金正恩さんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.5

兄が出所してからわずか一日の間という短い時間の中にこれだけの物語を語れるストーリーが素晴らしい。アメリカの人種差別とその裏側の家庭環境を実直に描いている。エドワード・ファーロングの斜に構えた演技も素晴>>続きを読む

レック3 ジェネシス(2012年製作の映画)

4.0

シリーズ伝統のPOVを投げ捨てて、いい感じの質感の撮影方法へと変わった。撮影方法だけでなく、設定までもネタに変えて、なぜかスプラッタコメディへと変わった。とんでもないストーリー進行で、恐怖を笑いに変え>>続きを読む

レック2(2009年製作の映画)

3.5

前作で解消されなかった謎を解き明かす作品。恐怖を煽る演出は健在で、特殊部隊隊員が主人公といえど全く安心できない。しかし、途中のクソガキ三人組のシーンが長すぎたのが玉に瑕。

レック(2007年製作の映画)

4.0

全編POVのモキュメンタリーホラー映画。時折挿入されるインタビューシーンが良い緩急を生み恐怖を掻き立てる。謎が全く解消されないが、とにかく怖い。

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.5

学生時代のくだらなく、いい加減な生活を面白おかしくまとめている映画だった。ギャグシーンが面白かったのはもちろんだが、しっかり伏線も回収しできている脚本が素晴らしい。俳優陣の会陰着も良く、邦画の中でも最>>続きを読む

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)

3.0

アメリカのスコットランド移民の農村の掟が主題という今まで見た映画の中でもトップクラスに意味不明なテーマの映画だった。知っている人には分かるのだろうが何も知らずに見たので、全くストーリーが掴めなかった。>>続きを読む

バビロンの陽光(2010年製作の映画)

3.5

初めてのイラク映画だった。これまで見たイラクが舞台の映画は欧米視点の物ばかりだったおで、イラク側視点の映画は新鮮だった。戦争によって家族を奪われたやるせない気持ちがあふれ出ており悲しい映画だった。登場>>続きを読む

スリーデイズ(2010年製作の映画)

3.0

とにかく冗長な映画だった。ラッセル・クロウ主演にも関わらず、主人公はアクションを全く行わない一般人の役柄のため、準備シーンに時間をかけたのだと思うが、それにしても長かった。後半の逃走シーンはおもしろい>>続きを読む

エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

4.0

進行に無駄がなく、俳優陣も豪華で、アクションシーンもなかなか良い。致命的なのはストーリーがありきたりすぎて目新しさがなかったことか。

スナッチ(2000年製作の映画)

4.0

数年ぶりに鑑賞してみたが、演出が素晴らしかった。すべてに無駄のないスピード感のある演出によって、全く持ってすべてが無駄になるストーリーを彩っている。見終えた後、で何の話だっけとなるのだが、それすら気に>>続きを読む

マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

3.5

兄役のトビー・マグワイアの演技が素晴らしい。スパイダーマンの主人公とあまり変わらない役柄だったが、帰国後の演技の変わりようが迫真だった。ストーリーは静かに進み、終盤へ向けてエネルギーを貯めていくような>>続きを読む

デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-(2011年製作の映画)

3.5

とにかく、主演のドミニク・クーパーの演技が素晴らしかった。一人二役で全く性格の異なる役を演じ切り、そのうえ、主人公の精神状態の変化も機敏に変化させている。ストーリーはとにかく狂気の沙汰といった感じだが>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

4.0

ハワイアンズに行った直後なので見てみた。ハワイアンズのノリで見てみたらとんでもない鬱映画でほとんどまともに見られなかった。とはいえ、ストーリーは緩急があり、役者の演技も上手く、ダンスシーンの感動も素晴>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.5

二本目に見る新海誠作品。3つのショートストーリーを繋いだ作品となっている。途中までは映像美を堪能していただけだったが、3つ目のストーリーが素晴らしかった。山崎まさよしの「one more time, >>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.5

圧倒的なテンポと常識の欠如でヤクザの抗争を描き切っている傑作。人が死なないシーンは無いのではないかというくらい殺人が起き、「殺ったる」「殺ったど」の応酬で仁義はない。登場人物のほとんどがクズという点も>>続きを読む

重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.0

高校生のころに原作は読んでいたのでストーリーは知っていたが、程よく忘れていたので楽しめた。伊坂幸太郎らしい伏線の回収が気持ちよく、時間を忘れて楽しめた。

舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

足かけ15年に渡り、辞書を編纂する物語。真面目さだけが取り柄の主人公が出会いや別れを繰り替えし、周囲の人々の助けを借りながら地道に編纂を続けていく。登場人物が全員いい人で、やさしい世界の中で繰り広げら>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.5

終始ドロドロした人間界を描いており爽やかな青春映画という趣は全くなかった。本来主人公たるはずの桐島が登場しない演出が物語の中核を成す演出だ。主人公不在の青春映画という異色の映画だった。リアルな人間関係>>続きを読む

