伊達巻さんの映画レビュー・感想・評価

伊達巻

伊達巻

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

5.0

こんくらいでいい。めちゃおもろい。都合の良さ含めて楽しく観れた。出たがりがすぎるワイティティを嫌いになれない。31-0の爆負けOPからして悔しすぎて泣く。昔サッカー小僧だったから右脚が疼くなんてことは>>続きを読む

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.5

ざらざらしている。終わらない休暇、終わりのない休暇。そっと煙草の咥え口を正すシーンが情け無くて一番好きだ。そういうさりげない小さな動作ばかりが記憶に残ってしまう。他の大事なことは覚えられないのに。放浪>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まさかのBEAUと誕生日がいっしょで思わずこっちも「これは僕の物語だ!」って叫びたくなった。小学生くらいの頃に某監視映画を観て以来「おれの人生ってぜんぶ誰かに監視されているんだおれ以外の人間はみんなお>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

-

どーせぜったい眠くなるんだろうからって予めちゃんと寝てからいったのにしっかり寝てしまったほぼずっとこのポスターの状態だったなんなら映画泥棒のところから眠気の気配を感じていた、最初の方にあった「過ぎた時>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.0

何言ったって言い訳が必要とされる(そしてそれは言い訳だからという理由で拒絶され軽蔑される)理不尽さに対してそんなに器用には生きられない主人公がわめいたり反省したりするから序盤こそおもいきし感情移入して>>続きを読む

Endless Waltz エンドレス・ワルツ(1995年製作の映画)

5.0

若松孝二はよく覚えてないプロパガンダ映画しか観たことがなかったからこんなに素晴らしい作品を撮るのかと一気に大好きになった日本版『ラ・ピラート』みたいな趣がある、死ぬほどドロドロしてる関係の話でありなが>>続きを読む

Bico(2004年製作の映画)

3.2

普通に深刻な話をしておきながらカウリスマキは軽妙な音楽を流したりするからなんだか手応えがあるんだか無いんだか分からなくなる。だけどそれを映画が取るべきひとつの手段として使っている感じがする。どんなに感>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

工場の出口を観る工場の人たち。普通にドキュメンタリーを観るくらいのテンションで観てたから思わず笑ってしまった。かれらはあの映画を(そしてこの映画を)どういう心境で観るのか

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

念願の4K restored をIMAXで〜!画も音も何年か前に初めて観た時とは桁違いにバッキバキで無限に昇天する勢い、もはや恒例なんだが立ち上がって踊れないのだけが苦しい、体中の興奮を右足首から下に>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

5.0

救いようがないほどの深い青 風に吹かれた落ち葉が舞い上がるみたいな自然さで人が殺されていく そんな不自然さを一人一人の名前の中に取り戻して記憶する 一見して感情が見出せないような映画なのにぜんぶの感情>>続きを読む

愛の新世界(1994年製作の映画)

4.5

明日からまた超面白いに決まってる!そう言い切ることの全ては希望から来ているのではなくてむしろドン底の絶望を振り切ったある種の諦念みたいなものも混ざって聞こえてきて、でもだからこそこんな言葉も頼もしく思>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

実験体として生み出された赤子みたいなベラがやがて自らの意思で「実験」を繰り返し閉ざされた扉をこじ開け目の前に広がる世界を体験していく。「私は私の中に怒りを発見する」少しずつ「私」という小さな主語と「世>>続きを読む

いのちの食べかた(2005年製作の映画)

5.0

ナレーションとか解説とかはなくてひたすら野菜が収穫されたり豚や牛や魚が解体されたり鶏が蹴られたり人間が休憩しているカットが続くんだけど、一つ一つのショットが興味深いことは勿論、構図的な美しさがあってか>>続きを読む

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

5.0

どんな映画が好きなのって聞かれる度に困ってるがしばらくはKIDSとかBULLYとかGUMMOとかLAST DAYSとかって答えたい 間違いだらけの人生、間違いは間違いでしかないけど、それ含めてなにひと>>続きを読む

オトン(1969年製作の映画)

4.0

フィルムの読み辛い字幕が体感0.1秒で点滅してるからもう全然追えないし、こちとらただでさえ頭の回転おそくて言葉を理解するのに時間かかんのにお構いなくずっと喋ってるし、たまに追いつけても何の話なのかよく>>続きを読む

花婿、女優、そしてヒモ(1968年製作の映画)

-

これは無理だった アケルマンを思い出す街のOPショット、ファスビンダーの残像、終わりの文字くらいしか覚えてない

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.5

渋谷で吸血鬼を観る予定だったけれど瞬きで眠れるほど疲れていたのでなんとなくこっちにした思ってたより淡白で結局まぁまぁ寝ちゃった面白くなかったけど良い映画だったと思う、最初の方、孤独すぎる学校で盗んだミ>>続きを読む

破局(1961年製作の映画)

5.0

いつの日だったか人が物に翻弄される映画を撮ってみたいなと思っていたからまさにこれじゃんって感じでなんだか嬉しい邂逅。悲しいのに不思議と感動してしまうラスト、回りに回ってなんたる晴れやかな気持ちか。今の>>続きを読む

