しんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

2.3

まずジブリ作品などをかなり観ている身としては、ストーリーの過度なシンプルさ、ご都合主義などあまり称賛できるものではありません。
オチが予想できるから悪いというものでもありませんが、あまりにも驚きが無さ
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.9

大変素晴らしい作品でした。素晴らしい点はいくつも挙げられるのですが、3つに絞って以下列記します。

1 物語の丁寧かつ繊細な書き込み
少し時間が長くなることを承知の上で、各パートを丁寧かつ繊細に描いて
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PLAY 25年分のラストシーン(2018年製作の映画)

1.9

全体的な構成や各シーンに挿入される時代背景を感じさせる映像など、見るべきポイントは少なくなかったのですが、どうしてもノリが合いませんでした。

それが良いことなのかはおいて、日本で撮った場合、もう少し
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.0

20代後半の私にとっては、エモすぎました。ハリー・ポッター賢者の石、ポケモン、デジモン無印、そしておジャ魔女どれみは、私の世代を語る上でたぶん外せない単語なんだと思います。

作品自体にものすごく深い
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滑走路(2020年製作の映画)

3.8

東京国際映画にて。事前にキャストと監督のトークセッションがあり、そこで本作のベースとなっている萩原慎一郎の歌集『滑走路』から、4作の歌が紹介されました。この歌集自体を知らなかったので、事前知識として大>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.3

物語の流れは非常にシンプルですし、驚きもそんなにはありません。
しかし、グリコ・森永事件という実際の未解決事件に対して、一定の解釈のもとで結論を出すというストーリーラインを考えるならば、このくらいの素
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.0

本作は基本的に鬼滅の刃に事前に触れている(マンガかアニメで)人しか楽しめない作品です。そもそも、話の途中なので。
それでありながら、ここまでのメガヒットとなっているわけで、鬼滅ファンの多さ、知名度の高
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.0

本作は主人公である福原聡子の視点からアジア・太平洋戦争の中後期を描くという試みは、大方成功していると思いますし、面白かったです。

聡子自身が見ていたものが砂上楼閣であり、夫である優作と「共にいる」こ
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

2.6

現代コメディとして、かつ不倫を絡めたコメディとしては秀逸。

ステレオタイプな行為の表象が多く、その意味で若干薄味には映るが、本作の主題であるコメディ、男女の関係性の相違、女性の自己像への葛藤などのテ
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博士と狂人(2018年製作の映画)

2.7

基本的に才能があれば許される系の話はあまり好みではないので、本作もそういう点で減点せざるを得ないです。もちろん、実話ベースなので仕方ない部分もありますが。

ただ、言葉というものに対する異常な熱量はど
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

2.9

本作はどういう視点から見るかで、だいぶ評価が変わる作品だと思いました。例えば、黒人コミュニティにおけるコミュニケーションを中心に見るなら、やはり『ムーンライト』などの方が優れているでしょう。

やはり
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望み(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前提として、やりたいことは一定程度できている作品だとは思います。観ている側の心情を揺さぶったり、石川家に対する同情的な感覚を生起させつつ、被害者にも感情移入させるというどっち付かずの状態をかなりの時間>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.2

「死は誰のものか」という根源的でありながら、普段は意識しにくいテーマを真正面から捉えた秀作。
コミカルなシーンや中国の街の情景描写も、この物語に通奏低音のように流れている「死」のせいで、少し物悲しくみ
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.0

予想を大きく裏切るような展開はない、とても素直な作品です。むしろ、その素直さがじんわりと温かい涙を誘います。温かい作品という評価が一番妥当なのではないでしょうか。

スマートフォンが普及した現代社会に
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

2.8

この評価になっていますが、決して作品のクオリティが低かったわけではありません。水や植木鉢、雨などの背景を使った描写はとても的確でしたし、演者のクオリティも十分、ラストの落ちも嫌いじゃない感じでした。>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

「成長」という言葉は、しばしば「良くなる」、「強くなる」といったプラス方向の言葉として使われます。
その意味で「成長」したのは、本作では1人しかいないでしょう。
ただ、成長という言葉を「成りたくても成
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

cool(カッコいい)という概念について考えさせられる作品。

誰もがカッコよく生きたいとは思っている。ただ、どんな姿がカッコいいかは、客観的にではなく主観的に、とりわけ周囲の状況によって大きく変化す
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