soratobiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

soratobi

soratobi

映画(432)
ドラマ(0)
アニメ(0)

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.4

青春の夜の集い。
幾つもあるなかのたった一つの夜。
アメリカらしい空気感。

もし、岩井俊二監督が同じ題材を映画にしたらと想像が広がった。

菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.7

大正。あまり馴染みのない過渡期の時代を感じることができた。人を突き動かすのは崇い思想か男性と女性の性(さが)か。

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.9

浮遊するバーガンディが、
鮮烈なホワイトに染められるまで。

終始、透明人間のように尾行する視点、音楽の使われ方にヒッチコック作品の出色が滲んでいた。

不可解な物語。
雰囲気はとても好きな映画。

イメージの本(2018年製作の映画)

-

映像、音楽、言葉、歴史。
感じられるもののすべては、
断片の集積から生まれくる絶望と希望。

コラージュの洪水に飲み込まれて、
脳内で氾濫してしまった。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.2

愛と変の曖昧で確かな違いについて。

今泉監督が描く、
(終わらない) "ちゃんと好き"ってなんだろう。

TUESDAYGIRL(2011年製作の映画)

3.7

"ちゃんと好きってなんだろう"
の原石たち。

~最低だ。愛されている。~
今泉力哉監督レトロスペクティブ

短編集【B】
" 体温 "
" TUESDAYGIRL "
" くちばっか "

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

心根を深くえぐられた。
王宮の煌びやかな日常に潜む闇と無常。。
そんな表面的な映画じゃなかった。

3人の女性。
欲望。美醜。プライド。想い。信念。嘘。

見えない真理の糸のひきあいに息を呑んだ。
>>続きを読む

ルールズ・フォー・エヴリシング(2017年製作の映画)

3.7

" 万物には法則がある "

ダークマターに扮した10歳のストームが、可愛すぎた。見えない糸を辿る空想世界。

透明感のある映像と心地よい音楽。

癖のあるふつうの人間たちの営みは、
原子のぶつかりあ
>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.6

地球を縁取る幻想的な青さから長い闇を経て。無音の白い月に残された偉大な足跡。

アームストロング船長が地球(日常)から時折見上げる、大して美しくもないいつもの月へのフォーカスの切り替えが印象的。

>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

3.3

"魔"への畏怖で変化するR.G.B.
※リメイク版鑑賞後。

サスペリア(2018年製作の映画)

3.9

トム・ヨークの幽玄な音楽に導かれて。
"嘆き"を"希望"にかえる禁断の魔術。

音楽に期待して劇場へ向かい、
写真的なカットの連続、
独創的なタイポグラフィ。
愛にまつわるストーリー
と魅了されて席を
>>続きを読む

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.4

どこかでみたことある松田龍平だった。
将棋の世界のリアルはひしひしと。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

一瞬のようでずっと続く、
朝焼けまえの空気。
すべてが気怠く心地よい青さ。

好きな邦画がまたひとつ増えた。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.1

理性を隠しきれずに観てしまったけど、
理性を超えたところにあるものの余韻。。

"汚い、でも綺麗。"

1日経って、じわり。

雨が降って、晴れて。
また雨が降って、晴れて。
川は絶えず流れてく。
>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

3.6

似てない兄弟姉妹あるある。
両極端な磁石みたい。
弾いて引っ付いてまた弾いて。

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

3.3

浮遊する美しい映像。
ただ、テーマが頭に入ってこなくて少し残念。

壬生義士伝(2002年製作の映画)

3.8

完全に不意打ちを食らった。
役者さんも素晴らしく、心に残る映画。

かたちの整わない大きな握り飯と、
残されたうつくしい刀に込められた"誠"と"義"。

ミツコ感覚(2011年製作の映画)

3.7

"普通"ってなんだろう?

無数の非日常的な小さなズレが、
日常をつくってるのかも。

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.5

90年代。
川に流れ込む排水がつくる綺麗で汚い泡のように、
肥大化していった生きることのすべて。
いつ弾けて消えるかわからない気泡の中で起きていたこと。儚く、痛かった。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

構えて行っても、
笑いとわくわくを堪えきれず。

本気のものづくりって、
可笑しくって最高にかっこいい。

サブマリン(2010年製作の映画)

3.7

ジャケットで借りてしまった映画その◎◎
またひとつ、好きな海辺のシーンが増えた。

"嗤う分身"の監督作品。
レトロな質感がまたよかった。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.2

毎年、お盆の時期に観たくなる映画。

そう、なんでいつもちょっとだけ間に合わないんだろう。大事なことに限って。
でも、欠けるから繋がっていくこともある。

おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.9

煙草の煙に溶けていく、生の歓び。
死によって強まるかぞくの絆。
愛しいめんどくささ。
役者さんたちが素晴らしかった。

At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

3.6

キサラギを思い出すような会話劇。
序破急の展開に釘付け。

富美子の足(2018年製作の映画)

3.4

気狂いでんでんの凄み。
アイスの棒に群がるアリの群れ。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.6

南米の陽気さ、
まあるく描かれた人物にほっこりした。
脈々と紡がれる音楽(才能)と家族(愛情)。

THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

3.5

レクイエムフォードリームへのオマージュを感じながら。渋谷の街の色彩と強い光が印象的。

デトロイト(2017年製作の映画)

3.6

劇場で観るべき作品だった。

理不尽の連続。
デトロイトの地で奏でられるブラックミュージックの骨太な美しさの由縁を感じた時、皮肉で悲しかった。

デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.6

画家/アーティスト:デヴィッド・リンチについて。
孤高のイメージが強かったので、家族について語っているシーンが印象的だった。


"男は長い腕で明るい光に手を伸ばし、
そして深い闇にも手を伸ばした。"

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.6

見せるところと見せないところの
さじ加減、生々しさ。

オープニングとエンディングの
空気感に惹かれた。