黒田隆憲さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

黒田隆憲

黒田隆憲

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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

4.1

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先に『マリッジ・ストーリー』を観てからの本作観賞だが、やはりノア・バームバックはウッディ・アレンの正統な後継者だと思う。ただ、『マリッジ〜』や『イカとクジラ』のときにも感じたように、アレンは女性に対し>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.1

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『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や『ナイト・オン・ザ・プラネット』など、初期ジャームッシュ作を彷彿とさせるオフビートなタイム感がとても心地よかった。後に彼が、ヒップホップへと傾倒していった理由も本>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.5

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自分とこの牧場で、死んで産まれた子牛を腹いせに蹴り飛ばすような、どうしようもないクズのジョン。序盤からこんなシーン見せられ、「果たしてこの男に欠片でも共感できるのだろうか?」と正直暗澹たる気分になった>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.4

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兎にも角にも「共感性羞恥」を刺激されまくりました。

エルシー・フィッシャー扮するケイラは、例えば『アメリカン・ビューティ』のジェーンや『ゴースト・ワールド』のイーニド(どちらもソーラ・バーチ)、ある
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.9

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『ホステル』のイーライ・ロスだし、『ミッドサマー』が「北欧版グリーン・インフェルノ」などと評されていたし、親しい友人がハマっていたので以前から気になっていた「食人族」直系のゴア・ムーヴィー。本作撮影の>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.1

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50歳以下の米国人の死因1位がオーバードーズというのは驚きだった。

クリスタル・メスことメタンフェタミン。別名スピード。日本でいうところのシャブがいかに恐ろしい薬物であるかは我が国の芸能界を見ていて
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.2

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フランスのSFバンドデシネを映像化したとのことだが、ギリアムという名の重要人物が出てくることからも察しがつくように、これはテリー・ギリアム『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』あたりのディストピアをオ>>続きを読む

ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

1.9

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以前、Twitterで誰かが勧めていて気になったので鑑賞。
内容的には『ビフォア・サンセット』にも通じる「未練系ラブストーリー」で、高校時代に「ベストカップル」と言われていた2人が偶然再会し、一夜を共
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.4

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ずっと気になっていてようやく鑑賞。
これ公開は2年前だけど、当時は例えば、クライマックスの対決シーンで解説を務めた女子プレイヤーの肩を、男性アナウンサー(?)がずっと抱き続けている気持ち悪さとか、ビリ
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17歳の肖像(2009年製作の映画)

3.7

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黒人嫌いの老人女性のことを「スタッツ」と呼ぶことも、そういう女性が住む家の近くに黒人を住まわせ、出て行った家を安く売って転がす職業(?)なんてものがあるのも初めて知った。
そんなあこぎな商売をしている
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.1

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劇場公開時に観たが、改めて「コロナ渦以降」の感覚で自分がどう感じるか試してみた。

どんな映画でも主役を張れるレベルの大物俳優を序盤で死なせ、一気に緊張感を高める手法など職人ソダーバーグの本領発揮。そ
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死霊館(2013年製作の映画)

3.8

極めてオーソドックスなオカルト・ムーヴィーだが、シリーズになったのも分かるくらい、とにかく登場人物が全て魅力的。ヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソン演じるウォーレン夫妻はもちろん、以降の飛躍もめ>>続きを読む