しだたくみさんの映画レビュー・感想・評価

しだたくみ

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.5

戦後日本がアメリカの属国として変わっていく中で青春を過ごし、「日本人」としての意識を強烈に自覚している三島。ベトナム戦争激化の最中、軍事的にもよりアメリカに依存しながら発展(という名の堕落)を重ねてき>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ辛いのに、なんでこんなに面白くできるのか。。救われないし、世間も会社もクソだし、死ぬほど苦しい。そこに少しユーモア垂らして至高のカメラワークを注いだら、こんなにも凄い映画になるんだ...。>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

4.0

中毒性あるなあ。ずっと怖いし。

唯一まともだった三上くんが、最後に...。退屈を超えて非日常の中にこそ「生」があることを、青春の高揚感と合わせて描いたすげえ映画。これは名作でしょ。

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

美しくて切なくて辛いけど、あのキラキラした瞬間は間違いなく本物だった。どこか騙し騙しやってた3人の楽しい時間に唐突に見切りがつき、みんなそれぞれに歩み出していくかのような...ポジティブとネガティブが>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.1

この不気味なほど圧倒的な映像美がなかったら、むしろリアルすぎて全て近未来のこととして信じ込んでしまうかも...。凄い画を撮るな。ラストはどっちに転ぶのか、見応えありした。

思考性の範囲の話はとても興
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ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006年製作の映画)

4.6

サブスク解禁に伴い10年以上ぶりに鑑賞。こんなに素晴らしい映画だったっけ...。ウルトラマンの良さがかなり濃縮されてる。ウルトラマンメインで人間描写少なめだけど、そんなこと関係ない。ウルトラ兄弟の絆そ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.1

素晴らしいファミリー脚本と荒唐無稽さの融合。ちちゆれ同盟の早すぎる批評性。これぞしんちゃん!!

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.1

謎解きストーリーだけでも面白いのに、コメディタッチなノリや各キャラのユニークさも相まって最後まで駆け抜けるように観れる。攻殻機動隊よりとっつきやすくて普通に楽しすぎ。

Chime(2024年製作の映画)

4.3

たった45分で黒沢清の全部盛りをやってのけた。見下された者にだけうつる伝染病のような狂気がとにかく怖い。だがこれが不思議と気持ちいい、、黒沢清中毒になった瞬間を思い出す凄い作品...! こんな映像撮れ>>続きを読む

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.8

グッとくるシーン多数! やっぱデッドプールは「このためにMCUあったのか」と思わせるほどナイスキャラだなあ。けど全体的に既視感多めなところはどうしても気になりました。

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

5.0

凄い凄い凄い!なんて斬新な映画なんだ!

女性視点から捉えた三角関係版のTHE FIRST SLAM DUNK!?
欲望とエゴという名の汗が滴る、官能性に満ちたテニスプレイ!
近年随一の映像表現と、ス
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

ジョージミラーやっぱ凄いな! フュリオサの運命が残酷すぎて辛くなってしまったけど、こんな映像作れるってこと自体が信じられないよ。

椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

超かっけえのに悲哀があって、どこか完璧じゃない主人公像。クスッと笑わせるシーンも満載で、殺生の描き方、三船敏郎の表情...これは素晴らしいっす。タンスの奥の人が好きだわ。

バーディ(1984年製作の映画)

4.2

クソな世界から自分を守るために閉じこもり続けたけど、再び友人の言葉で翼を得ていく物語。あまりにも美しかった。

蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

なんで黒沢清ってこんなに怖いのに面白くて笑えてくるんだろ。新作これを超えられるのか。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.4

リファレンスたぶんファイナルウォーズだよね。あれだけ逸脱したプロレス怪獣映画がここに繋がってるかもしれない...って思うと感慨深い。怪獣の表情が豊かなのは好きなので、(特撮として良いかは別として)コン>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.1

黒沢清の描く家族物語は面白すぎる。幸せって儚くてシュールなものだ。最初からどこか疑似家族を演じるように4人は暮らしてたんだろうけど、主人公が寝たきりになり、父親が宗教にハマったことで、そのうっすらとし>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.7

内戦が激しい時代に、子供の無垢な目線から時代と生活を切り取った美しい作品。

アナが可愛すぎるのは良しとして、個人的にはもう少し負傷兵との会話が欲しかった。少女が見た非日常の世界で、兵士と交流すること
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.6

鬼のように面白い。クライマックスのバトルの場所が、途中で出てきたのと同じ場所って斬新では? ただ行って帰ってくるだけなのにめちゃくちゃ面白いのなんで!

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.2

確かにゆったりとはしているが、全てのシーンが美しくて長さなんて全く感じない。フィルム映画への懐かしさも語られるけど、懐古主義的な撮り方を一切していないのも素晴らしい。

多くを語らないフリオは、こちら
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

こりゃ凄い。自然によって人間が淘汰されるのではなく、自然を信仰する人間たちによる全体主義的なルールが、異物として都会人を排除してしまう物語。

思えば、会合の段階で誰もグランピング施設に賛成する人が現
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

凄すぎる。IMAX時代ならではの奇跡的な映像を、豪華キャストで見れた気がする。

話も面白くて、シンプルに楽しめるSF。あんなにポールに感情移入してたのに、途中からチャニのことしか考えられなくなった。
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ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突(2024年製作の映画)

3.8

とても良かった!
やはりブレーザーの核はコミュニケーション。人類のどうしようもない愚かさと向き合いながらも、それに気づけたならやり直すチャンスはいくらでもある。ラストバトル後の「残し方」にグッときた。
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

5.0

言葉になりません。全ての日本人に見てほしいです。

難民を受け入れられないことには色んな事情がある。今の法律のこともよく分かった。けど、こうしてただここで生きたいと願っている人たちの自由は、もっと普通
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

三宅監督の映画は登場キャラがみんな優しい。そこが良い。

いつも以上に分かりやすい物語だなと思ったけど、「周りに理解されにくい症状」をかかえていることは、さりげなくではなく、むしろはっきり描くべきだと
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

あらゆるバンドパフォーミングアートの原点。もの凄いグルーヴだった。デヴィッドボウイがキャリア初期にNYでパンクバンド組んでたら...という妄想を具現化するような、若きデヴィッド・バーンのキレに涙。>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

すごく良かったけど、それはあくまで演技や映像、音楽の話。脚本はひねりが足りなかったな。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

これはすごい、、悲しい、、けど映画として美しすぎる。

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.9

ララランドと真逆のような怒涛のハッピーエンド。恋の素敵さ、衣装の可愛さ、音楽の良さ。

晩春(1949年製作の映画)

4.2

親子物語以上に、男女の嫉妬物語!?
門出を祝うというよりも、なんだか夫婦が別れていく様を見ているようで不思議な感情になる。

父娘の微妙な心の揺らぎ、互いへの思いやりが終始素晴らしかった。居酒屋シーン
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

もう最高! この無意味さの中に何かがある。そこを描いてなさそうで、ちょっとだけ描いてる感じがジャームッシュのたまらないところ。ビルマーレイやケイトブランシェットの回は言わずもがな、イギーポップとトムウ>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

交わりそうで交わらない3組、そして映像のオシャレさにグッとくる。ただ、もうちょっと風刺の効いたセリフや笑える感じが欲しかったなーと思う。ナイトオンザプラネットのクオリティを期待すると肩透かし食らう。フ>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.6

評判に違わぬ素晴らしい傑作。人間観察の賜物のようなストーリーと撮り方。こうした家族関係におけるやり取りって80年前も今も何も変わってないんだな。真に普遍的なストーリーってあるもんだと驚かされた。

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