青春の夜の集い。
幾つもあるなかのたった一つの夜。
アメリカらしい空気感。
もし、岩井俊二監督が同じ題材を映画にしたらと想像が広がった。
大正。あまり馴染みのない過渡期の時代を感じることができた。人を突き動かすのは崇い思想か男性と女性の性(さが)か。
浮遊するバーガンディが、
鮮烈なホワイトに染められるまで。
終始、透明人間のように尾行する視点、音楽の使われ方にヒッチコック作品の出色が滲んでいた。
不可解な物語。
雰囲気はとても好きな映画。
映像、音楽、言葉、歴史。
感じられるもののすべては、
断片の集積から生まれくる絶望と希望。
コラージュの洪水に飲み込まれて、
脳内で氾濫してしまった。
愛と変の曖昧で確かな違いについて。
今泉監督が描く、
(終わらない) "ちゃんと好き"ってなんだろう。
"ちゃんと好きってなんだろう"
の原石たち。
~最低だ。愛されている。~
今泉力哉監督レトロスペクティブ
短編集【B】
" 体温 "
" TUESDAYGIRL "
" くちばっか "
心根を深くえぐられた。
王宮の煌びやかな日常に潜む闇と無常。。
そんな表面的な映画じゃなかった。
3人の女性。
欲望。美醜。プライド。想い。信念。嘘。
見えない真理の糸のひきあいに息を呑んだ。>>続きを読む
" 万物には法則がある "
ダークマターに扮した10歳のストームが、可愛すぎた。見えない糸を辿る空想世界。
透明感のある映像と心地よい音楽。
癖のあるふつうの人間たちの営みは、
原子のぶつかりあ>>続きを読む
地球を縁取る幻想的な青さから長い闇を経て。無音の白い月に残された偉大な足跡。
アームストロング船長が地球(日常)から時折見上げる、大して美しくもないいつもの月へのフォーカスの切り替えが印象的。
舞>>続きを読む
トム・ヨークの幽玄な音楽に導かれて。
"嘆き"を"希望"にかえる禁断の魔術。
音楽に期待して劇場へ向かい、
写真的なカットの連続、
独創的なタイポグラフィ。
愛にまつわるストーリー
と魅了されて席を>>続きを読む
どこかでみたことある松田龍平だった。
将棋の世界のリアルはひしひしと。
一瞬のようでずっと続く、
朝焼けまえの空気。
すべてが気怠く心地よい青さ。
好きな邦画がまたひとつ増えた。
理性を隠しきれずに観てしまったけど、
理性を超えたところにあるものの余韻。。
"汚い、でも綺麗。"
1日経って、じわり。
雨が降って、晴れて。
また雨が降って、晴れて。
川は絶えず流れてく。>>続きを読む
完全に不意打ちを食らった。
役者さんも素晴らしく、心に残る映画。
かたちの整わない大きな握り飯と、
残されたうつくしい刀に込められた"誠"と"義"。
"普通"ってなんだろう?
無数の非日常的な小さなズレが、
日常をつくってるのかも。
90年代。
川に流れ込む排水がつくる綺麗で汚い泡のように、
肥大化していった生きることのすべて。
いつ弾けて消えるかわからない気泡の中で起きていたこと。儚く、痛かった。
構えて行っても、
笑いとわくわくを堪えきれず。
本気のものづくりって、
可笑しくって最高にかっこいい。
ジャケットで借りてしまった映画その◎◎
またひとつ、好きな海辺のシーンが増えた。
"嗤う分身"の監督作品。
レトロな質感がまたよかった。
毎年、お盆の時期に観たくなる映画。
そう、なんでいつもちょっとだけ間に合わないんだろう。大事なことに限って。
でも、欠けるから繋がっていくこともある。
煙草の煙に溶けていく、生の歓び。
死によって強まるかぞくの絆。
愛しいめんどくささ。
役者さんたちが素晴らしかった。
キサラギを思い出すような会話劇。
序破急の展開に釘付け。
南米の陽気さ、
まあるく描かれた人物にほっこりした。
脈々と紡がれる音楽(才能)と家族(愛情)。
レクイエムフォードリームへのオマージュを感じながら。渋谷の街の色彩と強い光が印象的。
劇場で観るべき作品だった。
理不尽の連続。
デトロイトの地で奏でられるブラックミュージックの骨太な美しさの由縁を感じた時、皮肉で悲しかった。
画家/アーティスト:デヴィッド・リンチについて。
孤高のイメージが強かったので、家族について語っているシーンが印象的だった。
"男は長い腕で明るい光に手を伸ばし、
そして深い闇にも手を伸ばした。"
見せるところと見せないところの
さじ加減、生々しさ。
オープニングとエンディングの
空気感に惹かれた。