金正恩さんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.0

とにかく美しい描写が素晴らしい映画だった。アニメ映画としてはジブリ作品に匹敵するだろう。雰囲気重視で、セリフも少ないが45分という短い時間でまとめられているため苦痛ではなかった。とにかく時間が短く、雰>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.0

一般人の主人公が驚異的な運で命拾いをしていく。ともすればチープになってしまうストーリーだが、それも作中でしっかり説明されるというのは良い。ラブストーリーと冷戦を軸にしたスパイ映画のお手本のような映画。

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

全編主人公の部屋からの撮影。巨大セットが綿密に作りこまれ、隣人たちの群像劇まで描いている。殺人やトリックなどの出番はほとんど無いにも関わらず、緊張感のある演出は流石。主人公の骨折という制限をうまく使っ>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

5.0

「恋愛とは社会的に受容された狂気よ。」主人公の友人エイミーの言葉だ。これがこの作品の大部分を言い表していると思う。主人公たちの恋愛は、傍から見れば狂気的で、ともす
れば滑稽にも見えるが、主人公たち、周
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

2000年代初期の日本の雰囲気がよく出ていた。アメリカから見た日本を滑稽に描いているが、否定はできないあたりにしっかりとした描写を感じる。一応、家族や結婚などをテーマにしたラブストーリーだが、結末がい>>続きを読む

ザ・ウォール(2017年製作の映画)

3.5

戦争映画と見せかけたソリッドシチュエーション映画。イラク人スナイパーと狙われた米兵との間の無線を通じた駆け引きがメイン。イラク人スナイパーがバケモノ級すぎて話に現実感がない。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

何がリミックスなのか意味不明な放題だが、実際第1作目よりも面白い。1作目の意味不明な展開よりもだいぶ筋が通ったストーリーが魅力。キャラクターが魅力かつ完全なる続編なので第1作目は必ず見るべき。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.5

マーベル映画の中でも異色のダークヒーローSF映画。異色肌ギャルとスペースアライグマ、謎の木が躍動する序盤・中盤・終盤と隙がない映画。アホなストーリーにこれでもかと金をかけまくっているのでスターウォーズ>>続きを読む

レッド・ステイト(2011年製作の映画)

4.5

登場人物全員頭がおかしい上に展開がサイコパス過ぎでドン引きする映画。ネオナチもドン引きするカルト教団が謎の銃撃戦を繰り広げる。意味不明な展開が「カルト教団だから」で片付けられる雑なストーリーだが、実際>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

ライオンキングみたいなマーベル作品。アフリカの雄大な自然と高度なSF世界の描写がマッチしていてスターウォーズのような世界観を醸し出している。本作は敵役と脇役が素晴らしい。キルモンガー役のマイケルBジョ>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

重厚な世界観を存分に楽しめる映画。SFとしての設定が素晴らしいだけではなく、本作は美術面でも神がかっている。現代アートの美術館のような映像美を堪能できる。4Kで見たかった。

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

入れ替わり系の劇団でありがちな設定。主人公も下北沢の小劇団出身の堺雅人という劇団推し。ストーリーの中心も演技という全てが劇団っぽい。全てが何処かで見たことがある系の映画。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.5

過剰な競争社会や凝り固まった大人たちの価値観に真っ向から挑戦する若き主人公という王道展開が爽快。主要キャラクターたちをしっかり掘り下げているためストーリーに深みがあり、細やかな伏線もしっかりと回収され>>続きを読む

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

4.5

ワイルドスピード史上最悪の駄作と言われる黒歴史の本作だが、個人的にはシリーズ最高傑作だと思っている。主人公の成長という軸がしっかりしていて、倒すべき敵が明確な非常にわかりやすいストーリーがシンプルで良>>続きを読む

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

4.0

大人気カーアクションシリーズ第2作。ドムが出ていないと不評な本作だが、むしろ出来栄えは第1作を超える。相棒役のタイリースギブソンもキャラにハマっていて良い。終盤のスクランブルスタートは映画史上に残る名>>続きを読む

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

4.0

大人気カーアクション映画第1作。今やハリウッド超大作のシリーズだが、この頃はまだB級映画に近いスケール。カーアクションはもちろん素晴らしい。低クオリティなCGが実写を引き立てていてむしろ良い。シリーズ>>続きを読む

隣人13号(2004年製作の映画)

4.0

初めから終わりまでドン引きしっぱなしのサイコスリラー。全てにおいて救いがないがラストシーンは解釈によってはハッピーエンドか。因果応報の復讐ストーリーは度がすぎると不条理になるという証左。

チェイサー(2008年製作の映画)

