オーウェンさんの映画レビュー・感想・評価 - 188ページ目

オーウェン

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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

2.2

つくづくバズ・ラーマン作品との相性は悪いのか、まったく中身にのれなかった。

確かに美術や衣装などの面で言えば文句はないし、ミュージカル場面にも違和感はない。
ただ画面では楽しく歌っているが、それが見
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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.6

マーガレットとジョージの夫婦の元へ息子が事故死した一報が。
その後再婚した息子の妻ローラが暴力を振るう夫に苦しんでいる。
助けに行くと、その一家の女家長はすべてを掌握した母親であった。

「アニマル・
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M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

4.4

ご存知の通り、軍隊を徹底的に皮肉ったロバート・アルトマンの反戦コメディ。

冒頭から掛かる「自殺のすすめ」が示すとおり、戦争の面影はほとんどないように見える。
そこへ2人の軍医がやって来て、一転して軍
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.0

パンクロックが好き少年のエンは夜な夜な飛び出して町で遊んでいたが、そこで出会った家の女性に恋をするが、その彼女からある秘密を打ち明けられる。

オタクな少年の恋愛ものという感じで入るが、その秘密から別
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ハピネス(1998年製作の映画)

4.0

ハピネスというタイトルとは真逆のような人間たちが織り成すドラマ。

人が感じる幸福の意義は多種多様。
この映画では極端なまでの嗜好を持つ人たちを捉えているだけ。

納得させる人物描写が充分に描かれてい
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.3

リンチ映画に関しては「ストレイト・ストーリー」ぐらいしか好きになれず、マルホランド・ドライブなどほとんどようやく不可能な領域。

そこでこの作品だがやたらと分かりやすく、混乱することもない。
物語とし
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ワールド・トレード・センター(2006年製作の映画)

2.4

911で飛行機が突っ込んだ映像は鮮明に覚えている。
その世界貿易センタービルに閉じ込められた男たちの救出劇が描かれる。

まず期待したのがオリバー・ストーンが監督をしていること。もちろん政治的な思想を
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コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団(2016年製作の映画)

2.3

ジョニー・デップの娘が主演であり、息子までひょっこり顔だし。
更には自身も結構な時間で出ており、娘ともがっつり共演という、ある意味親バカ映画(笑)

ケヴィン・スミスの前作の『Mr.タスク』のスピンオ
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.1

まずタイトルに引き付けられた。
その言葉を生み出す箇所が、SNSという現代性。

チェリーとスマイルはコンプレックス同士だが、その2人が出会うことによって始まる恋。

ネットの世界でしか主張が出来ない
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.5

こういう作品こそがスピルバーグが本領を発揮できるものなのかなと。
低予算などなんのその。アイデア勝負でこれだけの傑作が出来上がる良い例。

まずはあの不安を駆り立てるジョン・ウィリアムスの音楽が絶品。
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.7

ドイツ映画として日本に輸入されて来るのは政権下である東西ドイツ時代の話が圧倒的に多い。

そこでこの作品の要になるシュテージなる秘密警察の存在。
正直言ってそんなものが実在していたことも驚きだし、それ
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ヒットマン(2007年製作の映画)

2.7

何となくというかどこかで見たかのような内容であり、特別目新しいアクションもなし。

男が女を守るというこじつけの内容にも新鮮味はない。
そもそもティモシー・オリファントの顔がヒットマンに見えないことが
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ヒーロー 靴をなくした天使(1992年製作の映画)

4.0

個人的にはメディアを使った皮肉めいた感じは好きです。
ただ物語としてはもっと深く入り込んでもよかった。

ヒーローになった男が残した靴が、逆シンデレラ状態というのは面白いアイデア。
その人間に100万
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ドクター・エクソシスト(2016年製作の映画)

2.5

タイトルまんまで、夢の世界に入りエクソシストに取り憑かれた人を治す医者の戦いを描くホラー作品。

節操ないというか潔いというか、エクソシストの設定をそのまま使い、治す側を主役に仕立て上げただけのお手軽
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.8

恋の結末は分かっていない状態で見たけど、タイトルで過去形なので別れるんだろうなあとは思っていたが、心に残る恋愛映画になった。

絹と麦の出会いからして偶然だが、恋ってこういう出会いから始まるのもあるし
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.2

冒頭ぐらいにしか戦争自体の影響はないのだが、その後の少女にはすさまじい影響が残ってしまう。

反戦映画の類でもあるが、それをある一家を通じて知らせている。
禁じられた遊びとは一体何なのか。
それこそが
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SPL/狼よ静かに死ね(2005年製作の映画)

4.1

見て思ったのは久々に香港ノワール復活だということ。
硬派な物語に加えて、今の時代に合わせた格闘のやり取りが新鮮に思えた。

4人の刑事にドニーにサモ・ハンとそれぞれバックグラウンドを作っており、最後に
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赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

4.0

う~む。コーエン兄弟の作品だったとは最後の最後まで気付かなかったのがくやしい。

そう考えるとあのカメラワークなどコーエン兄弟らしいし、オープニングタイトルが出るまでの流れなども非常に印象に残る仕上が
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クローン(2001年製作の映画)

