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今までなぜ見逃していたのだろう。これまた最高に面白かった。厭世家で皮肉屋、生きることに特に希望を見いだしていない合理主義者の中年マジシャンが、エスパー/霊能力を持つと主張する美女の「トリック」を暴こう>>続きを読む
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ルーファス・ウェインライトの「Supermayer Lost in Tiergarten」に乗せて、授乳、オムツ替え、夜泣き、寝かしつけ……の無限ループを観せるシーンはそこらのホラーよりもゾッとした。>>続きを読む
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過干渉の親に育てられ、思春期特有の自意識やら性欲やらで頭がパンパンになった絵の得意な男の子ダニエルと、彼の通う学校に転向してきた育児放棄気味の貧困家庭で育つ風変わりな男の子テオが、廃品回収でかき集めた>>続きを読む
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ブリー・ラーソンが『ルーム』で大注目される前の、ラミ・マレックが『ボヘミアン・ラプソディ』で大ブレイクする前の、キース・スタンフィールドが『ゲット・アウト』で強烈な印象を残す前の映画。
デスティン・>>続きを読む
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ホアキン・フェニックスとエマ・ストーン。今、もっとも好きな俳優2人がウディ・アレン先生の映画に出てるというのに、なぜ未見のままだったんだろう。いやあ、やっぱり面白い。これ5年前ですか? ここ10年くら>>続きを読む
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最新作『WAVES』が話題のトレイ・エドワード・シュルツによる前作。これ、2017年公開というのが実に感慨深い。コロナウィルス禍の只中にいる我々の「恐怖」や「不安」「疑心」を、最も醜く最悪な形でカリカ>>続きを読む
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「マニック・ピクシー・ドリーム・ガール」という言葉があるの、初めて知った。この映画を観た映画評論家のネイサン・ラビンが、キルスティン・ダンスト扮するクレアを、「悩める男性の前に現れ、そのエキセントリッ>>続きを読む
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ティム・バートンの作品は割と観ているのだけど大好きな『マーズ・アタック!』以外はことごとくダメで(ダークファンタジーは基本的に好きなのに)、他には『エド・ウッド』と『シザーハンズ』くらいしか印象に残っ>>続きを読む
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エスターという女の子の名前からして、キャリーのような超能力(エスパー)を持った女の子が次々と殺戮を行なうストーリーなのかと思ったら全く違った(笑)。主演を務めたエスター役のイザベル・ファーマンが非常に>>続きを読む
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バグダッドで戦死した息子の埋葬を、アーリントン墓地ではなく地元で行うことを決めたスティーヴ・カレル演じるラリーが、かつてベトナムで一緒に戦い、今は酒浸りでバーを経営するサル(ブライアン・クランストン)>>続きを読む
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観始めて割とすぐ「これは“宇宙版『地獄の黙示録』”やな」と思ってあとで調べてみたら、監督のジェームズ・グレイはやはり『地獄の黙示録』と、その原作であるジョセフ・コンラッドの小説『闇の奥』を参照にしたら>>続きを読む
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公開当時、めちゃくちゃ評判良かったから気になってはいたけど、タイトルと予告編でだいたい全貌は掴めていたし、実際に観てみたらほぼ予想どおりの展開だった。
観終わったら何か食べたくなる映画は基本的に傑作>>続きを読む
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ライターをやっている自分にとっては身につまされるような話。特に序盤でジョナ・ヒル演じる記者マイケル・フィンケルが、ニューヨーク・タイムズを解雇されるシーン。彼は「真実」をよりセンセーショナルに伝えるた>>続きを読む
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ここ数年で一番泣きました。いやあ、『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテール、本当にいい役者になったなあ。
オーストラリアで何一つ不自由なく暮らす主人公サルーが、幼い頃に生き別れた本当の家族に会>>続きを読む
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『キッズ・オールライト』『レディ・バード』そしてこの『20センチュリー・ウーマン』。こういうタイプの映画、自分は本当に好きなんだなあと思いながら、「ありがとうマイク・ミルズ監督!」と心の中で叫びながら>>続きを読む
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カット割やナレーションによるスピーディーな繋ぎ、ベッドの上の銃の並べ方など、隅々までスコセッシイズムに貫かれた作品。彼が巨額を使ってやりたいようにやるとこうなるのね。さすがに3時間半はヘトヘトになった>>続きを読む
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新学期が始まる直前の数日間を描く、つまり「限られたモラトリアムな時間の中で起きる青春群像劇」、という意味では『アメリカン・グラフィティ』をも彷彿とさせる。しかし主人公のジェイクは、野球部員としても先輩>>続きを読む
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先に『家族を想うとき』を観てしまったが、コロナ騒動の今こそ観て良かったと思う。
複雑な制度でもらえるはずの正当な給付金も手に入れることができず、人としての尊厳を傷つけるようなことを強いられるダニエル>>続きを読む
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『セッション』や『ラ・ラ・ランド』で音楽に取り憑かれた人々の“狂気”を描き出したデイミアン・チャゼルが、亡き娘への想いを月に託したアームストロング船長の“狂気”を、これまでの作品とは打って変わって静か>>続きを読む