soratobiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.8

" 忘れるのに必要な時間は、
一緒にいた時間の1/2である " 
-リネカの法則-

犯罪が起きる裏側、
犯罪者の心の内側を嘘偽りなく。

ゾディアックを観た後のような、
苦くて忘れられない後味。
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

オリジナルへの敬意に溢れ、
描かれていなかった物語が補完されていた。

オリジナルが現実(こちら側)だとすると、
本作は幻想(あちら側)。

"シャイニング"の
正当なスピンオフとしては、
素晴らしい
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.9

40年前のホラー/サスペンスがいかに洗練されていたか。ドクタースリープと併せて確かめるように鑑賞。

地を這うようなこども目線のアングルが印象的。
"展望ホテル"の内部構造がいつのまにか頭に焼き付いて
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

正しさはいらない、
"今の日本国"が詰まっていた。

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

すべてのことに意味がある。

思ったよりもガス・ヴァンサント色が薄めだった。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.7

ラストだけ観なければ3.8。。
音楽と共に旅するドラクエ5の世界。

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.9

色違い3本の傘を持って、
雨の中メリーゴーランドの前に立つ
おとうさん。

最初は少し、あとからたくさん。
さんかく帽子いっぱいに詰まっていた
家族だけのじかん。

メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

緊張と緩和のバランス。
映画の纏う独特の空気感が
なぜか心地よく感じた。

その場所、その場所には
漏れなく裏の顔が潜んでいる。

最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.0

いい映画だった。

知ってる様で、
知らないことだらけ。
でも、家族にしか
わからないことばかり。

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.7

リアル。温度、湿度を感じる聖戦。

型のあわない靴に
無理やり押し込められた踵からは、
血が流れ続けていた。

宗教・思想と善悪についてがあたまをぐるぐる回った。

凪待ち(2019年製作の映画)

3.7

生きていること、
誰かと繋がることの生々しさを。

静かな海は誰にでもやってくる。

メディア(1988年製作の映画)

3.8

"人生は闇への道のり。
その行為は神のみぞ知る"

穏やかな海に漂流しているかのような船。
馬があてなく走りまわる蹄の音。
風が舞う荒れた草原に、
一本の古い木。

真上から自然と人を切り取る様な視点
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隣の影(2017年製作の映画)

3.8

些細な会話の歪みから序破急の崩壊へ。
選ぶことのできない人間関係がいかに柔いかを細やかに描く、北欧ブラック&ユーモア。
レイキャビークの邸宅のデザインに惹かれ、もしも、住めたら。。と妄想が膨らんだ。
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.1

時を超えて、想いが重なる一通の手紙。

こんなにも
"あたたかい"夏の光と、
水々しい空気を感じたことはなかった。


是枝監督の「万引き家族」を観た後に感じた、長い時間をかけて角がとれた丸さと、過去
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映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!(2019年製作の映画)

3.8

台詞が無くても伝わる、
誰もが感じたことのある切なさをユーモアで包んで。ズンズーン。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

笑っているようで、
泣いている顔。

昇っているようで、
降っている階段。

光に溺れるように、
息継ぎをする陰。

そして、言葉にならない感情は
ジョーカーの佇まい、所作に凝縮されていた。
ホアキン
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

想像以上に、
ちゃんと今泉監督のスパイス効いてた。

"素直に"
"ちゃんと好きってなんだろう?"
まだまだつづく。

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.8

崩壊から再生へ。
家族らしさってこういうことだと思った。
あの蝙蝠はきっと。

よこがお(2019年製作の映画)

4.2

ほんの少し。
光のあたる角度が変わるだけで、
まったく違って見える横顔。

また、その横顔だけでは
なにもわからないのかもしれない。

光と隠れんぼするような、
陰が印象的だった。

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.7

望遠鏡で覗き込み、こころに糸電話するように。孤独なしあわせ。
『高良健吾』だから成り立つ映画。

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

こどものしあわせ、おもちゃの旅立ち。
相棒であってもいつかはやってくる別れ。
やっぱりうるっときてしまった。

来る(2018年製作の映画)

3.7

序破急。
前半と後半でまったく別の映画。

中島監督の清い毒を感じつつも、人物がぼんやりしてしまったのが残念。
小松菜奈は声で気がついた。

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.7

"盲者は光に晒され、健者は陰に隠れる"

ヨハン・ヨハンソンの音楽とともに、
印象的な言葉が散りばめられてた。

形のないものは、
見えないほうがよく見えることもある。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.0

街灯の袂の強い光ほど、影もまた深い。

長さを感じさせないチャプター構成、
善悪を超えた哲学的な余韻。
毎度ながら凄い。

反転したエンドロールが、
鮮明に焼きついた。

アラジン(2019年製作の映画)

3.9

幼い頃に観た物語を斜めにみてしまったことが恥ずかしくなるくらい、シンプルに心動かされた。

劇場で吹替で観てよかった。
山寺さんは本当にすごい。

やさしい人(2013年製作の映画)

3.9

恋の歓びと絶望の先、やさしさの行方。

ざっくりに見えて、細い糸で編み込まれる人間関係と、またしてもタイトルで深まる映画。

善意と哀愁。
ギヨーム・ブラック監督のファンになってしまった。

7月の物語(2017年製作の映画)

4.3

湿気と乾きが同居する初夏の空気。

粒子で表現されるような、
季節感、色彩、時間、空間、会話。
繊細でユーモアたっぷりな人間関係。

勇者たちの休息(2016年製作の映画)

3.5

アルプスを自転車で越えていく。
うつくしい狂気。

("7月の物語"と併映)

女っ気なし(2011年製作の映画)

4.5

ずっと劇場で観たかった一本。
題名で深まる映画は素敵。

人生の10本に入れたい映画。

原題:" Un monde sans femmes " .

遭難者(2009年製作の映画)

3.8

短くても滲み出る人間味。
此処でのユーモアが"女っ気なし"の香辛料に。

("女っ気なし"と併映)