3.0

フィリップ・K・ディック原作としては「マイノリティ・リポート」に似ているのが気になるが、こちらはアクション控えめでサスペンス重視。

やはりゲイリー・シニーズが一人で引っ張っている印象がないため、緊張
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16ブロック(2006年製作の映画)

3.8

決して大作ではないが満足度は高いという、ブルース主演作では意外な驚き。

16ブロックを運ぶ任務がとんでもない事になってしまう。
要はダイハードと同じ巻き込まれ方の作品。

冒頭明らかに疲れきった顔を
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シャーロットのおくりもの(2006年製作の映画)

2.7

やってることがベイブと一緒の展開。であると所詮はモノマネの域。
何か違いを出せるようなものを作らないといけない。

その点はクモのシャーロットの存在が目新しい。
起こした奇跡をどう捉えるかにもよるが、
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ジャガーノート(1974年製作の映画)

3.9

ブリタニック号に仕掛けられた爆弾。犯人ジャガーノートの宣戦布告。
さあどう立ち向かうか。

いかにもな手法だがサスペンスを盛り上げる要素は多分にある。
普通は犯人とのやり取りなどが強調されると思うが、
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群がり(2020年製作の映画)

3.0

ちょっと前に「リーピング」という、イナゴが出る映画があったが、これはその数が比じゃないほど大量のイナゴが出てくる昆虫パニックもの。

イナゴで生計を養っている家族の母が、ふとした瞬間にイナゴを大量に生
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リプリー(1999年製作の映画)

3.7

太陽がいっぱいのリメイクというが、これだけ完成度の高い作品となると出来は自ずと落ちるのは明白。

概要は予想は付くがデイモンをゲイとしたことで、違いを作り出そうとしたことか。
ただこの設定なら後に苦悩
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

4.0

今時80年代みたいな学園ドラマを作る香港。
そこに混ぜ合わせるのはドニー・イェンであり、格闘が出来る教師という設定。

当然のように受け持つクラスは問題児ばかりであり、そこにドニーが1人1人個別に教育
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スーパーノヴァ(2000年製作の映画)

1.3

製作段階でもめただとかそういう裏事情はいいとして、肝心の内容が誉められた出来ではない。

どう見ても「イベント・ホライゾン」とほぼ同じ構成。
タイトルがほとんど絡んでこないのにも首を傾げてしまう。
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カクテル(1988年製作の映画)

2.7

ラジー賞を受賞するわ、トムのシェーカーさばきだけで物語はスカスカだとか、とんでもない批判に叩かれた作品。

見た目以上に悪いようには思わないが、あの中途半端というか歯切れの悪い無理やりな終わり方が引っ
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ジャーロ(2009年製作の映画)

2.0

これがダリオ・アルジェント作品かと。
過去作の恐怖を知っているだけに、ずいぶんと衰えたという印象。

女性をさらって切り刻む殺人鬼に対し、妹を誘拐されたリンダはエンツォ警部に捜査を依頼する。

犯人が
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とっととくたばれ(2018年製作の映画)

3.7

映画を見終わると、この邦題が適切だったと納得。
とはいえ冒頭のやり合いで、早速お前はいつ死ぬねんと思ったけど。

非常にシンプルな殺し合いであるし、ほとんどを家の中だけで済ます簡潔さ。
とはいえ出てく
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

4.2

実在のZ-BOYZを基に作られた青春映画。

お互いの夢からそれぞれの道に分かれていく仲間たち。
そして結末の爽やかさがひときわ光る一品。

ジョン・ロビンソンのいかにもな無垢な感じや、エミール・ハー
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炎の大捜査線(1991年製作の映画)

3.7

香港の4大スター競演みたいな筋書きだったように思いますが、お互いの味を殺したかのような大人しめな共演だったように思います。
まあお互いでしゃばらず物語を中心にしようとした結果か。

一応はウォン・カー
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.0

カルト作品の代名詞的な作品。

とある島に一人やってきた警官。
失踪した少女を探すためやって来たが、明らかに非協力的な島民。
やがて島での宗教や習慣など常軌を逸した行動が表れる。

ポイントは警官が敬
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3人の逃亡者(1988年製作の映画)

3.3

マーティン・ショートが出ていながら、思った以上にシリアス路線になっているのに驚いた。

逃亡者の状態になっているのはいいとして、ショートの女装姿など随分後半になってから笑いどころが詰まっている状態。
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.8

クローネンバーグが前作から快調を維持し、ヴィゴを再び出してまたもや傑作を送り出してきた。

いよいよ90年代の暗黒時代から戻ってきたクローネンバーグが描くのは、ロシアンマフィアの世界。
一人の女性とそ
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SAYURI(2005年製作の映画)

2.8

アメリカ人が作った芸者映画というのがとにかく違和感が残る。
原作があるとはいえ、芸者は中国人が演じているし。
英語で喋り捲る日本人に共感など見出せない。

衣装や景色などは日本らしさが非常に出ている。
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ザ・ラスト・マーセナリー(2021年製作の映画)

4.0

まさかヴァンダムがNetflix作品に出ようとは。
過去の栄光を揶揄したような作りもあるが、これはヴァンダム流のミッション・インポッシブルだった。

登場からして股割という形であり、アクションになると
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