映画007シリーズ第14作目。
最年長となったムーアボンドの引退作と同時に、1作目からマネーペニーを演じたロイス・マクスウェルの引退作、セイコーとのタイアップも終了。
シリアス路線でスパイアクション>>続きを読む
映画007シリーズ第13作目。
インドの街中での舞台装置を使ったアクションの楽しさと飛行機にしがみつきながらのアクションの凄さのギャップ。
前作『ユア・アイズ・オンリー』から5作を手掛けるジョン・グ>>続きを読む
映画007シリーズ第12作目。
走る、滑る、泳ぐ、登る、シリーズ最多の生身アクションで魅せるスリリングさとシリアスなプロットで原点回帰。
ここに来て6作目『女王陛下の007』の作風を活かし、更には後>>続きを読む
映画007シリーズ第11作目。
聖書をモチーフに破壊と創造が壮大なスケールで描かれる。
ボンド、宇宙へ。
スター・ウォーズのブームに乗っかったコメディ色が強めの007史上とんでも設定ながら、エンタメ>>続きを読む
映画007シリーズ第10作目。
英国とソ連、男女のスパイ共闘とロマンス。
コメディ要素は前作までの流れより抑えられ、少しシリアス路線に軌道修正されたことで007らしい面白さが復活。
水陸両用ボンドカ>>続きを読む
映画007シリーズ第9作目。
クリストファー・リーが演じる殺し屋スカラマンガは魅力的で好きなキャラだが、こちらもガイ・ハミルトン監督作でコミカルな演出が多い。
『燃えよドラゴン』の影響と雰囲気全体の>>続きを読む
映画007シリーズ第8作目。
初代ボンド役ショーン・コネリーをリスペクトしたようなアクションと女たらしを引き継ぐ3代目ボンド役ロジャー・ムーア。
今回もガイ・ハミルトン監督ということもあり、前作に続>>続きを読む
映画007シリーズ第7作目。
ショーン・コネリー復帰と引退作ながら有終の美は飾れず。
演出によりボンドの渋さや存在感は失われ、脚本の粗悪さと相俟って辛うじて見ていられるレベルまで落ちたのが辛い。>>続きを読む
映画007シリーズ第6作目。
二代目ボンド役ジョージ・レーゼンビーの最初で最後の作品。
ショーン・コネリーの初代ボンドイメージが確立されていた中で初の交代、難しい立ち位置の作品ではあるが、ボンドらし>>続きを読む
映画007シリーズ第5作目。
ボンドが日本を舞台にとんでもない任務を当たり前のようにこなす。
日本女性の扱いや破綻した設定など言いたいことは兎も角、空撮やカーチェイス、肉弾戦や銃撃戦とこれまでのアク>>続きを読む
映画007シリーズ第4作目。
前作『ゴールドフィンガー』から大きく軌道修正して再びシリアス路線に。
スパイ感が増し増し、真面目にやってても笑えるシーンが魅力のひとつでもある。
4作目にして120分超>>続きを読む
映画007シリーズ第3作目。
隙だらけの色男ジェームズ・ボンドと金が大好きゴールドフィンガーの対決。
コミカル演出に寄った本作をお茶目と取るか、お間抜けと取るか。
特にボンドの女性の扱いが酷い。
前>>続きを読む
映画007シリーズ第2作目。
スペクターからの刺客とボンドガールとのロマンス、ガジェットにアクション。
1作目ではボンド像を確立。
その続編である本作ではよりリアリティを追求し、映画『007』のスパ>>続きを読む
映画007シリーズ第1作目。
"007は殺しの番号"ジェームズ・ボンドというキャラクター像を確立した記念すべき作品。
当時の国際情勢を娯楽作品として昇華し、オープニングからアガるテーマ曲が初代ボンド>>続きを読む
前後半でのシフトチェンジと異世界での置いてけぼり感、回想の多さがカンフーアクションのような物語のスピーディーさを停滞させる。
その一方で、急速なインフレが主人公を突然強くする。
ヒーロー誕生譚を意識し>>続きを読む
痛みを抱え覆い隠す本心とその痛みへの気づき。
自分の弱さに向き合う強さではなく、誰かの弱さに寄り添える優しさを。
何気ない言葉が何物にも代え難い言葉になる。
大人への通過儀礼と並行して見せる自身のア>>続きを読む
虐待を受けていた女性が虐待を受けている少女に手を差し伸べる。
幾らでもエモーショナルに描ける題材を淡々と映し出すことで被害者だけでなく加害者の心情までも際立たせることに成功している。
実際にあった事>>続きを読む
人生を分け合ってきた精神的結合性双生児がある女性との邂逅から個のアイデンティティを模索する。
明確に異なる双子が同一化していく難役をジェレミー・アイアンズが一人二役で好演。
愛を起点に心理スリラーへ>>続きを読む
個性の殲滅を目論む謎の集団と個性を紡ぐワン・フォー・オールの対比、諦めない心=更に向こうへ"Plus Ultra"という一貫した正義。
ヒロアカ映画としては面白いし、吉沢亮の吹替が上手すぎる。
ただ、>>続きを読む
エイズが未知の病とされていた時代にゲイのジャーナリストがそのリスクを訴える。
自分の理解が及ばないものを排他し、安心しようとする危険性。
自分の知らない世界を認めず理解しようとしない偏見や差別。
多様>>続きを読む
雨、ホームビデオ、ラジオ、写真。
カレーを作る日常の中で其々のギミックが役割を果たし、一人の男の人生が見えてくる。
リリー・フランキーの一人芝居、ほぼワンシチュエーション。
"観客の想像"が物語の一>>続きを読む
Tokyo Telework Filmによる16分の短編映画。
コロナ禍で変化する社会とその影響を受ける日常生活、それらを兄妹のリモート会話で描くユーモアに溢れるドラマ。
リアルでの現状を踏まえたく>>続きを読む
過去の責任の後悔を背負う女性森林消防隊員が暗殺者と山火事、2つの脅威から少年を守りきることはできるのか?
