田中登のデビュー作。
華道家のマダムである中川梨絵は性嫌悪気味。
そのトラウマが徐々に明かされていくのだが、犬を連れた暴漢に犯されるというもので、犬も強姦に一役買っているのが今では不可能な描写。
ロ>>続きを読む
”ほとんどビョーキ・カンパニー”。実に時代を感じるフレーズ。
初見は性犯罪であるかのように見せて、実は顧客の要望通りのアブノーマルプレイ。
宇能鴻一郎モノらしくわいせつモノローグ主体で進む。
レイプシ>>続きを読む
何だかすごい映画だった。
物憂げで生気のないパトリシア・ニールが、ゲイリー・クーパーに出会った瞬間、火のような女になる(出会いの場面、見上げるような立体的な画がまた鮮烈)。
家への誘いを断られるや馬に>>続きを読む
下品で荒くれた炭鉱夫たちのカリスマ。
監督はマーティン・リットなので、いつも通りポール・ニューマン主演でも撮れたろうが、007とは正反対のショーン・コネリー像を1969年時点で立脚した点で価値ありか。>>続きを読む
一人は警官、一人はギャングの幼馴染同士。
『汚れた顔の天使』みたいな設定だが、もっと乾いたスタイル。
期待ほどじゃなかったが、若きシェリー・ウィンタースに既にギャングママの香り。
意外と言っちゃなんだが、面白かった。
パートカラーやら時系列いじりやらあるので普通の映画よりは小手先が多いと思うが、これでも近年のノーラン映画ほど鬱陶しい技法優先でなく、最後までしっかり見れた。
前>>続きを読む
尼寺に入った不良少女(安田道代)が美しき尼僧(若尾文子)に惹かれるようになるレズビアン映画…に見せかけて途中から生臭坊主の若山富三郎が大暴れ。
なんだかんだお人好しだった『極悪坊主』のときより遥かに悪>>続きを読む
アフリカ帰りのカンフー青年が悪者と対決!ってまるで少年漫画。
リアル少年漫画の主人公みたいなルックスの真田広之だからこそ成立する。
珍しく千葉真一が出演してない(アクション監督として参加)が、代わりと>>続きを読む
『サイコ』のエピゴーネンなイギリス映画。
ダウン症のふりをした青年がブルジョワ家庭に忍び込むという悪質な設定。
青年を演じるのはハイウェル・ベネット。『きんぽうげ』で見たときいかにもイギリス俳優な陰湿>>続きを読む
ナンシー・マイヤーズの『ファミリー・ゲーム/双子の天使』ってめちゃくちゃオリジナルに忠実だったんだな。
この時期のディズニー実写特有のアニメーションOPが可愛い。
しかも両親役がブライアン・キースとモ>>続きを読む
実録犯罪映画数多しとはいえ、未解決事件を犯人側から描いたのってあまり記憶にないな。それだけで挑戦的。
犯人をおびき寄せる目的で作られたらしいが実に眉唾で、むしろ観客を煽りに煽るような作り。
日常と殺人>>続きを読む
低劣ポルノかと思いきや実験アート系映画。
ポルノ女優と思しきサーカス女を、ポルノ鑑賞狂いのブルジョワ家庭が見初めて家に招き…という筋書きはポルノそのものだが、時系列・会話・演出ともに何一つこちらの予測>>続きを読む
当時70の爺さんが撮ったとは思えない、内容ビジュアルともに毒々しい暴力映画。
クズどもの逃避行と仲間割れ。普通3人いれば一人ぐらい良心役がいるものだが、主人公のニコラス・ケイジからしてろくでもない。>>続きを読む
第1次世界大戦時、一人の女をめぐる家族を描いた大河ドラマ。
カリスマ的な次男ブラピは『リバー・ランズ・スルー・イット』をさらに野性的にしたような役。
ヒロインのジュリア・オーモンドが尻軽な上に、兄弟た>>続きを読む
病院で死の宣告を受けた昼行灯のベテラン刑事が決死の奮闘を見せる…喜劇的『生きる』みたいなポリスアクション。
「埋もれた傑作!」という世評ほど面白くなかったが、カーアクションは気合入りだし、基本騒がしい>>続きを読む
夏が終わる前に再見。
イマドキの戦後娘が、華やかな舞妓の世界に飲み込まれていく。
相変わらず醜悪な男たちばかり出てくるし、描かれる内容はグロテスクそのものなのに、映し出される絵が美麗過ぎて美しいものを>>続きを読む
「その火を飛び越えて」の場面の吉永小百合の美しさ。そら熱狂的人気も出るわ。
島のロケが圧倒的で、画面を見ているだけでも満腹になるというのは大映ならいざ知らず、日活映画ではあまりない感覚だ。
マカロニ>>続きを読む
現代パートをモノクロに過去パートを鮮やかなカラーにするとは、なかなか味な真似をなさる。
”現代の吉永小百合”の相手が高橋英樹ではなく浜田光夫というのは良手だと思う。
