jocxさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

4.2

元妻が言ったとおり、あの声を聞いたら誰もが好きになってしまう。その上、熊のような愛らしさとユーモア、凄いアーチストがとても身近に感じられたドキュメント。
テノール歌手は自分の生活声ではなく、作った声。
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サンダーロード(2018年製作の映画)

3.6

こんなに不器用な男はいない。滑稽だけど物悲しい。家族を失った喪失感、母親の葬儀で踊ったところから歯車が良からぬ方向に向かってしまう…人って職業に関係なく弱い、しかし強くなれるのは守る人や信じる仲間、居>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.0

高校のボルダリング部の小寺さん。今でいうなら「不思議ちゃん」でも、なんでも一生懸命。最近の若者は一生懸命やる人を馬鹿にしたり、貶してしまうのか?結局、それができないから、ひがんでしまうのかもしれない。>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.8

その人物を評価する時に何を観るのか?見えている部分は真実なのか、よくいう「裏の顔」は本当に裏なのか?難民からアメリカの優等高校生になったルース。学校の期待は彼の励みなのか重荷なのか、両親は正しい子育て>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.3

ホラーは苦手だけど、これはそんなに怖い気がしなくて観ることにした。目当ては亀梨君なんだけど。やはり、全然怖くなくて目に見えないものを見えるようにしてしまうことは、かえってリアリティの欠如になるのかな。>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.7

こんな時期だから笑いたくて、プロモーションを観ていたら楽しそうなので鑑賞することにしました。内容はコミックならではのハチャメチャぶりと、ほぼ振り切った竜星涼の演技に笑えました。内容はさほど濃くないので>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

ジョンFドノヴァンと少年の2つの人生が絡み合う。母親との関係に悩み煩い、心の拠り所を探す。俳優の葛藤やスキャンダルはゲイを隠して生きて、自分自身を偽る。そして孤独と戦い続けいつしか薬に委ねていく。子供>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.5

こんなにも楽しく、面白く、緊張感があってワクワクして、しかし悲しくて切なくて、怖くて怒りがこみ上げてくる映画は滅多に出会えない。朝鮮戦争の最中の収容所。様々な人種、性別、イデオロギーなどを超えてダンス>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.2

『トイ・ストーリー』を作ったピクサーだとどうしてもハードルが高くなってしまうが、私は充分楽しめた。ありがちの話ではあるが、家族、兄弟愛。希望、努力、そして信じること、そして本音と建前。自分の醜い感情は>>続きを読む

ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

3.5

プロモーションを観た時に面白そうだと思って観たが、正直この手のセンスの笑いは多すぎると飽きてしまう。つまり下ネタが満載すぎるのだ。携帯のAIが感情を持ち、生活を支配するという内容にまんまと引っかかって>>続きを読む

弱虫ペダル(2020年製作の映画)

4.0

とにかく手に汗握ったし、廉くんのダサイ感じがとても良く、最初から最後まで楽しく観られました。伊藤健太郎と橋本環奈の取り合わせが『今日俺』と公開が重なったしまったのが、良かったのか悪かったのか?橋本環奈>>続きを読む

ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

4.0

どこの世界でも、21世紀になっても女性が立ち回るには壁があって、セクハラモラハラ、パワハラの連続。しかし、この先人たちがこれからの女性のために道を開いてくれる。この映画は女性としての無限の可能性と誇り>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

この映画は好き嫌いが別れる映画だと思う。というか得意か苦手か…私は苦手である。このような部落的な生活を題材にしたのはいくつかあるが、今回の映像は慣れなかった。美しい田園風景と民族的な白い衣装、華やかな>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

これは映画ではない、事実なのだ。砲弾の音、人々の叫び声、床にこびりついた赤黒い血。昨日まで笑っていた人の遺体。シリアという国で起こっている内紛。アサド政権という呼び名はニュースや新聞で見るが、海の向こ>>続きを読む

21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.8

経済の話しは分かりづらいと思ったが、とても勉強になった。貧富の差が激しいと、経済はひっ迫する。そして、富めるものは上手くすり抜けてお金を独り占めにしている。税金逃れをする術もちゃんと心得て。
今、コロ
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.3

毎回どこまで騙されていて、どこまで真実なのか、想像しながら見る。今回も予想の上の上をいった。ただ違うのは、ただ騙したのではなく、信じたものが真実であり、情けが幸せを呼んだこと。いつもながらお見事である>>続きを読む

ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

3.8

ダンサーの肉体の美しさ、表現力の繊細さや情熱、それらは舞台で見られるが、心の中にある虚無感や焦燥感、狂おしいくらいの愛情はダンサー自身の心の底にある。ジョージア舞踊は知らなかったので、ダンスシーンだけ>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.8

あの有名な『レ・ミゼラブル』と同じ題名にしたのは、現在でも同じようなことが起きているからか。あの有名なバリケードのシーンであるモンフェルメイユは犯罪地区と化している。地域の警察、自称市長、移民、薬の売>>続きを読む

