ドキュメンタリー的な劇映画を期待していたけれど、少し期待外れだった。(まるでスターウォーズのように)時間的スケールの大きな物語を、家族の陳腐な確執の物語に落とし込んでしまっているように見えた部分もあ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリー的な劇映画を期待していたけれど、少し期待外れだった。まるでスターウォーズのように、時間的スケールの大きな物語を、家族の陳腐な確執の物語に落とし込んでしまっているように見えた部分もあった>>続きを読む
セーヌ川で岸に繋がれたアダマン号と、橋のうえを絶えず行きかう車や川を下る船を同時に映す冒頭と終盤のロングショットが印象的だった。忙しない世界と隣り合いながら、ぷかぷか浮いているアダマン号。ケアの現場を>>続きを読む
津久井やまゆり園での事件から8年を受けて無料公開されていたのをきっかけに観ました。生後すぐ、脳死に近い状態と宣告された彼女の生存に不可欠な、医療機器の音が響き続けているところで、最近別の機会に『関心領>>続きを読む
「カメラに守られている気がするが、それは錯覚だ」「壁は撤去されても傷は残る。忘れられた傷は癒えない。だから私は撮り続ける」という監督イマードの言葉。羊の血が流れているショット、同じ色の血が屋上にも流>>続きを読む
最もピュアで、脆弱な立場に置かれたシリアルキラーだからこそ、暴力の衝動もまたピュアに現れてくる。抑圧的な母親、裕福な義理の姉、態度を豹変させた不倫相手との権力関係が固着し、どうにも動かすことができない>>続きを読む
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「辛い状況に追い込まれながらも、悲観的にならず生き抜こうとする者の強さ」(作品説明より)を描く群像劇では、あるかもしれない。しかし写されていたのは、作品説明から私が想像した娼婦たちの底抜けの明るさや逞>>続きを読む