しんたにゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

夏をゆく人々(2014年製作の映画)

3.9

いつか親しい人たちへの裏切りのような形をもって、どこかにいかなければいけない、という春休みにぴったりえいが。
たぶん今はもうないものを映しているから、ぜんぶ色彩が鮮やかなのだろう。

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.5

推理小説みたい 映ってることが我々の知ってることの全て方式。
煙だけピンクのところちょうかっこいいシーン。たぶんそれ以上の意味がないところもクール。

どん底(1957年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

女の叫び声がうるさいぞ。悲壮感が全く無いただの感情のボリュームでしかない叫び声。映画館で見なくてよかった。
ぼろぼろの家全体が斜め向いてて、障子と人間が来てる服の継ぎ接ぎ破れかぶれ具合が同じ。それが風
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トイ・ソルジャー(1991年製作の映画)

2.9

スタンドバイミーの子とグーニーズの子がでてる
映画のなかで生きてるのはよいなぁ。今なにしてるんやろ

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドレスが全部かわい〜

たぶんこれは「映画を見る側」を、窓と観察者、という二者を通じてちょうスタイリッシュに見せる実験。

窓は明らかにスクリーン。
その第一次的観察者は主人公のカメラマンで、足にギプ
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群盗荒野を裂く(1966年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ものすごい娯楽。最高の映画をみたあとの気持ちにさせてくれる。

政府に雇われた金だけが目当ての殺し屋と、革命軍の将軍に武器を調達するために列車とかを襲いまくる群盗の首領との間に一瞬生じた友情 という設
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ガンマン無頼(1966年製作の映画)

3.2

邦題がやけっぱちやん、ふつうにさらばテキサスとかでいいのに。
DJANGOの後のフランコネロ
5週間で撮影されたらしい。すぐできるな。
クライマックスみたいなオープニングのあと、フランコネロが映ってわ
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サクリファイス(1986年製作の映画)

3.3

全編を通して、(「なぜ家が燃やされたのか」ではなく)「なぜ家が燃やされる映画を撮ったのか」ということの説明

二作続けて家が燃える映画をみた。

生きものの記録(1955年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

若めの(若くない)三船敏郎。

登場してくる人間全員の立場をこれほど明らかにする主題の映画、他に見たことがない。なんかすごいやつをみてしまったなぁ、

正気を保って暮らすためには狂っていなければならな
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

4.5

無造作と耽美がギュッのハッピーよい画面がいっぱい
幻視が入り込んでくるやつだいすき

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

家とか、車とか、ORPHEUM、よいセットだった。
異形の大きい生き物に抱かれて眠っていたい気持ちが恋だったらいいなぁ。

そしてバスの窓にはりつく水滴
薄い半透明の瞼
脱げていく靴
光る鱗

風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

見知らぬ人たちとその見知らぬ生活の様式や場所を、美しいなぁとか思いながらぼーっと見ることしかできない。
そういうのは頭を真っ白にして見ることになる。わたしは彼らの何をも理解しないし、判断するための指標
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

つらい
あまりにも理不尽、ひどい
そうせざるを得ない人々の生活があるのだと想像することはできるが、これほど貧しくみえると知らなかった。それではなぜ産み、育てるのか、生き続けることをやめないことにどんな
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.5

肯定することしかできないという否定もつまり肯定

生は意味ありと意味なしが結婚してうまれた子供であり、意味ありでも意味なしでもあるということの意味があるのかないのかワールド

ハチェット無頼(1977年製作の映画)

4.0

マンナーヤ
終始足元が悪く、全員水たまりと泥水の泥々の中でぐちゃぐちゃになっている。序盤なぜかものすごく執拗に泥の中で殴り合う。
コートは毛皮で、これも当然泥々になるけど、いつのまにか、(映画が終わる
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拳銃のバラード(1967年製作の映画)

3.0

ダイナマイトおじさん

マカロニ演歌 という新しい概念を得た

ルパン三世 バビロンの黄金伝説(1985年製作の映画)

3.7

危ないとこだったね〜のくだりとか、キッチュなバイオレンスのアニメーション、トムとジェリーの世界の感じある

山田康雄の声のルパン。あとカルーセルまき
ふじこちゃんの爪が短くてかわいい。

人が住み 恋
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サムライ(1967年製作の映画)

3.5

おしゃれすぎて


アランドロン、女の子とも男の子ともきゃあきゃあ言いながら観ることができるな。

帰って来たガンマン(1966年製作の映画)

4.0

メキシコ国境、石だらけでガタガタの道を、政府から強奪したお金がたっぷり積みこまれた馬車が疾走する というただでさえ情報量の多い画面にもかかわらずハンディ持って走ってるんかと思うほどブレまくり揺れまくり>>続きを読む

赤い砂の決闘(1963年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

マカロニウエスタンの記念すべき第一作、だれもみてない

第一作にして既に正義(主人公側の)が法や権利と対立する という まさにアメリカ、まさにマカロニウエスタン、みたいな主題。
一番最初のモリコーネ、
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.5

この人が描くだめな男の型をわりともう知ってしまっていて、パラレルワールドみたいになっちゃうんだよな
今回もたのしいワールドだったなぁ

情無用のジャンゴ(1966年製作の映画)

3.7

復讐は中盤までにさっと終わってしまい、あとは趣味的なグロ白昼夢が続く
砂は白く空は青い

フランコ・アルカッリ、リリアーナ・カヴァーニやベルトルッチともお仕事している。最近では『暗殺の森』。こいつがい
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女と女と女たち(1967年製作の映画)

3.5

今まで観た中で最も若いシャリーマクレーン
顔のすべてがすき という感じではないしよく居そうな普通の美女なんだけれど、時々目が離せないエネルギーの塊みたいになる。憑依型パワー系

醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

3.9

若い三船敏郎が単車で走っているのを観られる。
今年の年末にまた見よう。

お早よう(1959年製作の映画)

3.6

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屋根の高さ揃いすぎてて笑っちゃう。
屋根の高さを揃えたいがために斜めから景色を見ざるを得ないことについてはどう思ってたんだろうな。
女は勝手口で 男は居酒屋で 愛と幻想と因縁のおしゃべり。

父と娘の
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

キートンみたいなテニスラケットとショットガンとおもちゃの弓の協働がある
人間を虜にする南部高速道路みたいな大渋滞の長回し がある
一息に演奏されるモーツァルトのピアノがある
マッドマックス以上に大量の
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.0

人類は全員ナウシカと綾波レイになりたいのだ という話だったのだな。
公開当時も映画館でみた。

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

3.1

みたことあるシーンの連続
勝手にしやがれのくだりがいちばんすきだったな。

ゲームの道具だった映画が、内と外(いろいろなものの)が崩壊して起こった革命で燃えている炎を最後まで映し続ける
エンドロールが
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