ぴぴぴさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.9

なぜこの映画を見ようと思ったのか。吹越満がけっこう好きという理由だけだった。
園子温の存在はほとんど意識せず、しかも、ニユータウンのシネコンでの上映。
気楽に見に行くべきではない、と気づいたのは始まっ
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.6

終戦の日に観賞。
この映画は、まだ第二次世界大戦が始まる前の世界恐慌の不穏な時代。ソ連という社会主義国の国家政策の嘘を暴く英国の若者。
純粋過ぎて不器用で、大人の事情をよそに信念を貫く。彼は30歳で早
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.8

神父の少年への性的虐待がテーマになった映画はいくつか見たけれど、神の存在に縁遠い自分には、主人公達の信仰と受けた心の傷との葛藤を測り知ることが難しい。
ただ、宗教会と少年との関連は日本でもあった訳だが
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

まあ、後味の悪さでは5本の指に入るかな。
冷たい熱帯魚ほどの衝撃はなかったけど。
しばらくは、コンビニのとろろソバを見る度に思い出してた。
こういう映画を見ると、ホントに俳優さんてスゴいな、と思ってし
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.8

あまり見ないジャンルだけど、動物好きとロバート・ダウニー・Jr好きで観賞。予想に反して面白かった。
彼は何の役でもこなしてしまう。動物のリアルなCGも上手い。
この時節柄、大人も子供も楽しめる楽しい作
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

2ヶ月半ぶりの映画館での観賞!やっぱデッかいスクリーンはいいねぇ。
カンバーバッチは癖のある役が上手いなあ。エジソンって知っているようでほとんど解っていない。ましてやウェスティングハウスとは何者?とい
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

両極端な評価の中、どうにも気になって見てきました。休校中の男子高校生がたくさんいたぞ。あのエログロは刺激になっただろうか。
ああいうカルト集団とか、秘められた風習の社会は、世界中どこにでも存在するし、
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初恋(2020年製作の映画)

3.8

クチコミの評価はイマイチだけど、満員だったし、面白かったし、閉塞感満載のこの時期にはピッタリのストレス解消映画かな。
十三人の刺客でも、吾郎ちゃんの首が転がっていたけど、三池崇史は首を転がすのが好き?

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

すごく良かった。真面目で、どちらかと言えば地味な内容だけど、丁寧に作られている感じがする。
派手なアクションも、凄惨な場面もないけれど、法廷劇でもない。
アメリカの、今も存在しているであろう、負の歴史
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.6

「100年の悲劇はここから始まった。」
一般人が巻き込まれた最初の戦争と言われる第一次世界大戦。また、塹壕という、忌まわしい迷路。そこでの長回しの映像で、気持ち悪くなってしまった。あの演出はちょっと嫌
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.0

トランプが酷評してたけれど、その事とは関係なく、アカデミー賞の作品賞には似合わない。もう少しエンターテイメント性を出すか、もっとシリアスに描くか、どちらかにしてほしかった。
初めての韓国映画だったけど
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影裏(2020年製作の映画)

3.0

原作は読んでないけど、芥川賞って、起承転結がはっきりしない作品が多い。
それにしても、この映画のテーマ的なものが見えてこなかった。出演者はくせ者ばかりで、筒井真理子が登場した時には、これは!?っと思っ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

脚本が凝っていて、丁寧に描かれているので、最後までダレることなく楽しく観賞しました。
ダニエル・クレイグはとぼけているようで、時々杉下右京のような鋭さとしつこさもあり、あんなによくしゃべる役はめずらし
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.1

ジョジョ・ラビットと2連発でサム・ロックウェルです。
スリービルボードのイカれた役もハマってたけど、今回の弁護士のマトモな感じも好き。
クリント監督にしては、救いのある結末は久々かな。実話が題材だけど
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソンを彷彿させる出来上がり。こういう映画大好きです。
悲惨な大戦なのにファンタジーのような一面もあり、全面に風刺が効いている。
監督自ら、あんまり似てない総督役で妄想の産物のように出演
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.9

