藤田武彦さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

藤田武彦

藤田武彦

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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.8

マルコヴィッチの穴、のスパイク・ジョーンズ監督とチャーリー・カウフマン脚本。

希少な蘭のハンターと、それを追うジャーナリスト。
彼女の本を映画化する、ちょっと冴えない脚本家が主人公。

ランにまつわ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.6

9.11後の世界を、子供の視点から描く。

第6行政区を探して遊ぶ、父と子。
しかし次の日9.11に巻き込まれて。。

父の遺した鍵に合う扉を探しに、街へ出る主人公。
通り向こうの祖母の間借り人も現れ
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.6

好きな映画の脚本家だったので、観てみました。
「LIFE!」では、仕事の区切りの冒険でしたが、
こちらは、次の仕事をつかむまでの冒険。

男手一つで幼い息子を育てる主人公。
子供を守るために、困難な状
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スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

4.1

フィリップ・K・ディック原作。
ブレードランナーよりは近い未来。
ディック特有の、自己の存在を問い掛けるSF。

アニメを実写的に活用した野心作。
主人公の着るスーツなど、アニメでないと表現できない。
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オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

4.1

コーエン兄弟の、「ビッグ・リボウスキ」に続く作品。

ギリシア神話のオデュッセイアを原案に、現代を描く。
神話的ともいえる、濃い個性的なキャラクター達が登場。

貨車を押す盲目の老人、旅人を癒すセイレ
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ミスト(2007年製作の映画)

3.6

ある日突然正体不明の霧が街を覆い。。。

意外と形があって、コワくない、と思いきや。
あえてB級ホラー映画のようなつくりにしているのですね。

宗教の蒙昧、独断、偏見。銃社会の哀しみ。
一番怖いのは人
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.8

ボウリング仲間3人が、富豪の妻の身代金受け渡しを手伝うハメになり。。。

ちょっとシュールなドタバタコメディ。

ジョン・グッドマンがいい味だしてます。
銃でおどしたり身代金をくすねようとしたりしつつ
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きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏(2005年製作の映画)

3.5

表情豊かな犬が目まぐるしく駆け回る、また子役の少女が可愛らしい映画。

他所から来た者を犯罪者ではないか、と色眼鏡で見る警察官を受け流すなど、ちょっと風刺も効いていますね。

少数派、マイノリティへの
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.7

Montauk駅で会った2人。
ドキュメント調のリアルなシーンから、SF的な要素が入ってきて。

記憶を辿る断片的なシーンに、どういうことなんだろう、とミステリ的な面白さもあります。

しかし、記憶を
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かいじゅうたちのいるところ(2009年製作の映画)

3.5

少年と可愛らしい怪獣たちの触れ合い。

怪獣の声は、意表をつく一般市民のような声で、人間臭い。
子供じみた面もある。
(森の中を走るシーンなど、ふと進撃の巨人を思い出しました。
KWが一番人間味があり
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.0

ぜいたくな映画ですね。
じっくり、ゆったり、間をとって、大切に撮られている感じがします。

ウォン・カーウァイ監督。恋する惑星しか観ていませんが、コミカルでテンポの良い作品とはまた一味違った良さがあり
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.8

ヌイグルミが愛らしくとても活き活きと動き、それを眺めているだけでも楽しい。
監督には人形の方が合っているのかも、と思うくらい。
観ていると明るい気持ちになります。

ウェス・アンダーソン監督らしい、コ
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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

3.5

心に悲しい傷を負った、元大学教授のホームレス。

ロビン・ウィリアムス演じる彼と関わるうちに、
やさぐれた元ラジオ・ジョッキーの心も癒されていく。

不器用な恋のシーンがほほえましいですね。

"12
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.2

未来のイヤホン型のPC。
どこでも一緒、なんでも分かっている。
そんな未来のOS、女性型人工知能と恋に落ちて。。。

恋愛で大切なのは、身体か、心か。

"マルコヴィッチの穴"、のスパイク・ジョーンズ
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.3

7と1/2階にある会社の、不思議な穴。
レクター博士ならぬレスター博士、エロ話が好きな妙な老人が社長。
その穴は、俳優マルコヴィッチの頭の中につながっている。。。

設定はシュールで、これまで観ずにい
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トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

3.4

リトルダンサーの監督。

ゴミ廃棄場のスラムに暮らす少年達を、
権力を持つ非道な大人と対比して活き活きと描く。

お金にとらわれない生き方もいいですね。

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.2

内田けんじの巧みな脚本。

荒川良々も、不気味な存在感を発揮。

韓国でリメイクされた、"Luck-Key"は、オリジナルを超える出来/



--- 初見時メモ ---
メソッド=方法論を教えてくれ
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逃亡くそたわけ-21才の夏(2007年製作の映画)

4.2

「彼女が話すだけで、楽器と化す」

主演の美波が素晴らしい/
うねりのある声は、彼女が話すだけで、楽器と化す。

もろさを秘めた美しさと、しなやかなエネルギーを同時に表現できるのは、彼女の天賦の才。
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