すいかめさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

すいかめ

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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

久々に良い意味での日本映画らしい映画を見た気がする。
淡々とした展開ながらも、登場人物の心情が丁寧に描かれていて引き込まれる。

長回しを多用しているせいか、自分もまるでそこにいるかのような自然な空気
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CUBE(1997年製作の映画)

3.1

ずっと密室空間でずっと息苦しい。
いつ死ぬかもしれないスリルと、少しずつ謎が明かされてく快感、徐々に精神がおかしくなっていく登場人物達に引き込まれる。
これぞサスペンス映画という感じ。

6人が連れて
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

2.7

熱量に圧倒されて自分も熱くなるような映画を期待していた。が、やかましく喚くだけの主人公達に逆に冷静になってしまった。
家で見ていて音量調節がかなり難しかった。

役者達は間違いなく大熱演だった。
しか
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.3

自分は学生時代の夏休み、何やってたかなあと思い出したくなる映画。
数年前の「カメラを止めるな」のように低予算だけど、ちゃんと楽しい映画を作ろうという心意気を感じた。

ライバルも含めて登場人物それぞれ
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.0

ミニシアター系っぽい、おしゃれな青春映画。
それぞれのキャラが立っていて、楽しいというより微笑ましい。
主演の女の子が、冷静なキャラを保ちながらも感情が動いてる感じが良かった。

ただ、ラストの展開は
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

サマーウォーズの姉妹編のような作品だったが、盛り上がりに欠けたので入りこめなかった。

映像は緻密で独創的で見ていてワクワクする。音楽も美しい歌声に引き込まれる。
しかし、脚本がかなりマイナス。感情の
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.1

この映画そのものよりも、これが実話をもとにしているということに衝撃を受ける。
同じ国なのに、自分とは全然別世界のことが起きているんだ、ということを理性ではなく感情に訴えかけるのが映画のよいところかもし
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.2

こんな親友欲しかったなあと思った。
周りから孤立したダサい二人だとしても、一緒に騒いで喧嘩して驚いて慌てて落ち込んで泣いて笑って、何かシリアスか話をするわではないけど信じあってる感じ。

主人公達が優
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.4

久々に引き込まれる映画だった。

特に成田凌の目がすごい。静かに見つめているだけなのに、愛や罪悪感や悲しさ、寂しさ、怒りの感情がヒリヒリと伝わってくる。

しかし、ストーリー的には同じことを何度も繰り
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.0

見た直後はミステリーにもう1ジャンルの要素を混ぜただけの話だなあ、と思っていたが振り返ってみると面白かったかも。
確かに「完璧な高度なトリック」ではないが、見たことはない「奇想天外なトリック」ではあっ
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.2

映画を見たというより、芸術家の生活を覗き見たと言う感じ。
こんなにスローな映画を見たのは久々だったし最近忙しかったので、日常を忘れてまったりできた。

モリのちょっとおかしな生活をじっと見るだけの作品
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.4

意味の分からなさもここまでやれば面白いのだと分かった。

Qと同じく説明が特にない意味不明な設定や展開がバンバン出てくるが、Qのような暗さはなく、ノリノリでテンション高く「もう最後だしやっちゃえ」感が
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

1.7

最初から最後まで面白いと思えるところが1つも無かった。なんだこれ。

限られた空間での会話劇なのに、肝心の会話がつまらない。会話にテンポがない。
世間話の最中に突然熱くなって心情を語りだすが、どの流れ
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.0

ゴージャスな衣装と、テンポの良い展開が心地良い映画だった。

ストーリー的には特に目新しさはなく、フツーに計画して大きな困難なく盗んでそこまでひねりもせずにエピローグ、という感じ。大きな障害となるライ
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泥の河(1981年製作の映画)

2.5

タイトルから重厚な人間ドラマ的な作品を期待してたが、実際は少年の一時の出会いと成長の話だった。

全体的に少年の日々を描くだけで、ストーリーが薄い。大きく心情の変化が出そうなエピソードがあるのに、展開
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

2.8

会話劇は会話を積み重ねるうちに少しずつ真実が見えてきたり状況が変わったりするのが魅力だと思うが、この映画にはそれが感じられなかった。
ずっと同じ議題について意見を発散だけさせている会議のよう。

社会
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グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

2.3

壮大な景色の中で何か壮大な物語が展開してる雰囲気はあったが、振り返ってみると何をやってたのかよく分からない映画。

なんで剣を盗んだのか謎、なんであそこで恋するのか謎、なんであの流れで許すのか謎。登場
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

面白い映画ではない。途中寝たし。
しかし、見たことのないような不思議と魅力的な映画。

全体的に山も谷もなく、ドキュメンタリーのようにただ主人公の生活を見届ける感じ。
この台詞がいい、このシーンがいい
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.5

