弟二郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

弟二郎

弟二郎

映画(743)
ドラマ(0)
アニメ(0)

恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

細かいこと言うと「台風クラブ」を思わす力みが苦手。音楽の使い方も。せっかくのあのレコードの赤の直後に煙が目に染みるはないよと同「台風クラブ」のバービーを思い出し。でも光と影と色彩と風が彩る映像美。ここ>>続きを読む

パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.9

フランク・グリロ渋い。1・2作ともに極限下に置かれた人間を通し人間関係の本質を探るような視線が好み。前作の家族に続き、本作は他者との関係に焦点を向け。サスペンス色を削ぐので細かくは言いませんけど。良作>>続きを読む

パージ(2013年製作の映画)

3.8

娘が可愛い時点で僕の場合もう既に負けが確定してるわけですけど。キャスティングてか人の顔のチョイスの妙。極論により焙り出される人間関係の本質。女子供の綺麗事に押し潰されてく親父どもの悲哀が見事に凝縮され>>続きを読む

スペイン一家監禁事件(2010年製作の映画)

3.8

だったら何でATM行ったの?的に脚本雑ながら冒頭いきなりマジックアワーな長廻し。その後長廻しってより尺稼ぎな箇所も多々あれどゴダール3D先取的マルチビューやらラスト娘の佇まい等見所も多々。で、冒頭のあ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.9

大惨事感わろた。相変わらずのスピルバーグフォーマットな綺麗事臭がうざいんで適当に読み飛ばしたり脳内変換しながら見たら意外や意外超おもろかった。スペクタクルラブコメいけるなこの監督。ピラニア3D的な。ス>>続きを読む

八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)

3.6

『八仙飯店之人肉饅頭』懐かしいなあ。あまりの懐かしさについ。マカオやったんや。最近じゃマカオといえば回遊魚てくらい汚れた大人になってしまい久しぶりに回遊魚検索して摘発されたと知ったショックで超久々見た>>続きを読む

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.9

対してこれは前者に思え。スラッシャー遊びを牽引するマニアな兄貴のくどいテイストやらつい目で追ってしまう級タイッサ・ファーミガ優等生テイスト。加えて母娘的郷愁感。お母ちゃんがなあ好みじゃなかったな。

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.8

無茶な設定を逆手に取って小癪に遊んでくれる例えば『アバウトタイム』とか『バックトゥザフューチャー(1だけ)』とか『主人公は僕だった』とかあと『12モンキーズ』あたりだとかは大好物なんですけれども無茶な>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

4.2

ビッチパーフェクトていうストリッパーの映画かと思って見てみたけど冒頭でアカペラって気づいたけどアカペラグループとか反吐でる位嫌いやけど主役至上主義臭鼻につくけど音楽もぜんぜん好きなジャンルじゃないけど>>続きを読む

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

4.7

エマ・ストーンも豪快可愛いけど論理と知性なコリン・ファースが骨抜きになってく様がもう決定的に可愛い。嘘だろうがあほな恋だろうが人生に歓びをもたらしゃいいんだよっていう流石なエロ事仙人作品。やっぱ大好物>>続きを読む

サウダーヂ(2011年製作の映画)

4.5

録音のせいか、爆音のせいか、会場のせいか。聞き取れない会話が多々あってそれがもう何とも残念。それゆえ序盤苦しんだもののキャラ配置が見えてきたあたりから映画的悦びに充ちた映像のグルーヴに身を任せ一気に爆>>続きを読む

はなちゃんのみそ汁(2015年製作の映画)

4.3

死を傍らに生命を謳歌してみせようとするかの如き演出と、この世の光を讃えながらその瞬間を切り抜いてゆく祈りにも似たカメラ。TVの番宣テイストやお涙頂戴のメロドラマからは遠くかけ離れた、魂が震えるような瞬>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.5

そんで行きました。ガキめら連れて。なんかもうね、中学の頃見た映画の続きに、その頃の自分と同世代になったガキめらと出かけて行くっていうね(俺は自分の金で友達と行ってたけどね)、もう完璧に唯ひたすらに自分>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.4

ところがね。前述の通りガキめらが中学上がる頃になってね。ep1 公開って騒ぎになってね。連れてけ親父的な波が押し寄せるわけですよ。世間様の柵的なやつが。なら見とかなじゃん。3本とも。しゃあないじゃん。>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.9

ほんで続編ですよ。まうん前のよりはね、プロット効いてるとかね。ハンソロ味出たとかね。どうにもレーヤ姫がエロくないよねとか色々あるけど。もうあんなね、あんな終わり方をね、ビデオも普及してないようなあの時>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.5

ガキめらに映画みせてその反応見るのが趣味でした。ガキめらが小学生の頃。ガキめらは正直だからつまらないと寝る。そんな猿みたいな連中に名画みせる実験。こっちもストーリー思い出しながら「あここ寝そう」とか「>>続きを読む

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.2

悪い予感通りなにやら広告代理店臭立ち込める前半を過ぎると、家が売れますようにの長廻しあたりからぐっと渋みを増してきて、手は小さい方がいいあたりでやられたなこりゃと思ってたら、壺の長廻しが留めの一発。>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