テイラー・シェリダンの巧みなストーリーテリングは流石で十分面白いのだが、エンタメに寄りすぎ感>>続きを読む
祖母の失踪をきっかけに母と娘、三世代が一堂に会す。
認知症を屋敷ホラーとして描くことで、"老い"と"死"への恐怖を個人ではなく家族という集団に当てはめたのが上手い。
親から子へと受け継がれる連鎖は大切>>続きを読む
"事実は小説より奇なり"
フィクションとされる過去の出来事とリアルである現在とが同時進行で描かれる面白さ。
著者の物語が小説という媒体を介すことで、真実と虚偽の境界線を濁すのも上手い。
翻弄される担>>続きを読む
韓国で実際にあった事件を基に映画化。
"傍観者は罪に問われるのか?"
少女の瞳がそのすべてを物語り、心を深く抉る悲劇に胸を締め付けられる。
たとえその場に自分が居たとして果たして行動に移せたのか?>>続きを読む
原作者監修のもと原作の最終決戦で描きたかったアイデアで製作。
前作の師弟共闘を経て本作はライバルとの共闘へ。
助けて勝つ。勝って助ける。
"平和の象徴"の意志を継ぎ、力を合わせて巨悪に立ち向かう姿は>>続きを読む
今から未来へ、師弟の共闘を通して見せる受け継がれる意志。
不条理、立ちはだかる壁、それらを超えるPlus Ultra。
アニメと比較してヒロイズムの語り口は単純ながら熱くさせるものをしっかりと込めた>>続きを読む
余韻を抱えたままの帰宅。
正直ナメてました…形容し難いとかそんなレベルではなく、今、どんな言葉で取り繕っても嘘になってしまう感情を吐露できずに行き場を失っている。
そうやって滞ったままの感情が自分の中>>続きを読む
時間経過というものは不可視なもの。
その不可視なものが可視化される恐怖。
子供たちの成長、朽ちていく大人たちの老いをスリラーへと溶け込ませる演出力は流石だ。
そして、家族の崩壊と再生へ仕向ける舞台設>>続きを読む
ギリシャ旅行中に車の居眠り事故で彼女を死なせてしまった男が、事故現場で見てはいけないものを見たことから陰謀に巻き込まれる
誰が味方で誰が敵か。
ただJDWが追われて走る逃亡劇、ただただ可愛いアリシア>>続きを読む
25年前に失踪した妹が現れたことに疑念を持った主人公が、逆に家族から疑念を向けられる。
真実と事実は異なり、本物と本当は同じものではない。
どの視点で見るかでこの真偽が入れ替わるリー・ワネル『透明人>>続きを読む
爆発事故で死亡した夫の遺体の頭部に打撲痕があったことから殺害容疑をかけられる妻。
二人の出会いや結婚、夫婦間の縺れ、三角関係など回想を交えながら徐々に明らかになっていく愛憎と事件の真相。
正直、ミス>>続きを読む
田舎町で続発する猟奇殺人、墓地から消える死体、死んだ者たちの姿を見たという噂。
死者の甦りがショッキングな描写で彩られ、従来のものとは明らかに違う異質なゾンビ映画。
それに加えミステリー要素もあり、>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダースによるロードムービー3部作の三作目。
映写機を修理しながら大型ワゴン車で町から町へと旅する男たち。
ストーリーに合わせて町ごとにヴェンダースの即興演出がされ、そこで出会う人々の喜怒>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダースによるロードムービー3部作の二作目。
ゲーテによる教養小説を下敷きに、人生に悩む青年が自らを見つめ直す旅を描く。
時間が惜しいと思いながらのまわり道、これは目的のための手段ではな>>続きを読む