初演版よりだいぶ長くなっていましたが、間延び感はなく、色々な伏線が解明された感じでした。
原作に近づいたのでしょうか。
戦前・戦中の地方都市は、案外、明るく、のんきな人々がたくさんいて、意外にたくまし
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.5

ケン・ローチ作品の中では、ベストスリーには惜しくも入りませんでした。
微かな希望の光は、息子が戻ってきたこと?だけ?
負の連鎖があそこまで続いて、それでも今の生活を変えてはいけない。誰のせいでもないけ
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草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)

3.5

彼女の才能以前に、家族とのあまり良いとは言えない関係があり、決して幸せではない環境が、作品への原動力になったのか。
ただ、精神を病んでもなお作品作りに没頭する姿勢は変わらない。生まれながらの芸術家なん
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

3時間半という長さにビビりながら観賞したけど、それほど間延び感はなかった。淡々と物語は進んでいき、現実の出来事が並行して流れるから、途中から、ドキュメンタリーかと錯角しそうになった。
演技派揃いの出演
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.0

なんだかんだ言われていますが、やっぱり面白い!
シリーズは全部見てきましたし、2を見たときのような衝撃的な印象はさすがにないけど、サラ・コナーがいるだけで、なぜか安心。THEターミネーターという感じ。
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.0

これでもか、というほどの負の連鎖は必要だったのか。ジョーカーこと、アーサー役のホアキン・フェニックスは、熱演過ぎてくどい。色気や哀愁が伝わってこなかった。
私の中のジョーカーは、ヒース・レジャーだな。

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

まあまあの出来、というところでしょうか。
大笑いはないけど、クスクス笑いは至るところに。
三谷映画で大笑いしたのは、「有頂天~」と「~金縛り」くらい。この2つと比べると、ちよっと地味め。
そろそろネタ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.9

面白かった、純粋に、という感じでした。ぐずぐずっとしてるけど、優しい三浦春馬と、実生活でも結婚した多部未華子は相変わらず可愛かった。「経費で落とせません!」て言われそうだったけどね。何十回も行って、大>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.5

以前見た、「パッドマン」でも感じたインドの格差。
原題が「SIR」というところからも、身分という生まれながらの運命も未だに存在しているのか。
最後の電話から、二人の未来を想像するのは難しい。

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.4

戦場や紛争地帯へ向かうジャーナリスト達の心理の根底にあるものって何なんだろう。
凡人の自分には分からないし、共感もできない。
主人公の彼女は、ニコチン、アルコールの依存症であると同時に、ああいう地域に
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

物語の舞台が2019年秋ののL.A.ということでこの時期のリバイバル上映なのか?!
1982年作製時の2019年の世界はこんな想定だったー、と思うと、ある意味感慨深いかも。
空飛ぶ車はあるけど、スマホ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

1969年かぁ、という思いで、懐かしいアメリカの豊かな世界に浸りました。
かたやベトナム戦争泥沼化状態なのに、アメリカってデカイ国だ、いろんな意味で。
ディカプリオもブラピも、鬱々とした感情を抱えて、
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よこがお(2019年製作の映画)

3.5

前作「淵に立つ」に比べて、テーマがより生々しく、加害者家族に突きつけられる理不尽で過酷な試練と、倒錯する二人の女。
でも嫉妬や復讐心は増幅する。
筒井真理子のために書かれた脚本か、という感じ。市川実日
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.1

重い話で、このまま救いのない結末か、と思いながら憂鬱になり始めたけど、最後は少し未来が見えてきた。
ドキュメンタリーかと思うほどリアルな演出。
とにかく、主演の少年が上手い!

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラクエをやっている人間にとっては、終盤のバーチャル体験とか、ウィルスやアンチウィルスの登場は邪道か?!と思うところもあったけど、原作と違う結末の映画なんて、イヤというほど見せられてきたから、おまえも>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.9

田中泯・柄本佑が秀逸。
史実を基にしたフィクション、とのことだけど、山本五十六と戦艦ヤマト以外は架空の設定?原作マンガ読んでないのですが、映画はスマッシュヒットかな。