" 忘れるのに必要な時間は、
一緒にいた時間の1/2である "
-リネカの法則-
犯罪が起きる裏側、
犯罪者の心の内側を嘘偽りなく。
ゾディアックを観た後のような、
苦くて忘れられない後味。>>続きを読む
オリジナルへの敬意に溢れ、
描かれていなかった物語が補完されていた。
オリジナルが現実(こちら側)だとすると、
本作は幻想(あちら側)。
"シャイニング"の
正当なスピンオフとしては、
素晴らしい>>続きを読む
40年前のホラー/サスペンスがいかに洗練されていたか。ドクタースリープと併せて確かめるように鑑賞。
地を這うようなこども目線のアングルが印象的。
"展望ホテル"の内部構造がいつのまにか頭に焼き付いて>>続きを読む
すべてのことに意味がある。
思ったよりもガス・ヴァンサント色が薄めだった。
ラストだけ観なければ3.8。。
音楽と共に旅するドラクエ5の世界。
色違い3本の傘を持って、
雨の中メリーゴーランドの前に立つ
おとうさん。
最初は少し、あとからたくさん。
さんかく帽子いっぱいに詰まっていた
家族だけのじかん。
緊張と緩和のバランス。
映画の纏う独特の空気感が
なぜか心地よく感じた。
その場所、その場所には
漏れなく裏の顔が潜んでいる。
いい映画だった。
知ってる様で、
知らないことだらけ。
でも、家族にしか
わからないことばかり。
リアル。温度、湿度を感じる聖戦。
型のあわない靴に
無理やり押し込められた踵からは、
血が流れ続けていた。
宗教・思想と善悪についてがあたまをぐるぐる回った。
"人生は闇への道のり。
その行為は神のみぞ知る"
穏やかな海に漂流しているかのような船。
馬があてなく走りまわる蹄の音。
風が舞う荒れた草原に、
一本の古い木。
真上から自然と人を切り取る様な視点>>続きを読む
些細な会話の歪みから序破急の崩壊へ。
選ぶことのできない人間関係がいかに柔いかを細やかに描く、北欧ブラック&ユーモア。
レイキャビークの邸宅のデザインに惹かれ、もしも、住めたら。。と妄想が膨らんだ。>>続きを読む
時を超えて、想いが重なる一通の手紙。
こんなにも
"あたたかい"夏の光と、
水々しい空気を感じたことはなかった。
是枝監督の「万引き家族」を観た後に感じた、長い時間をかけて角がとれた丸さと、過去>>続きを読む
台詞が無くても伝わる、
誰もが感じたことのある切なさをユーモアで包んで。ズンズーン。
笑っているようで、
泣いている顔。
昇っているようで、
降っている階段。
光に溺れるように、
息継ぎをする陰。
そして、言葉にならない感情は
ジョーカーの佇まい、所作に凝縮されていた。
ホアキン>>続きを読む
想像以上に、
ちゃんと今泉監督のスパイス効いてた。
"素直に"
"ちゃんと好きってなんだろう?"
まだまだつづく。
ほんの少し。
光のあたる角度が変わるだけで、
まったく違って見える横顔。
また、その横顔だけでは
なにもわからないのかもしれない。
光と隠れんぼするような、
陰が印象的だった。
望遠鏡で覗き込み、こころに糸電話するように。孤独なしあわせ。
『高良健吾』だから成り立つ映画。
こどものしあわせ、おもちゃの旅立ち。
相棒であってもいつかはやってくる別れ。
やっぱりうるっときてしまった。
序破急。
前半と後半でまったく別の映画。
中島監督の清い毒を感じつつも、人物がぼんやりしてしまったのが残念。
小松菜奈は声で気がついた。
"盲者は光に晒され、健者は陰に隠れる"
ヨハン・ヨハンソンの音楽とともに、
印象的な言葉が散りばめられてた。
形のないものは、
見えないほうがよく見えることもある。
街灯の袂の強い光ほど、影もまた深い。
長さを感じさせないチャプター構成、
善悪を超えた哲学的な余韻。
毎度ながら凄い。
反転したエンドロールが、
鮮明に焼きついた。
幼い頃に観た物語を斜めにみてしまったことが恥ずかしくなるくらい、シンプルに心動かされた。
劇場で吹替で観てよかった。
山寺さんは本当にすごい。
恋の歓びと絶望の先、やさしさの行方。
ざっくりに見えて、細い糸で編み込まれる人間関係と、またしてもタイトルで深まる映画。
善意と哀愁。
ギヨーム・ブラック監督のファンになってしまった。
湿気と乾きが同居する初夏の空気。
粒子で表現されるような、
季節感、色彩、時間、空間、会話。
繊細でユーモアたっぷりな人間関係。
ずっと劇場で観たかった一本。
題名で深まる映画は素敵。
人生の10本に入れたい映画。
原題:" Un monde sans femmes " .
短くても滲み出る人間味。
此処でのユーモアが"女っ気なし"の香辛料に。
("女っ気なし"と併映)