jocxさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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キング(2019年製作の映画)

3.8

イングランド史を知らなくても楽しんで観られたのは、根底に王としての苦悩や本当に信頼をおける家臣との友情がベースにあるからか。陰謀や交錯頑が渦巻く中、ヘンリーは冷静に且、自らの知恵で成長していく。イング>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.8

建設土木の工程が手に取るように分かり、それがマジンガーZの格納庫というとても夢のある話。現実と空想の間には笑いと苦悩と生きがいがある。そして各々のエキスパートの話しは感心できる。役者もキャラ立ちしてい>>続きを読む

キャッツ(2019年製作の映画)

3.6

すごく楽しみにしていたので正直がっかり感が否めない。メモリーには感動すら覚えたのだが、CGの強引さが大画面で観るとネコに扮した?大スターたちに違和感を感じてしまう。新たなストーリー展開の子猫も子猫に見>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.7

晩年のジュディがこんなにも苦労をしていたとは知らなかった。というより、あの楽しいオズのジュディから想像もつかない。子どもの頃からステージママの束縛、プロデューサーのパワハラ染みた言動、全て大人の思い通>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

この人はどれだけ自分を追い詰めたか、ホアキン・フェニックスの演技に鳥肌が立った。こんなにも残酷な男がこんなにも悲しくて辛い人生で作られていたとは…映画だというのも忘れて共感してしまう。それだけ精神的に>>続きを読む

マレフィセント2(2019年製作の映画)

3.7

アンジェリーナ・ジョリーのための映画であることは否めない。しかしながら彼女は良くも悪くも強いので、彼女の全てが詰まった映画。違ったものを受け入れること、共に生きることは困難だ。お互いの主張がぶつかれば>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.6

アカデミー賞の前に滑りこみセーフで間に合った‼️内容的には役者と彼のスタントとの友情だけど、当時のハリウッドの様子が分った。自由だけど狂気に満ちて、差別的。豪華な中に愚直な悲しいほど不器用。人物描写は>>続きを読む

ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.5

ハルキストとはしては是非観ておかなければならない映画。こんなにも世界で読まれている作品の陰でどれだけの人が考えて苦しんで翻訳をして、村上文学を支えているのだろう。現実的なようで非現実的な世界。夢と現実>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.9

伊坂幸太郎の原作は映像化が本当によく合う。アイネ・クライネ・ナハトムジークつまり小夜曲、誰にでも起こりうる小さな夜の出来事。今回は登場人物が絡み合っていて、ひとつの着陸点に到達する。人生に失敗したり挫>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.8

この手の映画は美術が好きで、特にゴッホが好きだと見応えがあると思う。思いのほかゴッホの作品は多く、特にサンレミで描いた作品は多い。そこに辿り着くまでゴッホは孤独を感じ、期待を裏切られ、心の支えを失い、>>続きを読む

ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝(2018年製作の映画)

3.5

ゴッホの展覧会の後なので、知っている絵がたくさん出てきてその描かれた背景などが分かり勉強になる。あの独特な技法は魂で描いているかのよう。ゴッホを知りたい方は楽しめると思うし、どちらかというとドキュメン>>続きを読む

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

4.0

最初から衝撃的なシーンから始まる。生きているけれど、世間には存在すらしていないような精神病院。様々な事情を抱えた人が静かに暮らす。そこにいることでしか生きられないかのように。家に帰りたいと思う者もいれ>>続きを読む

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.9

父親の死を通して思い出の食事が通夜に振る舞われる。食事の思い出は家族残しても思い出。楽しい思い出、悲しい思い出、怒りの思い出、当時のいろんな思いが蘇り過去の点と現在の点が結びつく。バラバラな家族が一つ>>続きを読む

パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

3.7

堕落した若者が成功する話はたくさんあるが、最近よくある駅のピアノで弾いているマチューのピアノの才能を見抜きピアニストとして才能を開花させる。展開も先読みできるし、主人公に思い入れができないのは、努力し>>続きを読む

レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

4.2

女性指揮者は本当に数少ないし、ついこの間まで男社会だった。あのベルリンフィルだって女性を入れたのは記憶に新しい。カラヤンだって相当揉めた。どの世界にも、その世界にしか通用しない掟みたいなものがある。そ>>続きを読む

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

難しいけど考えさせられる映画だった。一国の経済が破綻すれば諸外国に介入され、独自の経済が混乱させられる。数字に明るくないし、経済も初歩的なことしかわからないが、銀行と中小企業の関係性や富裕、大企業の癒>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.1

オリンピックの開催中にこのような事件が起こり、ヒーローが一変して容疑者になるという事件があったことなど記憶になかった。テロも怖いが、保身のために偽装してでも犯人をでっち上げようとするFBI、スクープ欲>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

このような映画は賛否が分かれるかも。スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの演技だけでお腹いっぱいになった。お互いの良いところを知りつつも分かれることを選択する。同業者はライバルでもあるので、な>>続きを読む

