jocxさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

jocx

jocx

映画(746)
ドラマ(0)
アニメ(0)

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

色彩や風景の美しさ、とても女性を鮮やかに魅せる。特に肖像画を描くシーンはとても惹きつけられる。フランス映画らしい表現だと思う。女性ばかりで描かれ別世界のような、神秘性さえ感じる。私にとっては島の暮らし>>続きを読む

ソニア ナチスの女スパイ(2019年製作の映画)

3.5

二重スパイはどのように仕立て上げられるのか?戦争は情報を握ったものが優位に立つ。そのために諜報部員が命懸けで情報を掻き集める。実際の女優ニア・ビーゲットの美しさや知性を利用して情報を得ようと、父親を盾>>続きを読む

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

3.8

なかなか面白い映画だったし、内容も良い。アニメーションも独特で、人物も分かりやすい。ヒュー・ジャックマンの声もぴったりで、大切なことを気付かせてくれる。子どもには観て欲しいけれど、鬼滅とドラえもんで、>>続きを読む

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.8

仲野大賀君の演技に尽きる映画。気が弱く人当たりがよく、しかし頼りなく、子供っぽくそんな役を時にはコミカルに哀しげに演じている。もちろん他の役者さんも良いのだが、本当に人の日常が描かれていて、誰もが側に>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.8

プロモーションを観て想像していたのと少し違う展開だったので、そうきたか…という感じでした。2人の純愛が美しく、優しく、陽の中に溶け込むような映像は2人の幸せを願わずにいられない。過去を背負った2人、十>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.3

子供の頃から苦労していると、知らないうちにそれに支配されてしまう。傍目には主人公オーティスは上手くいっているように見えるが、私生活はボロボロだった。子供の頃の父親との関係、それが大人になってものしかか>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

好き嫌いが分かれそうな映画。正直、私はドラッグとか下ネタ満載の笑いは好きではないので心の底から楽しめる映画ではなかった。アメリカの高校生はこんなにも簡単にドラッグが手に入り、飲酒やタバコが横行している>>続きを読む

ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.8

実在の話しで以外な人物がスパイだったのだが、これが本当に平和の解決なのか?と最後までモヤモヤする。武器として原子力の開発に携わり、広島長崎にアメリカが投下した後、平等に情報を共有させお互いを牽制させ、>>続きを読む

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

3.5

この映画がテレビだったら良くできた2時間ものだったが、映画になると残念なのは番宣でお腹いっぱいになってしまうことだ。プロモーション映像で想像と理解を得てしまうし、何より綾野剛のキャラクターがMIUと被>>続きを読む

17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

3.5

17歳の田舎の少年がタバコ屋で働き、意図しなくても戦時下のウィーンで戦争に巻き込まれていく。思春期の成長や深層心理など突発的だが、人としての生き方、考え方をタバコ屋を通して学ぶ。ナチスがオーストリアに>>続きを読む

誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.5

興味深い題材だったけど、調べるにつれてハーマーショルドから離れてしまって、そもそもハーマーショルドを知らない世代なので、彼自身を掘り下げて欲しかったし、結局違う組織が浮かび上がって、関連性は認められる>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.0

戦争はどこの国もどの時代も、やりたい人が情報操作するだけで、簡単に戦争という方向に向かってしまう。それをイギリスの情報部員がスパイなんだが、戦争を止めるために法を犯して、アメリカの不都合を暴露してしま>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

前評判が高かったので期待し過ぎてしまった。悪いわけでは全然なくて、つい観る方の勝手な想像と感動を望んでしまうので、捻りや分かりづらい進行などあると、ついつい評価を落としてしまう。そんな中でも蒼井優の演>>続きを読む

461個のおべんとう(2020年製作の映画)

3.6

この映画を観ると食の大切さを学ぶ。食べることはもとより、何を食するかが重要なのだ。そして、何を子供に食べさせるか?恥ずかしながら6年間5:00に起きてお弁当を作った。しかし毎日同じ様なお弁当で、とても>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

流行に乗って観た。子供に予め聞いて予習をし、総集編も見たのでストーリーはついていけたし、流れもわかった。なので感動はひとしおで、根底に流れる愛、友情、信頼、正義、これらが凝縮され、命あるものと、限界の>>続きを読む

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.8

実際の人物バート・トラウトマンの自伝。映画なので、ドラマチックにするために脚色されているところもあるが、彼が成し遂げた功績はフットボール界では輝かしいもの。最高の実績は、敵国のキーパーが罵倒されながら>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

4.5

良い作品です。観て欲しい映画です。思い出されるグリコ森永事件、もちろん映画はフィクションだけど、あの事件は子供ながら鮮明に覚えている。もし、あの時の子供が大人になってどのように生活しているのだろうか?>>続きを読む

みをつくし料理帖(2020年製作の映画)

4.0

タイトルロールのメンバーを観て、かつての角川映画を思い出した。そこが一番盛り上がった。映画は私は良かった。2人の友情や吉原に堕ちてしまった野江の自分に課した掟。それが痛いくらいに伝わる。テレビシリーズ>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.2

