すいかめさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

すいかめ

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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.6

淡々とした静かで美しいラブストーリー、かと思いきや、ところどころに人間くさいおかしさに溢れたキレイ過ぎない暖かみのある映画だった。
冒頭のクララでこの二人のことが好きになる。

全体的に青みがかったシ
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朝が来る(2020年製作の映画)

2.8

話がなかなか動き出さないので序盤で寝た。ジャングルジムのエピソードを描いた意味が分からない。

やっと産みの母親が訪ねるという事件がおきて本題に入ったかと思ったら、その事件に関する夫婦の葛藤などはほぼ
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日の名残り(1993年製作の映画)

2.5

いつどうして好きになったのか全く分からなかった。

衰えていく主人公の父親や、一昔前の賑やかさと現在の静けさの対比など、さみしげな雰囲気は良かった。
ただ、主人公とヒロインの関係が良き仕事仲間、以上の
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.9

前も同じ映画作ってなかったっけ?と思うぐらい、三谷幸喜そのまんまな映画。

有名な役者をいっぱい集めて、ちょっとコミカルなことをやらせて賑やかに楽しもう、といった感じ。
役者達が楽しむことが第一に見え
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.2

1人の人間の命を考えさせられる。

ストーリーらしいストーリーはなく、主人公の普通の1日を追っていき、ラストに突然悲劇が訪れる。
その作り方がより「普通の人間が突然殺された」ということの重さを際立たせ
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望み(2020年製作の映画)

2.8

もっとメッセージ性のある作品を期待していたが、単に家族が葛藤する姿を見せるだけの作品だった。

シナリオが適当過ぎると思う。
ミステリー作品にしては謎や伏線がほとんどないし、ヒューマンドラマにしては感
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.3

何か大きな事件が起きる場面がある訳ではないのに引き込まれる。
台詞と視線から伝わる感情の揺れや、数々の小さな謎が、描かれている物語の裏で何か大きなことが起きてることを暗に感じさせる気がする。

結局多
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TENET テネット(2020年製作の映画)

2.3

面白くするためにわざと分かりにくくしてるというより、情報を整理して伝えることができず「分かりにくくなってしまった」感じ。思ったことをそのまま書いてしまった下手な論文の第一稿のよう。

逆行を表現した映
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.1

地味だが、登場人物それぞれのキャラがたっていて良い映画だとは思った。
でも多分長く心には残らなそう。

主人公が家族写真を撮っていくという設定は素敵だなと思ったが、それにしては主人公家族の描きこみが少
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.0

人の感情をとらえようと丁寧に作られた映画だなと思った。
見て後悔はしなかったけど、目新しさはなかった。この設定で想像できる範囲内のことをそのまま映画にした感じ。アメリカでウケたのは「本人にガン告知をせ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

久々にすごい映画を見た気がする。

PC画面という限られたシチュエーションの中なのに家族の愛、娘の疾走に対する不安感、苛立ち、怒り、焦りなどの感情が手に取るように分かる。
そしてもちろんサスペンスミス
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.0

前半はどんな衝撃的なことが起きても盛り上がりに欠けるので眠くなる。時々入る謎シーンもシュール過ぎて、なんか面白そうだがついていけない。
後半に入って物語に謎が投入されてから面白くなる。ラストの締め方も
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そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

2.7

スリルやサスペンスを楽しむというよりは、深まる謎を楽しむミステリーだと思った。

現代のミステリーに比べたら非常にシンプルな作りだけど、歌と人形に合わせて1人ずつ死んでいくという設定がやはり秀逸。白黒
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.4

前作に負けず劣らず脚本が練られまくっていてすごい。

どんでん返しという意味では前作の方が大胆で鮮やかだったが、今回は人と人との絡み合い方がかなり緻密に計算されてるし感動モノの要素もあって、前作とは違
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

2.9

若者が友達同士やデートで気軽に見れる系のありふれたホラーサスペンス映画。

質の高い映画を作ろうっていう気概は感じなかったけど、奇をてらいすぎてつまらない訳でもなく、フツーに面白かった。推理が強引すぎ
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.3

笑って、切なくて、ハラハラして大団円を迎えるまさに娯楽映画。

冒頭のやたらとカッコつけようとする銀ちゃんがまず面白い。ハチャメチャでヤスや小夏に迷惑ばかりかけるのに憎めない愛されキャラだった。
ヤス
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

2.9

月に降り立つまでの史実に、無理矢理主人公のプライベートを絡ませたという感じ。
主人公が葛藤したり悲しんでいる描写はあるが、それと月に行くという決意がどう結びつくのか分からない。

実際はきっと数々の失
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

2.6

非日常を経験した人々の日常的な会話の積み重ねからにじみ出る雰囲気、以上のものはなかった。

ドキュメンタリーっぽく撮ろうとしているせいか、緊張感のないシーンがダラダラと続く。印象に残るシーンや台詞もな
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劇場(2020年製作の映画)