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.2

インドのカースト制は21世紀になっても続いているのか。息子には大学にいかせながらも身分制度に縛られている父親、夫が若い愛人を連れ込んでも女性蔑視の世界から抜けられない母親、宗教や職業で差別されながらラ>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.8

インドでこんなにも大勢の人が亡くなっているにも関わらず、記憶に残っていない。
いつもと変わらない日常が、テロリストのせいで一変してしまう。最初から最後まで緊張して観ていた。この映画の凄いところはホテル
>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.7

リリー・ジェームスのキュートさが全面に出ている。ストーリーはもっと劇的なものを期待していたのと、読書会のきっかけとなったエリザベスをもっと掘り下げていれば違ったと思う。とはいえ、なんとダウントン出身の>>続きを読む

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.5

19世紀のベトナムの片田舎、絹で財産を築いた富豪、一夫多妻制は時に14歳の少女ですら犠牲になる。それぞれの夫人の立場が華やかそうにみえて、悲しい。そして秘密を各々抱えている。映像が美しく、何か象徴的で>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.8

カイジの上映から10年、生活はクズだけど性格は熱いカイジに愛着が生まれる。原作や前作などに思いいれがある人は評価は低目かもしれないが、楽しく見られた。懐かしいシーンやお馴染みの台詞、登場人物には微笑ん>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.6

この映画は子供向けだが、大人でも楽しめた。可愛くて癒し系。わざわざ観に行くほどでもないが、お孫さんや小さな子供と一緒に安心して観に行けると思う。子供に理解しやすく、大人も楽しめるなら良い映画だと思う。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

カンヌをはじめ多くの映画賞を受賞しているのも分かる。社会派で貧困家庭と上流家庭の差が面白いくらいに歴然としている。
その象徴が住む地域性、上流階級は高台に貧困層は下町の半地下に。暴風雨の時、雨水は上か
>>続きを読む

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

4.0

大好きなシリーズ。テレビでしっかり観ていたので、ダウントンメンバーが帰ってきて本当に嬉しい。それぞれ成長したり、問題を抱えたり、そしてなんといっても今回はダウントンに国王夫妻が来る。イギリスの良き時代>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

車好きにはたまらないと思う。フォードのこんな時代があったのは知らなかった。特にクラッシックカー好きは1960年代のフォード、フェラーリ、ポルシェなどスピードと耐久性の原点が見え隠れする。ル・マンは本当>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

4.2

周防監督作品は誰が観ても分かりやすいところが魅力の1つだと思う。今回も楽しく観られた。お馴染みの周防組の役者に加えオーディションで決めたという成田凌と黒島結菜の役がピッタリとあっていて引き込まれた。笑>>続きを読む

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.5

こんなに笑って泣ける映画はない。懐かしい顔ぶれ。歴代マドンナは本当にしやかで美しい。過去の映像を回想シーンとして上手く繋げている。ときに生きること、思いやること、そして家族とは老いるとは、人間の不器用>>続きを読む

ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!/ハード・デイズ・ナイト(1963年製作の映画)

3.5

前の回でイエスタデイを観たので、どうしてもビートルズが聴きたくなってこの映画を観る。昔の映画なので、出来はさておきビートルズを堪能した。アイドルと言っていいのか分からないが、想像以上にハード・デースだ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.7

今年の一本目。ビートルズがいない世界がどう時空を超えたのかよく分からないが、なかなか面白い発想なので飽きずに観られた。ビートルズに思い入れのある人と基本情報しか知らない人だと評価は分かれるかもしれない>>続きを読む

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

4.0

さすが人気漫画だけあって、たいした知識がなくても楽しく観られた。ノベルティーの冊子のおかげもあってある程度のあらすじ、内容もわかる。そして何よりヒーローという課題で、勇気や正義そしてワンチームと言うま>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

4.0

仕事に命をかけるとは、この仕事のことをいうのではないか?世界のどこかで戦争があっても人ごとで、おそらく知らされてない紛争闘争はたくさんある。その中でいつも犠牲になるのは民間人、弱者である。メリー・コル>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

今年劇場108本目の映画。この映画は見て欲しい映画です。レバノンの首都ベイルート、名前は知っているけどこの国のことはあまり知らない。この国がこんなにも貧困だったとは。主人公の男の子も登場人物もほぼスト>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

まだまだ続くのではないかと思われるような終わり方。きっと終わって欲しくない欲望から来るのだと思う。今回はチューイに泣けた‼️親友のハンソロ、レイヤを失ってチューイの叫びに涙が止まらない。根底に流れるも>>続きを読む

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.5

フルCGにしたことで、賛否が分かれるところだろう。少しぎこちなくもあり、またある場面では躍動的であったり、まだまだ進化しそうだ。脚本はよく練られてはいたが、意外にも第二次世界大戦の十数年後に設定したこ>>続きを読む