エミリオ・エステベスが監督・脚本・製作・主演をする。シンシナティのパブリック図書館で起きる様々な出来事が司書の目を通して描かれている。くだらない質問や寂しさを紛らわそうとする人、そして行き場のない人た>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

10月21日の国際反戦デーを意識したわけではないが、この映画を観られたことが嬉しい。シカゴで行われたベトナム戦争の反戦デモが暴徒と化し警察と衝突した。それを扇動したと言われている7人をシカゴ7人と呼ぶ>>続きを読む

ハッパGoGo 大統領極秘指令(2018年製作の映画)

3.6

同じウルグアイの作品なので『世界でいちばん貧しい国の大統領』と続けて鑑賞。驚いたのはウルグアイは大麻が合法化された国であるということ。しかし国内では栽培できず、国外から違法で購入している。これを支持率>>続きを読む

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

3.5

世界でいちばん貧しい国の大統領は、気さくで気骨があって、ユーモアがあってそれでどこか物悲しい。彼の経歴がそれを物語っている。投獄され、脱走し、銃弾を受けても彼は立ち上がる。貧富の差を受け入れて、その中>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.6

ベスト・セラーの映画化、何故これほどまでにヒットしたのか?日本と変わっていない、日本より少し遅れているだけ。むしろ、今は韓国の方が進んでいるのか?男性上位、女性蔑視、嫁としての立場、男子世襲、その中で>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.5

韓国の一般家庭の少女の日常が分かる映画だった。特に食事のシーンは興味深かった。プロモーションでこの映画を観てみようと思ったのだが、想像していた作品とは若干違っていた。1人の少女を通しての恋や友情、人間>>続きを読む

アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

あの指パッチンの曲が流れると心なしかワクワクする。かつて観たあのファミリーがアニメとなって帰ってきた。私は吹き替えで観たのだが、全然違和感なく、むしろ生瀬勝久は本人がモデルかと思うくらいしっくり来てい>>続きを読む

プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.0

とても考えさせられる作品だった。ここにいる人は皆犯罪者だが、この映像からはそんなことは感じられない。心に哀しみを抱えた若者だ。全員取材されている訳ではないが、少なくとも子供の頃親から虐待を受けたり、見>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.5

黒人の尊厳問題が取り沙汰される中、この映画は本当に考えさせられた。土地柄とでもいうのか、いまだに黒人に対して偏見があるようで、特にきちんと捜査もされずに犯人にされ冤罪を作る。新米のハーバード出身の弁護>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.2

草彅君が演じているだけで話題になってしまうが、アイドル草彅君を払拭するような作品であることは間違いない。プロモーションや番宣等で想像はつくが、それ以上の作品であった。私の知らない世界がたくさんある。ト>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

5.0

とても満足した映画で、久しぶりにパンフレットを買いました。さすが中野量太監督、心の奥底に響く良質な作品で、誰にでもある生と死を大切に描いている。前半の笑いと後半の涙で、本当に揺さぶられます。役者も全て>>続きを読む

グッド・ワイフ(2018年製作の映画)

3.5

女性の方が面白く見られて、気持ちも投入出来るかもしれない。恵まれたアッパークラスのソフィアのマウンティングと転落。セレブ妻たちの女王のごとく君臨していた彼女は、歴史的なメキシコの経済危機が到来し、友だ>>続きを読む

大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.5

フランス料理の豪華は素材をいかに活かすか、そして盛り付けるか、作品に登場するフランス料理はどれも美味しそうで、幸せになる。しかし、この女性シェフは大統領がマンマの味を求めていること、その人が何を食べた>>続きを読む

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.8

原作を読んでなかったのでプロモーションでやられてしまった。すっかりミスリードで、かなり勘違いしてしまった。ということで、うまいこと裏切られて想像した着地点とは別のところにいった。とてつもない大きな理想>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

今までにない世界観、前評判を聞いていたので神経を研ぎ澄ませて観ていました。自分なりに解釈をして、結びつくこと、つかないことがありましたが、ベースが分かっていれば難解ではないと思います。時間軸を中心から>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

ブルース・スプリングスティーンの歌の凄さは、呑気な日本人の殆どはわからないまま終わるのではないか?彼の歌の本質、泥臭い、底辺を這うような、そしてほんの少しの希望と夢。だからマイノリティーたちやアメリカ>>続きを読む

今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.9

テレビドラマから見ているとオールスター勢揃いで、ファンなら楽しめる。なので、この映画が初めての『今日オレ』を見た人向けではない。福田雄一監督ならではの、しつこいくらい役者任せの笑いとお馴染みのメンバー>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

3.8

アメリカの歴史を語る上で黒人奴隷の存在は忘れてはならない。なのにこの1人の女性は知らなかった。黒人奴隷はアメリカ人とは扱われず、まして人間でもない。家畜のように扱われ、労働力で人身売買の象徴であった。>>続きを読む