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.5

直球のスポーツ青春映画だった。テーマを広げ過ぎず、家庭環境や社会情勢、恋愛、友情などを綺麗に描いていた。また近代ドイツの美しい風景も魅力。主演のダニエル・ブリュールは『グッバイ、レーニン!』以来に見た>>続きを読む

デイブレイカー(2009年製作の映画)

3.5

近未来のヴァンパイアものということで、B級映画感がぬぐえない設定だが案の定B級映画だった。ご都合主義的な展開だがしっかり作りこまれておりクソ映画というわけではない。これといって面白い展開は無いし、ぶっ>>続きを読む

シカゴ(2002年製作の映画)

4.5

登場人物全員クズという痛快なまでのコメディミュージカル。とにかく全員クズで救いようがないのだが、それぞれキャラが立っている。本作のメインはクズな主人公たちが演じるミュージカルだろう。唐突に始まるミュー>>続きを読む

パブリック・エネミーズ(2009年製作の映画)

3.5

大恐慌期のマフィアという題材は個人的に大好きなので見てみた。わずか一年と少しという短い時間を太く短く生き抜いたジョン・デリンジャーがかっこよかった。善悪の問題ではなく、かっこよさというものに主眼を置い>>続きを読む

プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

4.0

過疎地域と失業と環境保護活動と、様々なテーマを織り込んでなおかつ、エンターテイメントととしても面白い傑作。ラスト20分のどんでん返しが秀逸。本当にひどい話だと思ったが、ガス会社、地域住民と両者の主張は>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.5

序盤、中盤、終盤と舞台を変えながら、物語は進んでいき、主人公たちはそれぞれ成長したり、立ち止まったりする。ラストシーンの道路を挟んだ二つの農場の色使いが暗示させるように、決してハッピーエンドではない悲>>続きを読む

運命を分けたザイル(2003年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーとして作られているので、随所で本人たちがその時様子を話しながら物語は進んでいく。実話なのでラストは見えているのだが、それでもハラハラする演出は素晴らしい。その辺のホラー映画よりも怖い作>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.5

最初から最後まで心温まる話だった。主人公の二人とも、お互いの影響を受けながら精神的に成長していく。登場人物全員が人間味を持ち生き生きと演技する様は楽しいものだった。ドリスを演じるオマール・シーは『ムー>>続きを読む

テッド(2012年製作の映画)

3.5

過激な発言のオンパレードだが、日本語訳がセンス良く、笑いに変えてくれる。テッドがクズのヤク中という出オチ作品だが、最後はしっかり感動の場面で締める良い作品。

ネイビーシールズ(2012年製作の映画)

4.5

アメリカ海軍の広報映画のような印象。全編にわたってアメリカ海軍協力で、主役のネイビーシールズ隊員は全員現役のネイビーシールズ隊員。アクションはもちろん素晴らしく、兵器類もすべて実物で、実弾を使っている>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.0

全編にわたって手振れがあり、ドキュメンタリー仕立てになっている。その分、ストーリー進行に唐突さや粗が見られる。ストーリーの目標も定まっていない感じ。とはいえ、爆弾処理がメインなので爆発シーンには一見の>>続きを読む

ウォーターワールド(1995年製作の映画)

4.0

マッドマックスの海版のような作品。派手なアクションとスケールの違う世界観、ネジの外れた悪役たちが特徴。B級映画のような設定だが、それを莫大な予算でハリウッド超大作に仕立てあげられている。特に面白かった>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

4.5

アクションシーンが見事な映画。R2TWをやったことでローマに興味を持ったので見てみた。冒頭のマルマコンニ戦争のシーンは戦術面での考証が適当で不評を買ったらしいが、派手なので見ていて面白かった。続く、剣>>続きを読む

ボーン・レガシー(2012年製作の映画)

3.5

「ボーン・シリーズ」のスピンオフということで続けて見てみた。シリーズのお約束ともいえる、CG無しのアクションシーンもなく、警察に追われることもなく、敵を呼び出したりもしない、全くの別作品といった感じ。>>続きを読む

ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

4.0

ボーンシリーズの最終作。もはや定番となった演出を駆使しつつもそれをさらに進化させている。前作のラストシーンが伏線となっていたのはすばらしかった。全体的に室が向上していてテンポも良くなっている。モロッコ>>続きを読む

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

4.0

前作に引き続き見てみた。相変わらずアクションシーンは迫力があった。特にカーアクションはスケール大きく素晴らしい。記憶のフラッシュバックが物語の鍵となる演出は定番となった。前作の恋人があっさり死ぬのはシ>>続きを読む

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.0

テレビで見たことがあったがいまいちストーリーがわからなかったのでもう一度見てみた。当時よりは理解が深まったが、そもそもストーリーの核心は明かされないまま終わった。2000年代の作品なのにも関わらず、C>>続きを読む

S.W.A.T. 闇の標的(2011年製作の映画)

3.5

『SUITS/スーツ』主演のガブリエル・マクトが主演だったので見てみた。ストーリーはテンポよく進むし、ストーリーも分かりやすいのだが、予算が低いのか派手さに欠ける。とはいえこれといった欠点はなく秀作で>>続きを読む