

イーストウッド作品の中でも異質な作品。
スピリチュアルな信仰がなくともそれなりに観れる。
マットデイモンが料理教室に通うシーンで何故かわらってしまった

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.0

偉大な人物を描く作品は漠然とした作品が多いが、本作はテーマに負けず娯楽作品としても一級の出来。
試合前の飛行機が迫りくるシーンとか作品の脈略と関係ないシーンがあるけど、完成度は高い。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.1

鑑賞後、ボディブローの様にじわりと痛みが残る映画。
イーストウッド作品の中では本作がベスト

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

3.6

ヴィンディーゼル、ドウェインジョンソン、そしてステイサム!最強ハゲ3人が揃っただけでも必見。
四作目以降から日本車の活躍が薄くなっていたが、要所に活躍してくれて感激。
そしてポールウォーカー愛に溢れる
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セッション(2014年製作の映画)

3.8

演奏同様、前のめりに進んでいく映画なだけにあっという間の時間だった。
前評判通りのJKシモンズの熱演、圧巻のラスト…
型にはまらない親子の描写、恋人との展開など、サイドストーリーも実存感があり見事な演
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渇き。(2013年製作の映画)

3.1

トゥーマッチなバイオレンス映画。
登場人物減らして尺が30分短ければもっと楽しめたはず。
役所広司の鬼気迫る怪演は見もの。

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

2.9

予測の出来る笑いと展開。

主人公の行く先々出会う人すべてが京浜連合と繋がる強引さ。そのくせ話自体は進捗しないのでダレる。
その京浜連合の脇の甘さが余りにも酷いので、後半のカーチェイスシーンも全く盛り
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.8

ドンパチ一辺倒の戦争映画と一線を画す戦争映画。

クセのあるカンバーバッチの見た目が苦手(失礼!)な自分は出演映画をなんとなく敬遠しがちだった。
本作はそのクセのあるカンバーバッチが演じる他に適任が思
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.4

長回し(のようにみえる)演出が評価されているが、むしろその技法が気になり肝心のストーリーに入り込めず。

いかにもアカデミー会員が好みそうな保守的な作品が並んだ今年のアカデミー賞で前衛的な本作が作品賞
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.6

二人が惹かれ合うまでのプロセスがしっかりと描けているのに別れの描写が中途半端な印象。(加えてフェリシティジョーンズの老けメイクも中途半端)
主演二人の演技が素晴らしいだけに、二人が抱えるすれ違いや闇の
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テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)

2.0

基本的には起承転結の真ん中がない、起と結のエピソードを繰り返し繋ぎ合わせただけ。
とことん笑いを追求すればいいのに、その笑いも前作の焼き直しで新しい笑いは全くなし。

要所でスポンサー絡みの商品、あか
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味園ユニバース(2015年製作の映画)

3.2

日本映画界で信頼出来る数少ない監督の一人である山下監督作品の中では平均点以下の作品と言わざるを得ない出来。

前半の襲撃シーン、金属バットであれだけの勢いで頭を殴られたら記憶が抜けるどころか間違いなく
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.1

右寄りの映画だと本国で議論をよんでいる作品だが、実際は観客各々が持つ自身のイデオロギーによって見え方、伝わり方が変わる映画。

安住の地ですら戦場と変わらない状況。PTSDに苦しむ帰還者の苦悩が淡々と
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みんなの学校(2014年製作の映画)

4.0

人それぞれ。成長のスピードも人それぞれ。

何度も暴力を振るう生徒が変わろうと涙ながらに決意の言葉を発表する姿に感動。

鑑賞後、優しい気持ちになれる作品

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

スティーブカレルの緊迫感溢れる名演。(事前の知識なく観てたら彼とはわからないほど!)
マークラファロも素晴らしい。

監督のベネットミラーはカポーティ、マネーボールに続き、実在の人物を丁寧に、感傷的な
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さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

染谷君の妹がAV撮影に利用し遭遇する
染谷君の彼女が枕営業に利用し遭遇する
ラブホ前で殺人事件が起きる
従業員が警察に捕らわれる
援交女を助けたチャラ男が半殺しに合う(あんな事されたら絶対死ぬでしょ!
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ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.5

亀たちが前シリーズよりもムキムキになり可愛げは無くなったが、そのぶんアクションシーンが格段にパワーアップしている。
ただ、山場のチェイスシーンなどテンポ早過ぎで脳内整理出来ず。DVDだったら0・8倍速
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.8

脇役一人一人にもしっかりと色付けがされているところやオフビートな笑いがありながらリアリティを感じる作風はポンジュノ作品と肩を並べる。

昭和時代の日本に通じるものがあるからなのか、映像に土着的で何処か
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ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

2.2

ベイ作品にしては珍しくヒーローが不在。しかもローバジェット(通常の映画と比較したら充分金掛かってるが…)
ベイ、マックスなバカ映画ぶりは健在。

パールハーバー同様、実録でなく、実話をベースにしたフィ
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.3

ティムバートンは20年前に撮られた「エドウッド」もそうだったが、名声を手にしたアーティストでなく、わかりやすさ故に評価はされなくともメインストリームで活躍したアウトサイダー、マーガレットキーンへの影響>>続きを読む

KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

2.8

あのセデックバレのチームが手掛ける作品ということもあり、上映前からかなりハードルが上がってしまった。
人種を超えた絆、特にあの時代の日本人を鬼畜として扱うでなく、誠意を持って描いているところに好感が持
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0.5ミリ(2014年製作の映画)

2.8

確かに上映時間の長さを感じない。
ただ必然な長さだったかは疑問。

奥田瑛二ファミリーが集結した、ファミリー映画だけに安藤サクラの魅力は充分だが、脇役の実存感が希薄(津川雅彦は最高。柄本明の演技は流石
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エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

3.7

ウィルスミスの俺様映画は基本的に好きでないが、本作は別。
ウィルのフットワークの軽さと、トニースコットのテンポ良い演出、ジーンハックマン、ジョンボイドの重厚感が上手くブレンドされ水準以上の娯楽作品に仕
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