スギノイチさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

スギノイチ

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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.3

この監督の映画ってサイコな人間が絶対出てくるな。
1話目の古川琴音が一番ヤバいか。
2話目の森郁月、ヤリマン人妻かつ間抜け過ぎるが、一番エロくはあった。
3話目が一番人気っぽいが、さほどだった。

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アナログ(2023年製作の映画)

3.0

たけしの中にこんな部分があるのか。
海辺で糸電話とか、日活青春映画のカップルでもやらねーだろ。

街の上で(2019年製作の映画)

3.1

こういう半径1メートル世界を丹念に描くことを“解像度“とか言ってるからダメなんだよ…と思いつつ、あまりのディティールの細かさが面白くなってきたのも事実。
各サブストーリーの登場人物たちが一同に会し、激
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.4

『性本能と原爆戦』の翻案…なわけないか。
いまいち好きになれない矢口映画だが、これは面白かったな。
(『台風家族』という失敗例と続けて観たのも大きいかも)

世界停電なのにカード使えなくてキレる客とか
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台風家族(2019年製作の映画)

2.7

こういう家族崩壊&再生系のホームコメディ映画、80〜90年代なら効いたんだろうけど今更…と思いながら見てたが、そういえば『愛にイナズマ』なんて似たような上位互換もあるから、時代のせいでもないな。
単に
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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

3.2

特別版を鑑賞。
これまた湿度が高いな…

いつものペキンパーよりバイオレンス度はそこまで高くないが、銃弾が画面に向かってくる場面は驚き。
ちょっとアドレナリン出た。

赤ちゃんに乾杯!(1985年製作の映画)

2.9

野郎3人のもとに赤ちゃんが!
もっと暖かく笑えると思ったが、フランス喜劇はいまいち肌に合わないな。
男たちがセックスしまくりなのも印象が宜しくない。

子役は可愛かった。

赤ちゃんはトップレディがお好き(1987年製作の映画)

3.3

80年代後半に流行ったキャリアウーマン映画に『キッド』や『狐のくれた赤ん坊』を足した感じで、ダイアン・キートンの砕けた演技が面白い。
田舎に引っ込んで悠々自適を気取りつつ、井戸が枯れて遂にキレてしまっ
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野菊の如き君なりき(1955年製作の映画)

3.5

二歳差の従兄同士の悲恋。
タミコはマサオより年上な分、この恋が実らないことを早期から悟っていたように見える。
対して、村や家族がなんだと純情に突っ走るマサオは少し幼稚で、このギャップがまたやるせなさを
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吾輩は猫である(1975年製作の映画)

2.8

猫の扱いが酷いとかはどうでも良くて、これほどのキャストを揃えといてインテリごっこに終始して面白くない。

女王蜂(1978年製作の映画)

3.0

シリーズではこれだけ未見だったが、他作より落ちる印象。
相変わらず似たようなキャストの中で、中井貴恵をファムファタールに置いているのが挑戦なんだろうが、その辺の姉ちゃんにしか見えない。
仲代達也の学生
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わんぱくデニス(1993年製作の映画)

3.0

頑固親父ウォルター・マッソーとイタズラ小僧のハートフルコメディ。
子役がかわいいから良いようなものの、これが小憎らしいガキだったら相当ムカつく映画になってたな。

いつも厳しいウォルター・マッソーが、
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天国の門(1980年製作の映画)

3.2

有名な失敗作だが初見。
もっと“お芸術“な映画だと思ってたけど意外と俗っぽいというか、エログロ多いんだな。
贅沢な映像と長尺に反し、話は超ミニマムなメロドラマ西部劇なのでタイパは最悪だが、ボーッと観る
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さすらいの青春(1966年製作の映画)

2.8

幻想的な画面効果かけ過ぎて、全部回想シーンみたいだな。
話はかなりつまらない、というかよく分からない。

人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

3.0

豪華キャストで目が忙しいが、中でも「日本兵に抱かれるよりソ連兵に犯される方がマシ」と吐き捨てる高峰秀子が強烈。
「日本女もそこらでやられてるんだから、俺らが敵国の女犯すのもお互い様」と嘯く金子信雄。
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人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

3.5

“捕虜モノ”だった一部二部に対し、この回は軍内部のパワハラ世界を描いた『真空地帯』みたいなスタイルに変わる。
三部は軍内いじめや田中邦衛の顛末も含め実に重苦しいが、四部では戦車など出てきて気合い入りの
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人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

3.5

昔、第一部だけ観てあまり面白くなかった印象だったけど、二部毎で一つの映画らしい。
なるほど二部に盛り上がりが集中してるのはそのせいか。
一部はひたすら日本軍が中国人を迫害しまくるだけで見るに耐えないの
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

前半のサブカルカップルの馴れ初めは人生ワーストレベルに不快で、これだから明大前なんかで乗り降りしてるような貧弱モヤシはダメなんだなどと邪な偏見までよぎってしまったが、終わってみれば悪くなかったな。>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.3