ここで現代パートでも高橋英樹を出し>>続きを読む
社会人女子がイケてなかった高校時代に逆戻り…
とはいえ『13 ラブ 30』と違いSF要素はなく、記者として高校に潜入するというもの。
女子高生時代のドリュー・バリモアが『キャリー』ばりにイジメられてて>>続きを読む
『山猫は眠らない2』はたいしたことない映画だったが、エリカ・マロジャーンという女優が印象的だったのでこちらも鑑賞。
ヨーロッパ映画によくある女1人を男2人が共有するメロドラマと思いきや、気弱だった青年>>続きを読む
小学校5年時の映画クラブにて視聴覚室でみんなと観た。
グロくて早退したくなった記憶がある。
このシリーズは4→2→3→1という変な順番で見たので、出来は別として一番印象に残っている。
エイリアンの死>>続きを読む
原点回帰(犬)。
世評ほど酷いとも思わないが、偏愛するほど好きでもない。
エイリアン側の主観視点もこの時点で特に新しくもない。
ただ、リプリーの最後は好きだ。
久々に鑑賞。
なんかもっとエイリアンが1000匹ぐらい出てくるイメージだったが、こんなもんだったか。
初見時、遠隔機銃の残り弾数でエイリアンの侵攻状況を知らせる演出に感嘆したが、予算繰りのたまものだっ>>続きを読む
映画を数多く見れば見るほど、その製作年代というものを意識していくようになる。
正直初見時は全然意識してなかったが、あらためて1979年という公開年数に驚愕する。
チェストバスターのチープさやエイリア>>続きを読む
鑑賞してまだ一週間しか経ってないけど既に内容忘れかけてる。
いかにも死にそうな奴から順当に死んでいって、フェイスハガーもエイリアンも特に何か驚かせてくれるわけでもないが、いつもの持ち芸を見せてくれる。>>続きを読む
一瞬、そこらの少女を女優に使ったのかと思ったら趣里だった。
あの小屋から舞台を動かさず、趣里と少年と復員兵との疑似家族者が始まるのかと思ったら早々に破綻して驚いた。
そこから少年との関係が、これまた早>>続きを読む
学生時代、イキって難解な映画を知りたいと思いこれを観た。
結果やっぱり難しくて、十数年経った今レズセックスの場面しか覚えてなかったが、久々に再見。
アート系映画が苦手な俺にとって、「難解なのに面白い」>>続きを読む
台湾ニューシネマかつオムニバスって苦手な組み合わせ…と身構えてたが、意外と面白かった。
4分割されて薄味になったぐらいが俺には合ってる。
1話目と2話目は大映とか日活の児童映画みたいで良かったし、3>>続きを読む
『無法松の一生』要素はほぼなく、むしろ現代版『西鶴一代女』。
悲惨なことしか起こらない主人公の人生を、グロテスクなまでのきらびやかなビジュアルで装飾。
当時はMV的作風が悪く言われることもあったけど、>>続きを読む
五社英雄没後の縮小再生産という感じだが、撮影は良いので映画のルックをしているのが救い。
女郎たちが器械体操みたいなダンスをしたり、古臭くならないよう色々頑張っているんだろうが、本田博太郎撲殺シーンみた>>続きを読む
ライト層からもマニア層からも大して人気があるとも思えないのに、どのレンタルビデオ屋にも必ず置いてある謎の日本映画の一つ(『社葬』とかの隣に置いてある)だったが、意外に面白かった。
バブル崩壊後のリーマ>>続きを読む
また日活メンバーが増えて日活映画っぽくなった。
ひし美ゆり子もほんの顔見せ。
昔ラピュタ阿佐ヶ谷で観たとき、なんてしょうもない映画が存在するんだと思った(あそこは上映前にスタッフがタイトル読み上げるの>>続きを読む
シリーズ2作目だが、主演は沖雅也から大門正明に変更。
キャストは豪華だが前作ほど日活臭はなく、ひし美ゆり子や渡辺あおいなど五社入り乱れた女陣営が脱ぎまくる。
耽美的な沖雅也と違い、野球部みたいなルック>>続きを読む
小池一夫原作の東宝セックス喜劇だが、スタッフ役者ともに実質日活映画。
沖雅也演じる主人公が強姦まがいのセックスをしまくるだけの話で、いかにも70年代らしく倫理ゼロの映画。
ロマンポルノを避けて他社に散>>続きを読む
前作と関係ないのは良いとして、牧歌的な作風なのに妊娠だの自殺だの、発生するイベントがことごとく暗いのはどうしてか。
田舎の風景が良いのと、訛ってる芦川いづみは可愛かったが…
前作に負けず劣らず面白い。
浅丘ルリ子と岡田眞澄夫婦が前作以上に目立っていた。
思えば、この組み合わせも新鮮だな。
酔いどれで歌い踊る浅丘ルリ子がキュート。
泥酔した大坂志郎の行方を探るパートも間抜け>>続きを読む