意味分からないとは噂で聞いていたが、本当に意味が分からなかった。

前作からの飛びっぷりはもちろん、観客に説明がない固有名詞と設定がすでに分かってる前提で会話が進んでいく。
映画を見た後で解説で理解す
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ミナリ(2020年製作の映画)

2.7

ドキュメンタリーなら面白いかなと思うが、フィクションのドラマとしては展開が無さすぎて飽きた。

少しずつ作物が育っていく様子はキレイだったし、おばあちゃんのキャラは立ってて良かった。
ただ全体を通して
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8 Mile(2002年製作の映画)

2.3

物語にもラップにもハマれなかった。

主人公が何か困難を抱えていて乗り越える話なら分かるが、この主人公はただの緊張しいなだけで、ちょっと気合い入れて緊張しなくなっただけ。
元々実力はあるから、強い敵に
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私というパズル(2020年製作の映画)

3.3

冒頭30分ぐらいの出産シーンが凄まじい。
多分ワンカットだったと思うが、陣痛から子供を抱き上げるまでが生々しく感動的で目を引き付けられた。

それ以外は最後まで静かでゆっくりとしたドラマで、これはこれ
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

2.5

「市民ケーン」のファンじゃないと何も面白くないと思う。
この映画単体として何かを感じるというより、「市民ケーン」の裏話としてダラダラ見る感じだった。

解像度の低い白黒映像や、音声のかすれ具合、フイル
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.3

病気も事件もない、どストレートな恋愛映画だったが、坂元裕二の台詞のおかげでかなり面白さがプラスされている。

序盤の二人が、音楽や小説などをメジャーなものではなく「知ってる人は知ってる」系のものを好む
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.2

現実はこんなうまいこといかないよなあ、と思いつつも人の善意を信じてみたくなった。
リアルなようでリアルじゃない、ほのぼの系の世界観が良かった。
脇役の20代の俳優達がコスプレにしか見えないことや、ラス
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

2.8

テーマというか、何を描きたかったのかよく分からない映画。

主人公が過去を反省せず暴力・怒りを抑えようとしない人間なので、全く共感できない。わざとそういうキャラにしたのだろうが意図が不明。周囲の人間が
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

2.6

悪い意味で頭を使う映画。

前半、日常会話では使われないような台詞が膨大かつ早口でまくし立てるように過ぎていくので、理解が追い付かない。
「判事が最悪」という以上の展開がほぼないため、人間ドラマではな
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.5

久々にミュージカルらしいミュージカルを見れて楽しかった。メッセージがシンプルなので、深く考えずに歌とダンスを楽しめる。

ものすごくカラフルできらびやかな衣装や映像が見ごたえがあった。ストーリーがうま
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.1

静かに温かく日常を淡々と描いた良い作品だった。
逆に言えば、淡々と描きすぎて家族愛や絆の深さをそこまで掘り下げられてなかった気もする。

映画的な表現が多かったので、久しぶりに映画らしい映画を見たとい
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.1

水、雷、炎といった技の表現は迫力とスピード感があった。夢の中でのコミカルなシーンは楽しかった。
ただ、見て後悔はしないが、ごく普通のありふれた映画という感想だった。

映像もシナリオも音楽も演技も、こ
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電車を止めるな! 呪いの6.4km(2019年製作の映画)

3.3

事前の宣伝通りチープな作りだが、お金をかけて全国公開してる下手な映画よりよっぽど面白かった。

全体的になんとなく戦隊ヒーローものっぽいわちゃわちゃ感が楽しい。
CGや特殊メイクは意外とちゃんとしてる
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.5

些細な言葉で傷ついたり、誰が悪いわけでもない不公平な現実に苦しんだり、トランスジェンダーの人の感情を丁寧に描いていると思った。
自分はトランスジェンダーではないが、当事者の人がこの映画を見てどう思った
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キャッツ(2019年製作の映画)

2.5

ミュージカルの醍醐味の1つである、俳優達がその肉体を使って表現するダンスの魅力が、CGとなったことで台無しになっている。

原作通りなので仕方ない部分はあると思うが、やはりストーリーがつまらなすぎる。
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

2.7

ずいぶんと薄い話だなと思った。
物語が実質動くのは最後の30分だけ。そこに至るまでに駆け引きや感情の盛り上がりがあるかと言えば、そうでもない。
ノーベル賞受賞の過程をフツーの台詞のやり取りだけでフツー
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罪の声(2020年製作の映画)

2.5

主人公たちに共感できなかった。

肝心の「自分の声が犯罪に使われたことに罪の意識を感じる」という部分が理解できない。
おそらくそれは、犯罪で誰も亡くなっておらず金もとられず、明確に不幸になった被害者が
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.2

悪くはないが、特に何も残らない映画。

保育園で子供を探すシーンや、ラストシーンの切なさはグッとくる。
が、そもそものコンセプトである「覚悟がないまま大人になった主人公がもがく」というのをあまり感じな
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