いかにも小劇団ぽいムードを感じつつ、設定が面白いので退屈せず。
やたら立体的に入り組んだ旅館のロケーションも効果的なだったと思う。
(主演女優の実家らしいが、良さげなので行ってみたい)

タイムループ
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.4

前半はあまりにも良い子ちゃんな主人公に鼻白んでたが、同級生のマリアちゃんに対し「自分の顔考えろっての」的な悪口が溢れ出てきたところが凄くリアルで、そこからキャラに魂が籠った気がして、ぐっと掴まれた。>>続きを読む

エリート・スクワッド(2007年製作の映画)

4.0

10年越え積み映画の一つだったが、もっと早く観とけば良かった。
暴力警察描写だけで言えば『県警対組織暴力』や『その男、凶暴につき』すら温室に見える。
(日本にも『大激闘マッドポリス』なんてドラマがあっ
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地獄の7人(1983年製作の映画)

3.5

再見。
ベトナム戦争の映画という記憶があったが、厳密にはそうじゃないんだな。
ジーン・ハックマンが捕虜になった息子を救出するために仲間を募る、七人の侍形式。

キャラもみんな立ってて良いが、特にヒッピ
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帰ってきたMr.ダマー バカMAX!(2014年製作の映画)

3.0

ファレリー兄弟は好きだけど、このシリーズはいまいちしっくりこないな。
2人のキャラに頼りすぎてるからか?
20年間をドッキリのフリにするのはアホらしすぎて笑ったけど。

日本春歌考(1967年製作の映画)

3.3

この手の昭和映画に耐性のなかった学生時代に観た。
講堂みたいなとこで「日本の祖国は朝鮮です!」とか叫んでる女の前で、「一つでたホイの…」と歌いながら違う女を脱がしていく学生たち。
え、なにこれはと思っ
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.0

続編映画数あれど、本当1作目の内容がそのまま続いてるような映画って珍しいな。
退屈もしない代わりに、特に印象に残る新技もない。

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.0

70年代の悪童ジェフ・ブリッジス、この人はやっぱりジョン・ウェインて柄じゃないよね。
マット・デイモン含め、どのキャラもイマイチハマらず。
ビジュアルは一丁前だが、コーエン強打の中では凡打気味。

荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.3

インディアンの野蛮さを露悪的なまでに描きつつ、それでも反差別を謳う。
アルドリッチの『ワイルド・アパッチ』を踏襲したであろうアプローチは真摯と思う。

冒頭のバイオレンスが特に良い。
家族がどんどん虐
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大奥十八景(1986年製作の映画)

3.2

だだっ広い草原の中で農民娘を犯すあおい輝彦をなぜか空撮、そこにかかる不必要にノリの良い主題歌。
なんだかすごい始まりである。
60年代後半から数年間に全盛を極めた東映ポルノ時代劇の豪華復刻版。
女優を
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.1

「普通って、何?」とかダルいこと抜かすキャラは本来嫌いだけど、厭味がないのはのん特有の臭気の無さによるものか。
ハードな映画でよく見る実力派俳優たちがオフビートなキャラを演じていて和んだ。

柳楽優弥
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.8

綾野剛の反社役ももう何度も見てるが、いまだに一度もヤクザに見えたことない。
作劇上、この映画に出てくるヤクザは“脱臭ヤクザ“にならざるを得ないから仕方ないけど、昭和の任侠喜劇に登場するヤクザはちゃんと
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あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)

3.6

密かに片想いしていた男が昏睡入院している間に、なし崩し的に恋人に成りすましてしまった冴えない独身女。
やっぱりサンドラ・ブロックはこういう滑稽な(それでいて行動力だけは発達した)マドンナを演じたら強い
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プラクティカル・マジック(1998年製作の映画)

2.8

このコンビで「魔女姉妹のホームコメディ」ときたら水準品質は硬いと思いきや、全然面白くない。

もっと2大女優のスパークが見たいのに、途中からわけわからん男を軸にした三流サスペンスが始まってしまった。
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デンジャラス・ビューティー2(2005年製作の映画)

2.9

マイケル・ケイン始め、前作の旨みを全部捨ててる、出涸らしみたいな続編。
やたら好戦的な相棒の黒人女性、一応差別に抗うアイコンとして出した形跡もあるが、全て中途半端でバディものとしても上手くいってない。
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デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

3.4

FBI捜査官がオネエ美容師の助力を得てミスコンへ。
使い古された『マイ・フェア・レディ』型式だが、豚鼻で笑うサンドラ・ブロックがチャーミングだ。
ヘザー・バーンズのギャン泣き演技にも笑う。

というか
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.2

「白人酋長モノ」のジレンマから一歩も抜け出しちゃいないんだが、悲しいかなそれ故に手堅さはある。
サンドラ・ブロックは気合い入りだが、いかにも中年になったハリウッドセレブがやりがちなリベリルマダム役で嘘
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Chime(2024年製作の映画)

3.5

何やらのっぺりした顔の俳優ばかり出てきて、唐突に殺人などしておっかなかった。
もう大概の映画ではびびらなくなってしまったが、昔の黒沢清映画にあった「映ってしまってる」感覚、久しぶりに怖いと思った。
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