2.7

終わり良くても全て良くはならなかった。
ラストだけ面白かったが、そこまでの2時間以上の中身が薄すぎてせっかくのラストが活きてないと感じた。

ヒロインが主人公を何故好きになるのか全く理解できない。
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.3

終わった瞬間「ちょっと待てー!」と思った。確かにタイミングの良い終わり方だけれども、オチがついてない中途半端な場面での終わりにモヤモヤする。
そこまでは扱い方が難しいテーマを真摯に作っていたのに、最後
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

2.4

妻を亡くして落ち込んだ男が新たな出会いによって立ち直る、というシンプルで誰が書いても感動できそうな話を、分かりにくく描いた作品だと思った。

何よりも主人公に共感できない。
主人公の感情がきちんと描か
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.2

黒人差別批判の映画かと思いきや、差別への不満を暴力で爆発させようとする黒人へ警鐘を鳴らすような映画だった。

この映画の中の出来事だけ見れば、黒人の行いは自分勝手で迷惑、自業自得のように見える。対して
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Red(2020年製作の映画)

2.4

終始思わせ振りな台詞と表情のみで、特に感情が伝わって来なかった。

夏帆は幸薄そうな雰囲気を纏うのは上手いが、不倫に走るような激情的な雰囲気が感じられない。
間宮祥太朗の夫のモラハラぶりは中途半端で、
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.6

前半はコメディエンヌ長澤まさみ劇場、後半はかなり強引だけど納得させられてしまうどんでん返しが楽しかった。

ドラマ版の流れからして、最終的には「実は騙してました!」となって主人公3人が勝利するのは分か
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五億円のじんせい(2019年製作の映画)

3.6

最後の15分で伏線を回収しまくり、かなり爽快で明るくなれるラストだった。
取ってつけたような伏線や、「いや奇跡起こりすぎだろ」というツッコミもなくはないが、見終わって前向きになれる。

その分そこまで
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

2.3

うーん、意味がわからない。結末もだし、この映画を作ったことも。

とりあえず主人公が人を殺しまくるだけで、そこに葛藤が見えない。別に警察に追い詰められる訳でもないのでスリルもない。
ラスト付近で急に不
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くちびるに歌を(2015年製作の映画)

3.5

爽やかで懐かしく温かい映画。
田舎の風景に夕暮れ、自転車を押し二人並んで歩く学生、という使い古された演出ながらやっぱりジーンとする。
メインキャストの男の子のザ・純粋といった感じの瞳が物語に良くあって
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.1

重厚な人間ドラマの雰囲気はあるが、中身が薄く感じた。

主演二人がかなりの熱演で、シーンによっては引き込まれた。が、やはりキラキライケメン芸能人オーラが消えないので、物語が浮わついて見える。
キムタク
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.2

世界で起こっている事実を伝えることの大切さを、記者ではない人物を主人公に描いたのが新しかった。

序盤は主人公が自分勝手な嫌なやつ過ぎて入り込めなかったが、後半緊張感が高まってきたシーンあたりから引き
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

2.7

大きな事件が起きるわけではなく、日常会話だけで人生が進んでいくというこの監督らしい作品。
物語の本筋に関わらない無駄とも思える会話も大量にあるため、ちょっと聞き逃したら展開についていけなくなり、ボーっ
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.3

あくまで子供向けのテイストは失わないのに、大人の自分でもちょっと涙腺にきた。

両親を失くした小学生が頑張る、なんて他にもありそうな見飽きた設定だが、この作品はストーリーラインがしっかりしてるので新鮮
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億男(2018年製作の映画)

2.7

高額当選を果たした人向けの教訓ビデオという感じだった。

確かにお金に関する疑問をなげかけ、お金に関して考えさせられるような台詞は面白かった。
が、人間ドラマとして感情が動くような場面がない。金持ちの
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.1

主人公の異常さが、とてもリアルで怖い。
冷静に悪事を働くような悪役とは違い、自分自身を礼儀正しく一般常識のあるよい人間だとすら思いながら行動しているふしがある。
妄想と現実の区別がつかず自分が正しいと
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.5

途中まで見た段階で、久々に「これはしっかり見ないと後悔する」と思った映画だった。

トム・ハンクスの一人芝居だけが魅力かと思いきや、そうではなかった。
海上のシーンは下手なアクション映画よりも迫力があ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.3

期待していた展開とは違ったが、エンタメとしてドロドロとした恐ろしい雰囲気を楽しめた。
韓国映画らしい薄暗く、黒々とした血みどろの映像が強烈。田舎の村の衛生状態の悪さがリアルで物語とマッチしている。日本
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

2.8

主人公の周囲の人に対する行いが酷すぎて全く共感できない。
自分の気分でショーをぶち壊し、常に被害者意識で自分の都合の悪いことは全て相手のせい、「私傷ついてるの」という態度で他人への感謝もほぼない。確か
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