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.8

画商という世界、とても奥が深く難しい。
いかに価値のある絵を見つけて売るか。1枚の絵と出会った彼は老体に鞭打って1枚の肖像画を獲得するために奔走し、その絵画を調べまくる。ポイントは画家のサインがないこ
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最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

3.8

相変わらずの面白さ。今回も宗教の違いや国籍の違い、性別など様々な角度で攻めてきます。娘は肉親だけど、婿は他人。だからこそ友達のようであり、兄弟のようであり、楽しい関係になるのかもしれない。なんのかんの>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

小さな綻びがだんだん大きくなって、取り返しのつかない事態に発展する。彼は完璧だったのか?家族は理想的だったのか?高圧的な父親、仕事に夢中の母、自分を完璧に装う兄、孤独を感じている妹。ダイナーでは裕福で>>続きを読む

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

内容もさることながら役者が好きなので役者を観に行ってしまった。子供の頃、小学校の図書館で読んだエジソンは凄い偉大な発明家だったけど、実はかなりのクセモノで嫉妬深く、かなり嫌な奴に描かれている。「人を殺>>続きを読む

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.8

エンドロールでどれだけのスタッフを使っているか、それがこの映像と繋がっているのだと思う。酷評されていたようだが、私は楽しめた。動物たちが生き生きとしていたし、ハリー・コレットが初々しい。子どもと観ると>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

ダン・ブラウンの小説、『インフェルノ』出版の際、流出を恐れた出版元が各国の翻訳家を地下室に隔離し翻訳をさせた実話。
想像してたよりずっと複雑でしかもだれることなく楽しんで見られた。サスペンスならではの
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ライブリポート(2019年製作の映画)

3.3

こんな展開は有りですか?と思うシナリオで、どちらかというとSNSで推理というより実況メインなのでアクションシーンが多い。SNSの使用方法として、これでいいのか?と思うし、一般市民を簡単に巻き込んでいる>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

女の子のバイブルのような『若草物語』母から娘へそして孫へ、三世代四世代と受け継がれていく名作。それだけに時代に沿った描き方があり、描けないものがあるのかもしれない。『若草物語』に思い入れのある人や昔な>>続きを読む

THE UPSIDE 最強のふたり/人生の動かし方(2017年製作の映画)

4.0

有名なフランスの『最強のふたり』リメイク版。フランス版を観てから観ると見劣りがする、と言われていましたが、私はあまり感じませんでした。多少設定が変わっていたが、現代版になっていたのでそれなりに納得がい>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.9

重そうなテーマなので途中で集中力が切れると思ったが、とても引き込まれた。三島由紀夫の魅力、特に目に引き込まれた。それは劇中の瀬戸内寂聴も言っていたが、とてもスマートなのだ。右翼の三島と左翼の東大の学生>>続きを読む

一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.8

広瀬すずって、どんな表情をしてもアップに耐えられる役者だと思う。予告や宣伝で大方わかり切ってしまったが、脚本がよく出来ていたので楽しく見られた。娯楽映画だけど、チョイ役の役者が豪華過ぎる‼️それを見つ>>続きを読む

野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.6

アメリカの冒険小説なので、大自然の雄大さや過酷さ、神秘さが犬のバックとバックに関わる人間を通して描かれている。ライオンキング同様モーションキャプチャーを通じてCGで動物たちが描かれているめ、とても人間>>続きを読む

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.5

やはり二番煎じは否めない。予想外の展開も無理くりに思えたし、細かい演出や脚本に突っ込みたくなる。白石麻衣を使った事で演技も前回に比べて質を落としてしまって、作品に違和感を与えてしまう。それでも新たなキ>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.6

一昨年の#Me too 運動を思い出す。女性が立場を得る為にハラスメントを受け、のし上がっていく。実力社会のようで、実は、男性社会の上に成り立った女性の社会進出。ある意味プライドを捨ててその地位を得た>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

正直、感想が難しい映画。人それぞれ思うところがあると思う。現実的なことを考えると、当時の東原や原発を肯定していいのか?と考えることもできるし、純粋に映画として観て感動していたと思う。原発の問題は簡単で>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

最近久しく見なかったミステリー、推理系の映画。台詞やセットに伏線があり、ありがちな話しではあるが、それぞれのキャラ立ちもしていて面白く観られた。
有名俳優たちも今までの役どころを封印した演技で、映画に
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.8

テーマ曲を聴いただけでワクワクする。テレビシリーズから大好きで欠かさず観ていた。先月ソニーピクチャーズのスタジオツアーに参加した時にエンジェルの小道具などあり、思い入れもひとしお。今回もストーリーが捻>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.3

神様の声が聞こえない‼️と教皇様が言う。なんて切実な叫びなんだろうか。教皇様も人間なんだけど、どこか神格化してしまう。過去の過ちに苦しんだり、バチカンやカトリック教会を守るために降した決断に苦しみ、孤>>続きを読む