しんたにゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

2.0

もしくは4.0くらい。
こんなもんを20年間温めて100億円かけて作るな

ジェラシー(1979年製作の映画)

3.4

ミラン・クンデラとかムージルのにおいがする。分析と直観の対立。めちゃ暗くて、暗示に満ちた装飾。の氾濫。
オーストリアとかチェコのモダン、不倫、自殺、薄暗い愛ってイメージや クンデラのせいか。
よくない
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ミリオンダラー・ホテル(2000年製作の映画)

3.0

ゾンビ殺しまくってたのと同じ人と思えへんな〜

『ベルリン 天使の詩』のあの輝きなんやったんやろう。でももうなんかペーターハントケがいいだけっていう予感めっちゃするんよな。
やけどあんたの『パリ、テキ
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この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

4.7

映画として強靭すぎる。ものすごい美しさ。
物語を語り、記憶をみせる。体験しなかったことを思い出させる。
こういう形で事実を、現実を、世界を癒すことは(この?)映画のほかにできない(と思う)。
価値つめ
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の・ようなもの のようなもの(2015年製作の映画)

3.3

のようなもの のようなもの てトゥーマッチコンセプチュアル それやったらもう一声ほしい
でもそれが無い、ところが「のようなもの」感。でもおまえは「のようなもの のようなもの」やん。というだまし絵の階段
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.8

エビあげまくるとこすき。
こんなに嫌気の差さない絶妙の日常はなかなかないよね。一生気付きたくない。
旅の思い出はいい色でね。

岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)

3.9

「今日なんのために左手にカバン持ってんのかわかってんのかい」かわいい二人だ。不幸せの予感込みで。
いけいけどんどん!そしてさよならばいばい!

新・極道の妻たち 覚悟しいや(1993年製作の映画)

3.6

このシリーズ、たぶんみればみるほどパラレルワールドみたいになっちゃうやつでしょ。ちょっとだけもう別のん見たくなってるもん。

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.7

10年前にみた映画をまたみるシリーズ。
このえーがめちゃすきなんよな〜、高2のときにみた。
最初にみたときの、現実的なところはともかくとして最高ハッピーの気持ちになれたこと思い出して、二度目のおいしい
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.3

詩的じゃないなぁ

異常であることと幻想的であることは全く別々のことではないだろうか。
これは設定一発勝負の幻想≒フィクションの話であって、現実に可能な異常の話ではない。
そんで今はなんか愛の話をぜん
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春の夢(2016年製作の映画)

3.7

映画をみる能力がないときに映画をみるってときに選びがちの三本だった

全員心無い 全員けしき
映画にうつっている人間の形を構成する要素のなかで、なにかの概念を投影されたものの割合が大きい。
うつろで怠
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.0

「十年ぶりにみた映画」という存在、いつまでも愛しくあってほしい。変わったのはわたしのほうだ。
ここに映ってた人たちはもう皆いないのだけど、ぜんぜんだいじょぶ。

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

睡眠薬をのんで穴の底に寝転がり、砂を掛けてくれる人を雇おうと奔走する話。

「考え方を変えればみえる世界が変わるはずだ」と二人目の男が言ったやつが、主題を最もわかりやすく示すうちの一つだったのではない
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トラック野郎 爆走一番星(1975年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

製作した人、本当のことなんかわからなくていいよ〜〜やっちまえ!を一生懸命本当らしくしようと頑張ったんやろうな。
アメリカンニューシネマみたいなどつぼの二人、マカロニウエスタンみたいなサントラ、イタリア
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

過去があるせかいだ。
それを抜きにして自己や他者について、互いに語ることができない。
というのも、過去は、現時点で存在するものごとすべての理由であり、それが遠く過ぎ去った後も消えてなくならずに現時点へ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.0

全員少しは恥じらってほしい
もっと自分の存在に葛藤して然るべきではないのか 諦めんな
ドラッグストアのカンフーの人が一番ええやつ

みんなの部屋のでんわ機がかわいい

スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)

3.4

好きだった人が好きと言ってたという情報を得たのでみた
画面バキバキ暴力流血

乾いた花(1964年製作の映画)

3.0

いつかも言ったろ、おまえも今のうち、なんとか格好つけなよ。まともにな!
でお別れ

花札全くわかんなくて途中で止めて(DVD)わりとしっかりめにルールしらべたのに途中で遊び方変わった

サンダーボルト(1974年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

これからも生き続ける、というか、生き残ってしまった我々が、アメリカン・ニューシネマに別れを告げようとするためのやつ。
物語としてめちゃかなしくてやりきれなくはあるけれど、それなのに道中が最高ハッピーで
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グッド・バッド・ウィアード(2008年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

韓流『続 夕陽のガンマン』
時代設定、衣装、場所とかの翻案がちょう上手だ。
THE GOODはシャツにジャケットにテンガロンで王道のスタイル。THE BADはスーツ。チャラい。THE UGLYの代わり
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サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

2.5

若き日のクリントイーストウッドが眠る墓を掘り返す人々

大きい画面で若いクリントイーストウッドみれたのでよし

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「そして(再び)人生は続く」へ。
映画の外に現実が、すぐ隣に、地続きであるということをこんなに優しく言ってくれる。

三部作の第一作と第二作は、「友達のうちはどこ」の外側の世界として、地震から一週間後
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東風(1969年製作の映画)

-

奇跡的な順番で三つみてしまった
映画のなかで吹いている風、東風か西風かわからないしそもそも風ではないし。

映画という道具の使い方、使われ方を映画を使って説明してくるという映画、もう映画ではないのかも
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ノルウェイの森(2010年製作の映画)

2.5

父に行こうと言われ一緒に映画館にみにいった 全然すきじゃなかった
2010年、これをみてわたしと父はどうしたんだろうな そういう装置としてしか受容できない
なんでかまた見ようとおもって借りた で一生懸
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

3.7

「このような女がいてほしい」ではない。
カメラがいつも遠くから人々を追いかけて、どうにもできない感、なすがまま
仏像群を、それまでせんど翻弄されてきた男(としての人々)の顔に似ている、といって夜鷹仲間
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荒野の処刑(1975年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

カルトなゾンビ映画の人のウエスタン。
トーマスミリアンはロン毛も似合う。

街が襲撃され住民が皆殺しになり、運よく刑務所に入っていたおかげで助かった四人、詐欺師、娼婦、泥棒、殺人鬼が街を出てあてもなく
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

照明が明るくなったり暗くなったりとか心象由来成分がたっぷりの画面とか、大写しになる人の、画面外への顔と視線の向きが雄弁なとこ、前後と合わせてはじめてその意味がわかるような短いやつを挟み込んでくるとこ。>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.4

あんまり自分を虐めるようなのを見せられると悲しい気持ちになるからやめてもらいたい。「ヒーローでない」つまり「善でも悪でもない」という、何をも変えることができない姿を追いかけている。わざとボコボコに殴ら>>続きを読む