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.0

だれひとりなにひとつ上手くいかない。やなことばっかでも少し経って思い出して笑えたらいいね。鮮やかで愉快!幸せに幸せ以外の文字がほんの少しでも入り込むことを頑なに拒む人たちへ。チャップリンより諦観の強い>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

3.0

やっと観れて嬉しいのに全然ハマらず。ちょっと悔しい。何十年後とかに観たら面白いかもしれない。まったく関心の持てない会話、何ひとつ頭に入ってこなくてもはや最後の方の奇跡の後のとびきりの笑顔しか覚えていな>>続きを読む

ブレスレス(2019年製作の映画)

3.7

なんか期待してたよりは普通だなって思ってたけど最後の最後でやっとこの映画を好きになれた気がした。何より普通を嫌ったモナと、絶望の果てから普通の外に生きる楽しさを見つけるユハ。娘を大切にしろというのも分>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

川の向こうに沈んでいく太陽を見つめながら平山が呟いた「繋がっているようで繋がっていない」って一言に、この映画で感じた心地良さと悲しみがぎゅっと詰まっているように思った。どこにいても誰かと繋がっている、>>続きを読む

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.7

可笑しさを通り越して心配になる勢いで酒を胃に流し込む男、ベッドでシケモクを挟んだまま眠りに落ちたよく知りもしない男の指を、そっと剥がして隣で一服する女。『枯れ葉』のあの忘れられないウインクの、一歩手前>>続きを読む

マジック・マイク ラストダンス(2023年製作の映画)

4.0

前戯みたいなゾワゾワのエロティシズムがずっとムンムンでけっこう死ぬかと思った、そしてそれこそがとある真実としてのセックスであると気付くのにさして時間はかからない。年納めの一本はこれでした。前編どっちも>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

面白いには面白いけどちと長い。『ショーイング・アップ』もハマらなかったし、少し前の大好きな『オールド・ジョイ』とか『ウェンディ&ルーシー』とかと最近のライカートって何が違うんだろと、で思うに昔より暗喩>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

4.3

"fuck you." "fuck you too." これで解決、なわけないんだけどなんか泣きたくなるくらい安心してしまうどうしようもないものがある、吐き出した煙が夜空に消えてくのを見てる時の気持ち>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.4

4割くらい寝たから何も言う資格はないんだけど普通に面白くなかった、どんな悪い冗談言っても笑ってそうだねとか言ってくれる人ばっかりの飲み会とかで感じる微妙な居心地の悪さがあったなんというか血が見たくなっ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

3.9

これまでの100年間の軌跡であると同時にこれから迎える新しい100年間のための一つの区切りとしての9分間でもあったように思う、そしてディズニーにはいつまでもわたしたちの奇跡であってほしいなと思う、みん>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.8

泣くだろ、チョコが飛んでんだもん!ありったけの輝く希望を詰め込んだキラキラのチョコレートボックスみたいな映画!こんなに幸福な気分になれることってない、間違いなく今年いちばん幸福な映画、スクリーンを背に>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

めちゃ最高じゃん。観てから感想書くまで時間経ちすぎちゃったけど★5つけたいくらいには好きだった。凝りまくってた肩が軽くなったし、あらゆるまなざしも柔らかくなる。かったるくって愉快。こんな映画を観ると、>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.8

はぁ最高、じんわりしあわせ、最近ちょっと鬱気味だったけど元気もらえました。さっき買ってきてくれたお花を添えた食卓で、もしかしたら最愛かもしれないあなたと向かい合って、アペリティフの泡の立つ音に静かに耳>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

3.9

インフルのときに観たってのもあるけど相変わらずそんなに好きになれない小津映画…でも今まで観てきた中ではお気に入りって呼べるやつかもしれない。意地張ってほんとに口きかなくなっちゃうのめちゃくちゃ無駄な労>>続きを読む

稲妻(1952年製作の映画)

4.5

23歳…自分と同い年の主人公に出会う確率がかつてないくらい高い気がする今年。なんとなく、でも確かに感じられる不自由の空気というもののなかで、どうにもやりばのない鬱憤を抱えている。世間一般の生き方が、ど>>続きを読む

Blessed ―祝福―(2001年製作の映画)

-

約半年前の6月、ポレポレ坐にて、崟利子監督のトーク付で。記憶としての大阪・西天下茶屋の町を歩く。映像に重ねられていくナレーション。二重、三重に。塗り重ねられた絵の具とは違って、すべての色が見えるような>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.2

つまんなかったはずなのになんか体感時間すごい早くてこれはまるで森を彷徨った彼女たちの恐怖を追体験してるようだとかは思うわけもなく単にホラー映画ってそういうもんだったなと思い出すエクソシストのクライマッ>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

4.5

静かな肉屋でひとりヘッドホンつけて勉強してるサラの冒頭からして超最高だし、狭いアスペクトに収まる家具やスペインの町の風景も超綺麗。それに酷すぎるイジメのシーンが重なり大好きな"Fúsi"を思い出すが話>>続きを読む

>|