4.0

後味の悪い映画。無能な警察が間違った方向に努力して全てを無駄にする絶望感が最高。これによって犯人逮捕からサスペンスを繰り広げるという無茶苦茶な展開を可能にしている。100パーセントのバッドエンド。ドロ>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.5

世界最高のゾンビ映画。絶望的な状況を突破し、カタルシスを得てからの残酷な落とし方がえげつない。絶望の淵からの希望を得るストーリーも素晴らしい。ゾンビ映画という枠だけには収まらない名作。邦題はクソ。

ヒューマン・レース(2013年製作の映画)

3.0

ソリッドシチュエーションっぽいデスゲーム系の映画。負けると死ぬマラソン大会という設定は面白いのだが、説得力がまるでなく、後半はレースする意味もだんだん無くなってくる。色々と惜しい映画。

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

3.5

相変わらずクローバーフィールド関係ないシリーズ3作目。役者は豪華でCGやセット、衣装のクオリティーも高い。普通のSF映画として見ると面白いのだが、クローバーフィールドが本当に関係なくてモヤっとしてしま>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

韓国映画っぽい映画。拷問、自白強要、ドロップキックを駆使して捜査をする警察が無能。事件解決に向けて本気で頑張っているだけに悲しさがこみ上げてくる。感情が爆発している映画。

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.5

胸糞悪い映画。よくもこんな外道なシナリオを思いつくなと感動してしまった。時折挟まれるコミカルな演出が胸糞悪さを増幅させる。全てが不幸。

デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

後味の悪い映画。実話というだけではなく、暴動後のデトロイトの荒廃ぶりを分かっているだけに救いがない。俳優陣の演技は素晴らしく、ドキュメンタリー調の演出と相まって臨場感が凄まじかった。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

パンクなお母さんが殺された娘のために派手に暴れる映画。善人でもなければ悪人でもなくただ娘の復讐のために力を尽くす姿は爽快。どんな苦境にも負けずに立ち向かうサイコパンクなお母さんに勇気をもらえる。オレン>>続きを読む

ダークタワー(2017年製作の映画)

4.0

中二病映画。黒衣の男、クリムゾン・キング、ガンスリンガーとパワーワードが炸裂する。字幕全てが名言といっても過言ではない。イドリスエルバ、マシューマコノヒーは勿論かっこいいが、右手が疼く系の主人公も良い>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

4.0

ストーリーが一から十まで全てご都合主義で展開していく。主人公がピンチに陥ってもよく分からないハリウッドパワーで奇跡的生還を遂げる頭の使わなさが凄い。本作の核となる異常気象は吹っ切れていて良い。そのうち>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

大勢でドンパチやる最高映画。CGなんか必要ないゴリ押しのアクションが光る。ストーリーは様式美のようなものなので安心感がある。

人狼ゲーム マッドランド(2017年製作の映画)

3.5

殆ど全員狂人というネタ切れ感のあるシチュエーション。しかしながら、役職が分からないようにストーリーを展開していく様は職人芸の領域。オカマ役の佐奈宏紀の演技が良かった。

サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

3.5

突っ込みどころ満載のバトルロワイヤル映画。バトルロワイヤル物なのにルールがガバガバ過ぎてただの殺し合い。役者の演技が良いため設定の割に緊張感と臨場感がある。総じて適当な作品だがラストシーンは爽快感があ>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.0

終盤のどんでん返しが凄い映画。予想通りの展開から予想外に展開する騙された感。演出や俳優の演技もレベルが高いため、引き込まれて一気に観てしまう作品。

トライアングル(2009年製作の映画)

4.0

名作の多いループ物映画の中でも屈指の面白さ。圧倒的な絶望感と後味の悪さが光る。本当に救いようが無い展開の連続なので観る人を選ぶ映画かもしれない。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.5

ハリーポッター世界の新作。魔法動物に焦点を当て、舞台がアメリカとかなり雰囲気が異なっている作品。1920年代のニューヨークの世界観が凄い。

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

特に大きな事件もなく、ゆったりと四姉妹を描く。四姉妹の美しさもさる事ながら鎌倉の山々や海も素晴らしい。まったり見られる良映画。

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.5

ゾンビ映画の最高峰のひとつ。良い意味で日本映画とは思えない圧倒的スケールのアクションは本作以外では見られない。原作を踏襲しながらテンポを良くしたストーリーも素晴らしい。散弾銃を最後の最後まで温存するタ>>続きを読む

CUBE(1997年製作の映画)

4.0

ソリッドシチュエーションの金字塔。シチュエーションの紹介、トラップ、仲間割れ、どんでん返しと見事な流れ。上映時間も短くアッサリ見られるのも良い。あらゆるソリッドシチュエーションの元ネタであるため、どこ>>続きを読む