4.1

冒頭から生々しい九州弁にいきなり持ってかれ。静かなる熱演とともすれば繊細に過ぎる視線が紡ぎ出す息づまるような140分。無名俳優陣の魂の芝居に鼓舞される如く苦手な光石研まで絶品の妙味。そういえば大好物だ>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

生臭味を帯びていくプロ意識の必然。下衆味を加速させていくジャーナリズムの落とし穴。説得力あふれる語り口がもらたす緊張感の持続。残忍性を際立たすような終盤の展開がちょっと残念。あそこは自由競争が産み落と>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

2.4

ガイリッチー映画といえば私めホームズで全く乗れなかった人間でございます。ロバートダウニー・Jr、ジュードロウで駄目だったものがこの面子で乗れようはずもなく。細切れの編集のせいか。ヒューグラントさえ空し>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.6

まいったなあちくしょう。完璧に乗り遅れちったなあ。各方面の皆々さまが騒いでたんで劇場いこうと思ってたんすよ。でもなんやかやあって数カ月DVDすら見れなかったんすよ。劇場どころか。もう。まいったまいりま>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.2

トムクルーズものとは相性いいのになんでかこのシリーズには歴代てんで乗れない。今度もアウトローの監督なんでちと期待してみたけどやっぱ眠くて。
とか思ってたらお、カーチェイスかっこいい。そういや格闘も中々
>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

前作でサム・メンデスなクレイグボンドに乗れなかった身、かつ前作iMaxの縦長なアスペクト比が災いしてか、総じて構図甘めに思えて仕方なかった身としては、一分の期待もなく、しかも成り行きで無駄に思えたiM>>続きを読む

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.4

序盤よかったのになあ。斧大会とかウルトロン登場の禍禍しさとかマーシーメイを思わすEオルセンの不穏なキャラとか。でもスカジョとかハルクとかなんか面倒臭い感じになってしもてるし家族愛とかいらんやろあれ。美>>続きを読む

0.5ミリ(2014年製作の映画)

3.2

わたくし老人もの嫌いで後世に迷惑かけるくらいならさっさと死ねとか俺もそうしたるわい見とけとか常日頃言ってますけど根本に諸先輩方への敬意があって、老化と共に子供じみてく諸先輩方をみてられないって思いと、>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.2

原作未読ながら派手さはなく細やかな心のひだを描いたと思えるこの物語の実写化はこの監督とこのキャストじゃハードルが高すぎたのではと。話の核となるべき4女の描写が魅力的な表情って程度では話をまとめきれない>>続きを読む

サンドラの週末(2014年製作の映画)

4.7

被害者意識臭にうんざりしつつおいちょっと待てどこと闘ってんだと呆れていたら的外れだろうが何だろうが闘ってくうちに他人の痛みや優しさを感じる強さと外界で闘う気高さを身に着けていくってお話だった。流石ダル>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.6

苦手な2の延長かとびくびくしながらやったけど。金捨てる気分で見に行ったけど。よかった見に行って。最高やった。なんやかやと騒いでくれたフォロワーさまのおかげでございます。サンキューマイフレンズ。
1の感
>>続きを読む

マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.2

2で懲りてたし評判もよろしくないんで3見てなくて。初見。あらら。2よか好き。ちょっと世界観とかエグ味とかにちょっと手ごたえ。面白い画もところどころ。でも雑すぎるし何と言ってもティナ・ターナーが致命的。>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

2.8

2は公開前なんか普通にハリウッド風アクション映画な印象を受けて。公開時スルーして。あとでビデオで見たけどやっぱ読み通り好きじゃなかったけど今やほとんど名作扱いで。自戒の念を込めつつ見直してみたけどやっ>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

4.1

公開初日組ですよ俺とか。でもガキの頃ハマった今じゃしょぼい映画程度の認識で。長らく見返す気も起きんかったけど。久々見たらこれが中々。リンチもバーホーベンも本稼働前のこの時代にこのエグ味は衝撃やったなあ>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさん(2015年製作の映画)

4.3

脱帽。この斜め上を追い続けようていう姿勢。ほんで見事に楽しませてみせるという。それにしてもキャラの立て方上手いよなあ。JK可愛いとか思ってたら更にだもの。恐るべきエンターテイメントスピリッツ。

ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.6

ちょ。たまげた。意表を突かれました。さあそろそろ本格的に堅苦しいヤツかと身構えてたら。雑誌プレミアが選んだ「もっとも危険な25本の映画」中の一本らしく。そんなん知らずに見たらこんなんびっくりしますよね>>続きを読む

中国女(1967年製作の映画)

4.1

文化大革命の頃の仏学生運動。政治的な観点に絞られてるんでむしろ易しいし、色々とググりながら見るんで勉強になる。やはりゴダールさんはロッセリーニさん同様、割と偏りなくどちらも皮肉ってくれるので見てて楽し>>続きを読む

彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

4.7

ゴダール作品に君臨していた女王アンナカリーナと盟友トリュフォーを失い、同時に成功への憧れさえも失った素のゴダール。独白の大部分は表現や人間についてのもので。素のゴダールの言葉が聞けて楽しい。
手紙では
>>続きを読む

メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.8

昨年の映画と言われても信じてしまいそうなほどに新鮮。政治的な側面にしても、恐らく当時よりも世界が偏った安定に覆われている今これくらいほのめかしてくれるのは大歓迎だな。堅苦しいってより清々しい。むしろ。>>続きを読む